つばた徒然@つれづれ津幡

いつか、失われた風景の標となれば本望。
私的津幡町見聞録と旅の記録。
時々イラスト、度々ボート。

津幡の町木の果実の思い出。

2011年05月22日 07時15分26秒 | 自然
半袖で歩ける日もあれば、長袖に上着が欲しい時もある5月後半。
今朝は雨降り。
気温は平年に比べ5℃ほど低く、少し肌寒い。
急に気温が下がると、風邪を引いたり体調を崩しやすいもの。
雨の日は、予想気温よりも低めに考えて服を選ぶといいかもしれない。

しかし、きのうまで、津幡町は夏日が続いていた。
小一時間も歩けば汗ばむ陽気で、空気も乾燥していたのだろう。
「今日の一枚」は、カラカラに乾いた「松笠」である。

太陽の熱を吸収したアスファルト上に転がっていたそれは、
長さ6cm程度の卵形で褐色。
形から察するに「クロマツ」のものではないだろうか。
晩秋を表す季語になるくらいだから、本来のタイミングではないが、
一年を通して見かける機会が多い。
種子を内包していて脂分も多く、
これくらい傘が開いた状態なら空気を通しやすく、燃えやすい。

 

キャンプの折など、着火剤として重宝した。
僕がボーイスカウトだった頃、
竈の火入れをする時は、まず「松笠」探し。
手頃な大きさのものを数個手にいれ、
小枝や藁などと一緒に配置してマッチをすれば、たちまち炎が上がる。
また、取り分け朝の火起こしには大活躍。
野外では、例え晴れていても寒暖の差による「露」が降りやすい。
竈も湿ってしまうのだが、テントの隅に置いておいた「松笠」を使えば、
すぐに食事の準備に取り掛かれた。

このように、かつては何かとお世話になったものだが、
今では、その姿を眺めるくらいである。

…そこでふと思う。
散歩を始め、このブログを始めてからは、
以前と比べて自然に接する頻度も高くなった。
今後は、植物との関わりをもう一歩進めてみようか。
木や花、野菜などに愛情を注ぐ時間も悪くないなと思い始めた。
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