つばた徒然@つれづれ津幡

いつか、失われた風景の標となれば本望。
私的津幡町見聞録と旅の記録。
時々イラスト、度々ボート。

赤の過去と未来。~ ロシア革命100周年。

2017年12月31日 15時45分47秒 | 手すさびにて候。
ほんの手すさび、手慰み。
不定期イラスト連載・第六十八弾は「ソ連国旗を背景にしたロシア女性」。

光の三原色の1つ「赤」は、人を高揚させる効果を持つという。
注意を促す警戒色でもあり、血や炎の色、情熱・勇気など力強い印象も与える。
確かに赤いカポックを身に付けた3号艇は、
毎回、何かやってくれそうな気がするから不思議だ(笑)。

また「赤」は、社会主義のシンボルカラーだ。
そのルーツは、フランス革命。
元々、赤旗は為政側が定めた戒厳令発令のサインだったが、
民衆はこれを逆手に取り、反乱の印とした。
それから130余年後、ロシアで「レーニン」率いる「社会民主労働党」が使用。
「ユリウス暦」では、1917年10月25日、「グレゴリオ暦」なら同年11月7日、
革命成って「ソビエト社会主義共和国連邦」の国旗に採用されるに至り、
イデオロギーを代弁する色として定着。
それから100年が経った。

「ソ連」が地上から消えて四半世紀が過ぎた今となっては、
節目に思いを致す動きは小さい。
しかし、個人的にはそれなりの感慨を抱いている。
…あれは確か、昭和53年(1978年)の夏。
宿題の「歴史新聞」のテーマに「ロシア革命」を選んだからだ。
(※歴史新聞…歴史上に於ける事件や出来事を報道形態でまとめるレポート)

当時“鉄のカーテン”の向こうにある「ソ連」は、
無知な中坊にとって「謎の塊」。
神秘のベールに包まれた不気味な大国だった。
良し悪しを述べるにはあまりに情報不足。
正体が知りたくて、数冊の本を読んだ。
著者やタイトルは覚えていないが、概要は、似通っていた。
経済面は否定的で、文化面は肯定的。
好き嫌いがハッキリ割れる印象だった。
ますます分からなくなった僕は、
建国間もない「ソ連」を取り上げた「歴史新聞」の末尾をこう結んだ。

『社会主義の歴史は、始まったばかりだ。』

人は寿命が尽きれば、死ぬ。
歴史と時間に終わりはない。
100年後、再び赤旗が翻る世の中にならないという保証はない。
ロシアの台頭という意味ではなく、考え方(思想)の趨向という意味である。

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