つばた徒然@つれづれ津幡

いつか、失われた風景の標となれば本望。
私的津幡町見聞録と旅の記録。
時々イラスト、度々ボート。

平成最後の春の営み。

2019年04月27日 23時19分19秒 | 自然
「平成最後」の枕詞、賞味期限もあと僅かになった本日、
列島上空には季節外れの寒気が流れ込み、結構、冷える。
連休期間に突入。
拙ブログをご覧の皆さんは、いかがお過ごしでしょうか。
僕はと言えば、午前に仕事、午後は舟券投票。
用事を終えた夕方、散歩に出かけた。

向かったのは「しょうず」。
相変わらず、清らかな水が滾々と湧き出るその周辺では、田仕事が始まっていた。

田起こしを終え、水を張った不揃いの水田には、餌を啄む白鷺。

バシャバシャと音のする方を見やれば、着水した鴨。
狭い農道に点々と続く土の痕跡は、耕運機が通った証。

やがて早苗が風に揺れ、成長した稲の草原を風が渡る。
夏の日差しにもめげず実りを結んだ黄金色の稲穂が頭を垂れるだろう。
昭和の頃から、同じような営みが繰り返されてきたのだ。

昨年と比較すれば、やや遅いスタート。
気候に左右される故、致し方ない。
しかし、様相は変わらない。
古き良き「津幡の原風景」を残している場所に佇む事しばし。
指先の冷たさを意識する頃、踏切の警告音が鳴り、列車が能登から金沢へ向かう。

二両編成の華やかな外観。
名称は「花嫁のれん号」だっけ。

『能登地方~富山県の西部にかけて、行われている婚礼儀式。
 花嫁が婚礼当日、ご挨拶をするため嫁ぎ先の家を訪れた際、
 仏間の入り口に事前に婚礼道具として持参した花嫁のれんを掛け、
 花嫁はそれをくぐり 仏壇のご先祖にお参り。
 嫁ぎ先で一生を過ごしていく覚悟で、花嫁のれんをくぐる』

・・・そんな故事にあやかった観光列車だ。

続いて、七尾線普通列車の赤い電車が田園を往く。
規則正しいレール音を鳴らしながら。

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