(新)緑陰漫筆

ゆらぎの読書日記
 ーリタイアーした熟年ビジネスマンの日々
  旅と読書と、ニコン手に。

エッセイ うなぎの蒲焼物語

2022-02-21 | 料理
エッセイ うなぎの蒲焼      (写真は、柿田川の湧水)

 『外交官の「うな重方式」英語勉強法』という本がある。外務省入省後、ジュネーブの日本政府代表公使、バンクーバー総領事なのどを務めた人である。彼がとっておきの英語勉強法とし「うな重方式」を提案している。英語を使いこなすにはどうしたら、よいか。彼は、云う。

”ご飯、うなぎは別々に食べるのではなく、ご飯がたれを媒介に混ざっているのが美味しいという。うなぎたれが適量かかったいて、そこのところを一口食べると美味しい。さらに、たれはうなぎから溢れていって、回りのほかほかの白いごはんに染み込んでいる。ご飯たれが混ざったところ、これがまた美味しい。”

英語も、それと同様で、動詞が使われている文(センテンス)とその文が出てきた文章全体の主題はなんであったか、その全体で捉え直すと、(英語)を覚えることは容易である、と云うのである。

 今回の「うなぎの蒲焼」のブログ記事の目的は、英語の勉強法ではなく、蒲焼きそのものについて語ることである。


 著者である多賀さんは、うなぎはご飯と別々ではなく、一緒に食べるのが美味しいと云っている。私は別な見方である。気に入って、通っていたうなぎの店では、いつもうな重ではなく、蒲焼きそのものを注文する。上うな重ではなく、蒲焼(一匹)をもらう。後は、冷酒をもらってちびちびやりながら、うなぎを味わう。それは、ともかく。・・・・

 神戸には、私が会社に入った頃には、元町の「青葉」三宮北口の「竹葉亭」など、うなぎの美味いところがあった。しかし、「青葉」はうなぎの質なのかあるいは焼き方の問題なのか、とにかく最近では質が落ちた。「竹葉亭」は、亡くなってしまった。

と、いう訳で最近では、芦屋川の西、前田町にある「夷屋」を愛用するようになった。最近は二代目が、うなぎを焼いている。とても気に入って、月に一度は足を運ぶようになっていた。ところが、昨年の半ば頃であったか、蒲焼きを注文した。それが、注文して数分のうちに蒲焼きが供された。これは、駄目だ! 作り置きをしたな、と思った。案の定、いつもの旨さはなかった。うなぎは焼き立てでなければ駄目なのだ。

もう一箇所、大阪のJR福島駅を南に下ったところに、「ふな定」という小体なうなぎの店がある。おやじひとりでうなぎを焼いている。もちろん、炭火で。関西風のうなぎの蒲焼は、皮はパリッ、身はホクホクと柔らかくて美味い。気に入って、二月に一回ほど訪れていた。ところが一年ほど前に行ったところ、うなぎの質が落ちていた。おやじが炭火で焼いているので、焼き方の問題ではない。おそらくコストの問題から、うなぎの安いのを仕入れたのだろう。まさかとは思うが、中国産かも知れない。食べてみると、皮はあまりぱりっとしていなくて、肉質もいまいちだった。

そんなこんなで関西では、行くところがなくなってしまった。

ところで、みなさんご承知の『美味しんぼ』第七話に「炭火の魔力」というのがあるのをご存知でしょうか。うなぎは炭火で焼く、焼いたらすぐに客に出す。作りおきは、もってのほか。これが、蒲焼きを美味しく食べるポイントである。老舗の鰻屋の老舗<筏屋>で、板前の金蔵は、「裂き三年、串五年、焼き八年」と修行に励んで、腕を上げた。半年ほど前、先代がなくなり、アメリカの経営学の留学から帰国した若旦那がその後を継いた。ところが、方針が変わり、店の合理化で、炭火の代わりにガスで焼くようになった。さらに、焼いたうなぎは温蔵庫で保管し、客が来たらさっと温めて蒲焼きを出すようになった。これでは、駄目だと、金蔵は店を止め、自暴自棄になっていた。これを見かねた板山社長が、自分のデパートのグルメストリートに臨時の出店をだし、山岡士郎に助けを求めた。士郎は、金蔵を励まし、本物のうなぎの蒲焼を焼かせた。もちろん、炭火で。炭は備長炭。また焼いたのをすぐに客に出させた。客が大喜びしたのは云うまでもない。

 では、このような正統派のうなぎの蒲焼きを食べさせる店は、どこにあるのか? それを求めて、名古屋へ。名古屋駅から名鉄線で南下、知多半田の駅前に創業80年の老舗「一心屋本店」がある。今は、三代目が継いでいる。カウンターにテーブル席、座敷もあり、結構大きな店だ。良質なうなぎを選んでいる。大きさは通常のものの1・5倍。炭はもちろん備長炭。うな重は3,575円。ひつまぶし、白焼きもある。酒は、地元知多の「蓬莱泉」などなど。白焼は、 わさび・フランス産岩塩付で食べる。単なるうなぎ屋というより、小料理屋に近い。評判はかなりいいようだ。

            

ここの駅前には、ビジネスホテル名鉄インがあり、一泊して新美南吉記念館(*ごん狐で知られる)などをみたり、散策するのも、いい。古くからある半田運河沿いを歩くのもいい。


 ところで、うなぎの養殖といえば、やはり浜名湖あたりに行かなければならない。そう、浜名湖はうなぎの養殖発祥の地である。味も出荷量も日本有数。今から100年以上前の明治33年、服部倉次郎と云う人が、浜名湖がうなぎの養殖に最適の場所と判断して養殖を始めた。この養殖法が発展して現在に至った。浜名湖は汽水と淡水が混ざり合う汽水湖で、これは、うなぎの養殖にとって望ましい条件の一つである。その浜名湖エリアでも、三ヶ日はうなぎの養殖池も多く、うなぎの美味しい店も集中している。

          

 ついでのことに、NHKレビの「ぶらたもり」の中に、浜名湖について触れているところがある。ご参考までに、下記しておきます。

”ウナギの養殖にはなんといってもウナギの稚魚である「シラスウナギ」が必要です。天然ウナギの一生は日本から3000kmほど南に離れたマリアナ諸島沖でたまごを生みます。ふ化したウナギは太平洋黒潮の海流にのって成長し、シラスウナギとなって日本の沿岸にやってきます。シラスウナギは汽水域でしばらく過ごし、ある程度大きくなるとほとんどが川の上流の淡水域で過ごします。そして成長してウナギになるとまた海へ戻っていきます。
海から川へ、川から海へ移っていく過程で水質が海と川の中間である「汽水域」はウナギが体を慣らすのにとても重要な場所になります。汽水域であった浜名湖は「シラスウナギ」を集めるのに、養殖するのにとても良い環境であったのです。間口がわずか200mほどの「今切口」。浜名大橋がかかっています。太平洋と浜名湖を結ぶこの今切口があったからこそ海水と淡水が交わり、浜名湖は汽水湖となることができました。
海と湖を結ぶ「今切口」は室町時代の「明応の地震」によって砂州が破壊されたことでできたものでした。この「今切口」があるからこそ、浜名湖から黒潮、太平洋、マリアナまで繫がりウナギの稚魚シラスウナギが3000kmかけて浜名湖までやってくることにつながっていったのです。”


 数多くのうなぎの店がある中で、炭焼きうなぎの「加茂」は、三ヶ日の絶品うなぎの店と言われ、予約を取ることすら困難と言われている。いや予約をとっていないのである。どういうことかと云うと、朝の9時に店の前に並ぶ。すでに駐車場は他府県からの車もふくめ、車で埋まっている。9時になって予約の受付が始まる。時間指定はできない。午前か午後かの指定はできる。店の人から”何時です”と言われる。それが何時になるのか、ちょっと遅いと午後の2時になるかもしれない。それまで、町のどこかをブラブラして時間を潰すことになる。そうまでしてまで、みんなは「加茂」の絶品うなぎを食べたいのである。

         

 蒲焼きは関西風。外側はパリっと、中は肉厚でジューシー。うな重(特上)はうなぎが一匹半、吸い物と香の物がついて4800円。白焼きもある。


 同じく三ヶ日町にある「さくめ」という店も高い評判を得ている。ここでは、養殖うなぎのみならず、時期によっては天然うなぎも味わえる。夫婦ふたりでやっている小体な店だ。養殖うなぎのうな重と、天然うなぎのうな重がある。養殖の大は@4000円、天然うなぎのうな重は4600円。うなぎは肉厚感があり、ボリュームたっぷり。ここも、関西風である。関西風は、腹開きで蒸さないのでパリッと香ばしい。ちなみに養殖うなぎは、身が柔らかくて脂がのっている。天然うなぎは、身が締まって味は淡白。どちらがいいかは、お好み次第。私は、断然関西派である。


                                     



  序でのことに三島のうなぎについて触れたい。以前、三嶋大社の金木犀(天然記念物)を見に行ったことがあった。ここの金木犀は樹齢1200年。花が咲くと二里四方にまで芳香が届く。その時、市内を散策していて「桜屋」といううなぎの店があると聞いたのだが、新幹線の時間もあったので、「桜屋」へ寄らずに帰ってしまった。店は、三島広小路駅の近くにある。安政三年(157年前)の創業である。

 うなぎの蒲焼は、”白焼きの状態で、味の8割が決まる。それには水が一番関係する”、と店主は云う。「桜屋」の水は、どこから来るのか。市内を流れる柿田川湧水群から取水している。この水は三島市に隣接する清水町から湧出している。この水はミネラル分を多く含み、柔らかかい味わいだといわれる。

 桜屋の店主は、今は三代目だが、そのウエブサイトをみればわかるようにうなぎの蒲焼には一家言を持っている。こういう店は、京都寺町にある錫製品の製造販売をしている清課堂くらいしか知らない。

 桜屋のウエブサイト。
 (ここでは、かるみ/湧き水/うちわ/などについて、うんちくを語っている。

コロナ禍でも店の人気は衰えず、開店前から人が並ぶ。予約はできない。蒲焼き一匹半で6000円。白焼き大で、5850円。

 改めて、三嶋大社詣でのついでに寄ってみたい店である。


追記 琵琶湖畔のうなぎ「余花朗」のこと。 「浮御堂」の絵。われらが水彩画の師匠丹下幸男(故人)の作品。

                    

 俳句を始めて、まもない2013年9月3日、琵琶湖西岸にある堅田へ吟行に行った。JR琵琶湖線の堅田駅からさほど遠くないところに琵琶湖に突き出た浮御堂がある。そこで句を詠み、さらに近くの満月寺に回った。
ここには、聖観音の坐像もあり、雰囲気のあるお寺である。そこでも句を詠んだ。そして句会の場である「余花朗」に向かった。ここは高浜虚子ゆかりの屋敷で、浪乃音酒造の所有するところとなっている。客は、4名以上で一日10名しかとらない。私たちの句会「芒の会」の主宰である長山あやさんが、ホトトギスの著名な俳人であったので、そのご縁で会場を確保することができた。座敷から広大な庭を眺めながら、うなぎ御膳が供された。比良山の清冽な水の中で育った天然うなぎの蒲焼と蜆の味噌汁。これに舌鼓をうち、浪乃音酒造の銘酒「金井泰一流」の大吟醸に酔いしれた。車の運転があるので、飲めない仲間もいて、とても悔しがっていたのを今でも思い出す。
彼は、”秋風の酒肆に吟ずる淡の海”との句を詠んでいた。いかにも呑めない口惜しさがにじみ出ている。(笑) 思い返せば、「余花朗」のうなぎは絶品であった。














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エッセイ 日本の洋食

2022-02-06 | コラム
エッセイ 日本の洋食
 
人は生きるために食べる。私の場合は、食べるために生きているような気がする。朝、起きたら、お昼は何をたべようか、昼になれば夕食は何にしようかと・・・。(笑)

 ”美味しい洋食を食べに行こう”、ということになるとまず頭に浮かぶの
駿河台(東京 お茶の水)にある山の上ホテル。東京で仕事をしていた頃、よく通ったものだ。ここの本館にあるダイニングレストラン「ラヴィ」は、”スープ・ポテイロン ベーコン風味のエムリュ―ジョン 真鱈のムニエール、ブランダード白菜のエチュベ、柚子の薫”といった正統派のフレンチを食べさせる。今も健在である。もっと気楽なところでは地下の酒蔵「モンカーブ」で供される軽食もいい。

もちろん帝国ホテルのタワー地下一階にある「ブラッスリー」は、いい。ただ。これらは気楽な格好で行くというのは、いささか気が引ける。

場合によっては、浴衣がけであるいは着流しでということになると、京都ということになる。もちろん普段着でも。今日は、そんな店を二三軒、ご紹介することにしたい。

 まずは、柳馬場押小路上がるにある「洋食おがた」を上げねばなるまい。
                                   


「おがた」のオーナーシェフの緒方博行は熊本県出身。熊本での料理の経験を経て京都「ビストロ セプトハンバーグ」の料理長を6年間努め、2015年に「洋食おがた」を開店した。彼の言葉を借りれば、

 ”洋食おがたは、お客様を最高の料理でおもてなしするため「生産者・食材・環境」を大切にしています。

肉は宮崎県「尾崎牧場」や京都府「京都丹波牧場」、そして鹿児島県「ふくどめ小牧場」、魚は静岡県「サスエ前田魚店」、米は京都府「丹州 河北農園」、無農薬野菜は京都府「山田ファーム」や佐賀県「ささき農園」など、自ら足を運んで出会った安心安全な素材に向き合い、心を込めて料理を仕上げています。

生産者の想いを詰め込んだ料理で、一人一人のお客様がお楽しみいただける空間づくりを心がけています”

食材を大事にと、宮崎県や京都府内丹波、鹿児島などから取り寄せる。魚は福岡から、米は丹波河北町から、と安全な食材にこだわる。

(メニュー 品揃え)

 どんな料理が供されるのか。特製ハンバーグ(これが売り、スープのライス珈琲・・・これで2300円)。ポークジンジャー、ポークカツレツ、ポークジンジャー、チキンカツ、海老フライ、魚のピカタなどから選べる。牛ロースカツを入れると@3680円。

ディナーでは、ポテト、マカロニサラダ、クレソンと自家製ロースハムのサラダなど。魚料理は、活カツオレアに揚げたフリットなど。静岡県「サスエ前田魚店」から直送。丹波平井牛のたたきと生うに。平井牛のステーキ。ご飯は、ビーフ焼き飯 ガーリックチップ添えなど。京都丹波牛のたたきと生うに、というメニューもある

  

酒は大阪は秋鹿酒造の「秋鹿」など。ワインは熊本県 菊鹿ワイナリーのシャルドネなどが豊富に揃っている。シャンパンもある。すべて国産。いろいろあって、さほど高くないので安心して食べかつ飲むことができる。



余談になるが、緒方さんが姉妹店として挙げている店に「リストランテ 野呂」というのがある。

ここのオーナーシェフの野呂さんは、イタリアに渡り「ロカンダ・ヴェッキア・パヴィア」などで修業。帰国後、「ホテルグランヴィア京都」や「洋食おがた」勤務を経て2017年6月に「リストランテ野呂」を開店。

 ”「リストランテ野呂」は、京都や滋賀、自身の出身地である青森はもちろん、高知や群馬など、そしてイタリアやフランスからも、シェフが厳選した食材を贄沢に活かし、100人のお客様に100通りの料理でおもてなし致します。 料理はシェフがみっちり修業したイタリアンをベースに、洋食のエスプリもあれば、旬を活かす和食の技法もありと変幻自在。「あなたのお抱え料理人」として、お客さまのご要望に可能な限りお応えいたします。ふだん使いから特別な記念日まで、おひとりでも、グループでも、カップルでも、ご家族でも。”、と胸を張る。

 ランチセットは@1800~2800円と安いが、中には雲丹のパスタと黒毛和牛“かいのみ”のステーキ/京都平井牛を使ったメンチカツの盛り合わせ入り?というのがあって@8500円と高い。この”かいのみ”は、赤身とバラの脂質のバランスがとれた希少部位である。しかしハレの日に、ということでたまにはいいのではないか。美女でも誘って・・・。

 このコースの写真(このコースの前菜の写真)

(ディナーのメイン、メンチカツとデミグラスソース)        

このお店にはまだ行ったことがないので詳しいことは今後の調査を待たねばならない。



 次に取り上げるのは「グリルステーキ葵」である。

主人の大野洸一郎は、”素材は嘘をつきませんからね。シンプルな洋食は基本に忠実である”、という。

葵の場合、揚げ物がっつり食べても、なぜかあまり胃に負担がかからない。20人前後の揚げ物をしたら、揚げ油を全部入れ替える、とのこだわりがある。どうしても油を使うたびに、どんどん酸化してゆくので、そのように交換するとのこと。

グリルステーキ葵では、正統派・日本の洋食をコンセプトに営業している。
長野信州牛、宮崎牛を中心にA5ランクの黒毛和牛のみを厳選した肉を使用しており、クオリティーの高いお料理を、リーズナブルな価格で提供している。
基本に忠実に、シンプルな米飯に合う洋食を作り続けている。

 後で出てくるメニューをみると、高いお金を支払わねばならないように思うが、ミシュランでは「ピブグルマン」に位置づけられ、価格は6000円以下である。安心して食べられるお店ではある。

(メニュー・品揃え)

長野信州牛、宮崎牛を中心にA5ランクの黒毛和牛のみを厳選した肉を使用してサーロインステーキ、薄切り和牛ステーキ、テリヤキステーキ、ビフカツなどを出す。和牛ロースカツ(80g・2800円/110g・3800円)はミシュランのビブグルマンに掲載されたメニュー。

 人気メニュー「天使のエビフライ」は、ニューカレドニア産の生食用のエビをカラッと揚げた一品。サクサク・プリプリの食感で、頭までサクサクと食べられる。スペシャルセットに、和牛ミニステーキ/有頭海老フライ/クリームコロッケというのがある。このクリームコロッケは、時間をかけてつくったペシャメルソースがたっぷりと使われている。

     

 飲物は、ビール/グラスワイン/麦焼酎/ウイスキーなど。「洋食おがた」ほどのバラエティない。しかし、総じて安く美味いので、最近人気が出てきている。



「食堂おがわ」

「洋食おがた」主人であるおがたさんが、オフに通う店。西木屋町四条下るの細い路地にある。店主の小川真太郎さんは、”(お出しする料理の)量はかなり意識しています。お一人毎に分量を変えたり、シェアしてお出ししたりと、気をつかっています”、という。小川さんは、福岡から京都にやってきて、先斗町の割烹「奈良屋」や祇園「ささ木」で修行。2009年店を出した。



 (メニュー)
                   
しょうがかき揚げや、やはた巻が人気が高いが、そこにぐじなどの季節の魚も入る。予算は、2000円以内。緒方さんのお気にいりは、「うどてっぱい」。うど、わけぎ、赤貝やばい貝を、白味噌と卵の黄身に酢を混ぜ合わせた酢味噌とからしで和えたもの。ぐじのお造りや、ウドの天ぷらもある。
         

  「うどてっぱい」


 緒方さんと小川さんのつながりは、深い。2009年にもらい火の火災で店が焼けたときも、緒方さんは、何くれとなく小川さんの相談に乗った。また、緒方さんは、小川さんも入れた7~8名の料理人仲間で、一緒に”大人の修学旅行”、と称して名古屋や静岡などへ食事に行って、見聞を深めている。

 この店には、当然まだ行ったことはないが、場所が西木屋町四条下がる、といつも行くエリアに近いので近々のぞいてみようと思っている。


     ~~~~~~~~~~~~~


 振り返れば、すべて京都の店ということになりました。安くて美味しいから行くのか、京都だからいくのか? 自分でもよく分かりません。 ただ、ここに紹介したような店は、どこか主人(オーナーシェフ)の料理についての考え方に一本芯が通っていているような気がする。それで、通うのかもしれません。

神戸にも沢山洋食の店はあります。いずれ、神戸の洋食の店も食べ歩いて、気に入った店があれば、今回のような記事を書いてみたいと思っています。

 雑文にお付き合い頂きありがとうございました。










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