つばた徒然@つれづれ津幡

いつか、失われた風景の標となれば本望。
私的津幡町見聞録と旅の記録。
時々イラスト、度々ボート。

津幡町の万屋・ときわや址

2010年06月12日 10時00分26秒 | 日記
前回投降した、庄中町の道を抜け一車線の通りを左折。
舟橋方面-津幡市街方面-本津幡駅方面へと別れる交差点に出る。
その角を写したのが今回の写真…
正面、向かって左手のグレーの壁が、万屋の「ときわや」。
右手の赤茶色の壁の建物が、喫茶店の「リンデン」。
この2つの店は同じ家族の経営だが、現在は、どちらの扉も固く閉ざされている。

かつて「ときわや」には、生活用品、玩具、食料品などが並べられ、
特にフルーツの品揃えが充実していたように思う。
当時の店内を思い起こすと、記憶の中に甘酸っぱい柑橘の香りが漂ってくる…。
夏になると、ここで「夏蜜柑」や「桃」を購入してから墓参りに出かけた。
旧盆時期は、御供え用・お土産用として、
箱詰めの果物が平積みにされていたのを覚えている。
また、ここにはお使いで煙草を買いに行った。
「峰」「チェリー」「ハイライト」…主にこの3銘柄だったように思う。

僕自身の買物では「仮面ライダースナック」と「仮面ライダーアイス」が嬉しかった。
スナックは一袋に一枚「ライダーカード」が付いてきた。
これはトレーディングカードのパイオニア商品。
そのヒットの後を追ってスポーツや、他のアニメ・特撮で同様の手法が登場したと思う。
一方、アイスは当たりが出るとワッペンが貰える仕組み。
アイスを食べるより先に、合否が書かれたフタの裏を舐めた。

そしてもう1つ忘れられないのが「綿菓子製造器」だ。
本体は、四足自立式の円形。
その縁の周囲に沿ってプラスチックの覆いが付いた機械に硬貨を入れて、
備えつけのザラメを中心部へ投入し、割り箸を手にとれば準備完了。
やがていい匂いと共に、熱で溶け糸状になった砂糖が次々と出てくる。
それを腕を回しながら割り箸でからめ捕ると、めでたく綿菓子が完成。

一口含めば淡く消え去り、甘みだけが残る。なんて儚く、なんて美味しいのだろう。
「綿菓子」は、僕を幸せな気分にしてくれた。
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