つばた徒然@つれづれ津幡

いつか、失われた風景の標となれば本望。
私的津幡町見聞録と旅の記録。
時々イラスト、度々ボート。

津幡町・虫日記①~甲虫界の名脇役~

2010年07月09日 13時56分53秒 | 自然
今朝、散歩中に「ゴマダラカミキリ」と出会った。
幟旗にしがみついていた彼をつまみあげると、
首と胴体の継ぎ目からキチキチと音が鳴る。
きっと僕を威嚇しているのだろう。
指を噛まれないように注意しながら、近くのコンクリートベンチへ移動して、
携帯カメラのレンズを向けた。
絶えず前進し、触覚や頭・足先などを細かく動かすので、
なかなかショットが定まらない。
しかも、飛び立ってしまったら、捕まえるのは難しいため、気が焦る。
とりあえずカメラに収めたのが、今日の一枚だ。 …ん~我ながら、下手くそ。
今度、機会があったら「連写モード」を試してみよう。
被写体が昆虫の場合、狙う角度を決め、
一気にシャッターを切った方が合っているかもしれない…。

さて、子供の頃の僕にとって、カミキリムシはポピュラーな虫だった。
その存在は、甲虫界の「中堅どころ」といった感じだろうか?
戦隊モノの元祖…「ゴレンジャー」に例えてみる。

リーダーのアカレンジャーは、やっぱり華やかな「カブトムシ」。
実力派のアオレンジャーは、大きなアゴを振りかざす「クワガタムシ」。
紅一点・モモレンジャーは、小さいが鋭いアゴを持つ「メスクワガタ」。
体格の小さなミドレンジャーは、色合いや丸いイメージからいって「カナブン」。
そして、大食漢でお調子者のキレンジャーは、「カミキリムシ」。
幼虫の時代も成虫になってからも、ひたすら生木を食べ続け、
昼間は朽木をめくれば…夜には灯火の下へ行けば…1~2匹は見つかる身近な奴。
カブトムシに比べて、身軽。 クワガタムシに比べ、控え目。 
カナブンよりも、スタイリッシュ。 それがカミキリムシだと思う。

…などと感慨に浸っていたら、「りくすけ」が彼にちょっかいを出した。
危険を察知した「ゴマダラカミキリ」の動きは素早かった。
前足で体を持ち上げ、まず外側の固い羽が開く。
中から現れた薄い2枚の翅が震え始めたかと思うと、
ヘリコプターのように中空へと舞い上がっていった。
もちろん、シャッターを切る暇などあるはずはない。
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