つばた徒然@つれづれ津幡

いつか、失われた風景の標となれば本望。
私的津幡町見聞録と旅の記録。
時々イラスト、度々ボート。

雲上の熱戦。

2022年12月19日 14時14分14秒 | 賭けたり競ったり
                      
交錯する笑顔と涙と意地/グランプリ優勝戦

きのう(2022/12/18)午後~夕方にかけ、長崎県・大村湾には雪が舞った。
気温は一桁(1℃~2℃)。
水温は二桁(11℃ほど)。
一面に靄(もや)が立ちのぼる「大村競艇場」の競争水面は、
まるで「雲の上」に浮かんでいるように見えた。

やがて、とっぷりと日が暮れ、雪が氷雨に代わる頃。
競艇界の大一番「第37回 グランプリ」優勝戦の幕が上がり、
1号艇に乗艇する「白井 英治」が真っ先にゴールを駆け抜けた。



彼の優勝は、コンマ09でスタートを切り、
ファーストターンを回った時点で決まったと言っていい。



スタートタイミングは、2コースの「原田」の方が僅かに速かった。
しかし「白井」のターンが勝負を制した。
旋回スピード、旋回角度、共に「完璧」。
捲らせず、差させず、他艇に付け入るスキを与えず、
回り終わった途端に後続を引き離し、あっという間に一人旅。
お見事!



驚いたのは、上掲画像端に赤丸で囲った6号艇の「馬場」。
最も不利な大外スタートにも拘わらず、
艇界屈指のスピードターンで先行艇に襲いかかり、追いすがり、躱してゆく。
『このままでは終われない!』
年間賞金ランキング1位の意地を感じた。



結果、着順は1⇒6⇒4。
2着に踏みとどまった「馬場」は、
タイトルに手が届かなかったが、年間ランクトップの座を死守。
これもお見事!
試合に負けて、勝負に勝ったのである。


10度目(優勝戦進出は5度目)の挑戦を実らせ、
念願のグランプリウィナーとして、満面の笑みで手を振る「白井」。
その師匠で、既に引退した名レーサー「今村」氏は感涙。
喜びを対照的に表す2人が印象的だった。


おめでとう!

単純で巧妙な罠/グランプリシリーズ優勝戦

前述、グランプリ優勝戦の1つ前に、もう一つの決戦が行われた。
こちらには、僕が応援するレーサー「毒島 誠」が出場。
ポールポジションの1号艇で臨んだが、着順は3⇒1⇒2。
3号艇「宮地 元輝(みやじ・もとき)」が優勝した。



スタートは、上掲画像黄丸で囲った1号艇と3号艇がトップスタート。
間に挟まった2号艇が凹んだ格好だが、
僕は、コレなら1号艇が逃げられるなと思った。





--- しかし、3号艇がみせた「外を捲る素振り」に反応した1号艇が、
外をブロックしながら開き気味にターン。
すかさず3号艇が、内のスペースへハンドルを切り返して差し抜けた。
単純だが巧妙な罠にハマった「毒島」--- 。
8度目のSG戴冠は阻まれたのである。

他を気にせず、自分を信じて自分のターンをして欲しかった。
君のターンは、間違いなく一級品なのだから。
だが、このリアルが全て。
この敗戦を糧にしよう。
1年後、悔しさを晴らすために!
                    

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