つばた徒然@つれづれ津幡

いつか、失われた風景の標となれば本望。
私的津幡町見聞録と旅の記録。
時々イラスト、度々ボート。

松のある風景。

2018年03月27日 07時56分49秒 | 自然
過去にも何度か投稿してきたとおり、昭和49年(1974年)の4月以来、
わが津幡町の「町木」は「松」だ。
町のHPには、こう記載がある。
日本を代表する常緑性の高木で、古来より神の宿る神聖な樹木、
 長寿の象徴として尊ばれています。
 町内の至るところに成育しており、公募により町木に選ばれました。


確かに、散歩中、あちらこちらで枝ぶりを楽しめる。

「JA(農協)石川かほく」本店前のシンボルツリー。

「弘願寺(ぐがんじ)」境内の様子。
バランスのいい立ち姿からは、手入れのよさが伝わる。
幹の色から推測するに「アカマツ(赤松)」か?
樹齢を重ねるに従って、樹皮が剥がれ落ち、幹が赤茶に見えるようになる。
クロマツに比べ、枝葉の様子が優しい印象のため、
別名「女松(オンナマツ/メマツ)」とも呼ばれる品種だ。

とある民家の庭先にて、雪吊りの拵えと共に。
豪雪だった冬、さぞ役に立っただろうと察する掛縄も
そろそろ取り外すタイミングだ。

このように「庭木」や「街路樹」として重宝される松。
近づくと、少し青臭く、少し刺激的な香りがする。
匂いの元は「松脂」。
揮発成分を含んでいるため、松の木に火を付けるとよく燃える。
かがり火を「松明(たいまつ)」と言う所以だ。
また、印刷用インキ、殺虫剤、医薬品などの原料としても使用される。
人は、昔から松にお世話になってきた。

それに、松は美しい。
自由闊達に曲がった枝は、針状の葉と相まって、味わい深い景観を創り出す。
最後に、料理旅館「勝崎館(かつざきかん)」で撮影した、
板塀に映る陰影を掲載して結びとする。


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