福井県刀上海岸にまつわるお話しです。
二人の兄弟、兄は戦いに。弟は留守を守っていました。
弟がある日海岸を散歩していると、浪間から助けを求める声がしました。
必死で助け上げると、まれに見る美しい娘。
二人は日増しに親しくなり穏やかな時が過ぎていきました。
そこに兄が返ってきたのです。兄も娘に心が奪われました。
大暴風の日兄弟は決闘をする事になってしまったのです。
それを見て娘は「二人の仲を悪くしたのは私が原因です」と
荒れ狂う海に身を投じてしまいました。
くしくも助けられた同じ海岸------。
翌年の春その刀上海岸に見たことのない美しい花が咲きました。
村人達はこの花こそあの可憐な娘の化身に違いないと
丘の上に植えていつくしみました。
その年美しい水仙が咲いたそうです。
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