(新)緑陰漫筆

ゆらぎの読書日記
 ーリタイアーした熟年ビジネスマンの日々
  旅と読書と、ニコン手に。

私の好きなテノール歌手

2023-03-18 | 料理
 私の好きなテノール歌手
 ~マリオ・ランツアとヨナス・カウフマン

 大学生の頃、混声合唱団で歌っていた。神戸に赴任してからも北村信夫さん指揮する合唱団で歌っていた。数年してから宗教曲(メサイヤなど)を数多く歌わされるのに嫌気がさし、そこを脱退して関西学院グリーの指揮者をしていた林朝雄さんたちと少人数のアンサンブル組んだ。そこには大阪音楽大学で歌っていた女子学生たちもいた。

 その後、結婚して忙しくなり、歌とは無縁の世界にいた。一方、同期のM君が会社を卒業してから、しばらくして独唱リサイタル開いた。イタリア歌曲、フランス歌曲や挙句の果てはロシア歌曲までカバーし、それもすべて原語で楽譜も見ずに歌ったのには驚嘆した。

 そのことが頭に残っていたのか、数年前から歌の個人レッスンを受けるようになった。当初、シューベルトなどの歌曲を歌っていたが、それに飽き足らずカンツオーネからオペラの世界にまで足を踏み入れた。

 YouTubeは、便利なもので、曲名や歌手の名前を検索窓に入れると、その動画が出てくる。ある時、偶然の仕業だと思うが、「君はわが心のすべて」(Dein ist mein ganzes Herz)というレハールのオペラの一曲が流れた。
 注)レハールは、19世紀の作曲家、オーストリア=ハンガリー帝国の生まれ。


 →動画(「君はわが心のすべて」ヨナス・カウフマン)
https://www.youtube.com/watch?v=3EyIBc6Hc4c&list=PLMrn_eGJ3O8WA8Yo_8zJaRvHP4QmK-okB&index=1

 この曲は、実に多くの歌手が歌っている。プラシド・ドミンゴ、ホセ・カレーラス、ジュゼッペ・サバティーニ・・・などなど。その中でも、このヨナス・カウフマンの歌唱にはしびれた。そして、歌の個人レッスンで歌うことにした。これがまた、難しい。音程が高いし、ドイツ語の楽譜がなく、フランス語のものしかないので七転八倒。悪戦苦闘の最中である。ついでのことだが、ローランド・ヴィラゾンという歌い手の歌唱を聞くと、これもまた素晴らしいものだと感嘆する。実は、歌のレッスンでは、最近は、彼の歌唱を倣って歌を歌うことがある。それに男の眼からみてもハンサムだし、舞台での演技にもしびれるのだ。

 →動画(ローランド・ヴィラゾン)下記の下線のついたところをクリックしてください。以下、同じ。 また広告がはいりますが、短い時間ですのでご容赦ください。
https://www.youtube.com/watch?v=xLIhiRBEUSg

 →動画(ホセ・カレーラス)
https://www.youtube.com/watch?v=aqIZBjkPRDM

 と、言うような訳でヨナス・カウフマンを取り上げたが、カレーラスのものも人によっては好きかもしれない。


 ヨナス・カウフマンの「忘れな草」も、オペラではないが、素晴らしく伸びのある歌唱だ。


 →動画(「忘れな草」デ・クルティス)


 次に、もうひとりの好きなテノール歌手マリオ・ランツアをご紹介しよう。

 マリオ・アメリカのオペラ歌手であり、また映画俳優でもある。
世界的な名歌手エンリコ・カルーソーの生涯をドラマチックに描いた伝記映画「歌劇王カルーソー」はランツアの人気を決定的なものとし、その後オペラ歌手を目指したが、夭折した。

 たまたま聞いたランツアの歌った曲が「学生王子のセレナーデ」だった。これは、アメリカの作曲家シグムンド・ロンバーグの曲である。一度聴いたら、忘れられない、そして懐かしささへ感じる曲である。ドイツの古都アルトハイデルベルグを舞台にした曲だ。


ロンバーグは、ハンガリー生まれのアメリカの作曲家(1950年代)。

 →動画(ランツアの歌った「学生王子のセレナーデ」
https://www.youtube.com/watch?v=fiyiSXrCCkM

 後にホセ・カレーラスがランツアを偲んで、この曲を歌っている。いろんな人が、この曲を歌っているが、私はカレーラスの歌が、この曲にふさわしいと思う。過度にドラマチックにならず、しかし恋人への思いは、いききと伝わってくる。

 →動画(ホセ・カレーラスの歌った「学生王子のセレナーデ」)
 https://youtu.be/l-ZBnf2orCw

 他の歌手では、あの有名なマリオ・デル・モナコなど数多くの人が歌っている。

 →動画(マリオ・デル・モナコ))
https://youtu.be/XYQkf71yFhc
https://youtu.be/XYQkf71yFhc

 このメロディを聴いていると、学生の頃の昔に帰ったような気がしてきます。・・・・みなさん如何ですか?


コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする