第2次大戦中「寄席芸人」は戦地慰問に。
其処で見たのは「士気高く勇敢な兵士」ではなかった。
一瞬一瞬が『死』と『殺』に隣り合わせの疲れた兵士達。
その当時の漫才コンビの千代若、千代菊の二人も笑いで
慰問する筈だった。
しかし、出て来た言葉は「みんな帰ろうよ」と。
以降、反戦思想の持ち主と憲兵に追い回された事も。
そんな人生を全部引っさげての舞台であった相だ。
”言葉は大切”言葉は”思い”が表れる。
人生経験の総てが其処に深みを与えるのだろう。
大袈裟な表現はいらない。些細な励ましの言葉でも深い魂は
相手の心にストンと落ちる。
言葉を磨こう。心を磨こう。生き方を磨こう。
”生きる”とはそいう事だから。