(新)緑陰漫筆

ゆらぎの読書日記
 ーリタイアーした熟年ビジネスマンの日々
  旅と読書と、ニコン手に。

気まぐれ日記/ちょっといい話 世界で一番クリエイティブな仕事

2008-03-28 | 時評
ちょっといい話” 世界でいちばんクリエイティブな仕事”

 朝の連続テレビ小説「ちりとてちん」も明日で最終回を迎える。大阪の落語の世界のことであり、また鯖で有名な小浜(おばま)も出てきたり。馴染みの深い話なのでほとんど毎日見ていた。今朝は、主人公の喜代美がひぐらし亭のオープン初日の舞台に上がった。思い出の落語「愛宕山」を演じた後、喜代美は”今日はわたしの最後の高座にお付き合いいただきありがとうございました”と挨拶、みんなを驚かせた。どうして落語をやめるのか、と詰め寄るみなに喜代美は、自分のやりたいことを見つけたという。それはいつまでも高座に上がるという主役のことではなく、脇役に徹するということである。

 ”自分がスポットライトを浴びるのではなく、お母ちゃんのように皆の世話をし、まわりを明るくする人生を送りたい” ”お母ちゃんは、太陽のように輝いていた、そんなお母ちゃんにのようになりたい”と云う。数ヶ月後に出産する喜代美は、脇役の大切さに思い至ったのである。

 このドラマを見たあとで私は、20年ほどまえにアメリカで出された "GRAY MATTER"という本の中の言葉を思い出した。今でも存続している大企業であるユナイテッド・ テクノロジー社(United Technologies Corporation)が、ウオール・ストリート・ジャーナル紙に打った企業広告というよりむしろ企業メッセージを集めたものである。内容は、企業について語ったものではなく、人間の人生について、どう生きるかを語ったもので、当時大変な反響を巻き起こしました。
 
その中に「世界でいちばんクリエイティブな仕事は」という一節がある。子供の母親として毎日の世話に追われている多くの女性や家庭を守る妻たちに、この言葉を贈りたい。
 
「世界でもっともクリエイティブな仕事」

 ”The Most Creative job in The World"
  
  It involves taste,fashion,decorating,
   recreation,education,transportation,
   psycology,romance,cuisine,
   designing,literature,medicine,
   handicraft,art,horticulture,
  
   economics,government,community relations,
   pediatrics,geriatrics,entertainment,
   mainntenanc,purchasing,direct mail,
   law,accounting,religion,
   energy and management.
  
   Anyone who can handle all those
   has to be somebody special.
   She is.
  
   She's a homemaker

味覚からファッション、室内装飾、教育、交通、リクリエーション、心理学、ロマンス、コミュニティとの交渉、料理、文学、医薬、工芸、園芸、経済学、小児医学、老人医学、接遇、メンテナンス、購買、法律、会計、宗教そして経営などなど。誰であろうと、これら全部をやってのけられる人はきっと特別な人に違いない、その名は、ホームメーカー。

もう、これは、脇役どころではありませんね。スーパーお母ちゃん万歳。

主婦の立場を支持したこのメッセージには13,756通の手紙が寄せられたとか。
  






コメント (2)
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