六甲1号の出撃にっき

撮影ロケの出撃模様のほか、日々の雑感なんかも綴ったものです。

迂回貨物 列車で追っかけ

2018-10-22 |  出撃 at 中国地方
 再び山陽本線が不通になったため、9月末で一旦運行が終了した山陰本線を迂回する貨物列車が再び運行されることとなり、10/15の山陽本線の復旧までの間、運行日はその前々日の10/13までの予定ということで、再度出撃することにしました。
 天気予報が悪いため、現地10/11・10/12の2日間とし、秋の乗り放題パスを使って鉄道+歩き撮影することで、前回3万8千円もかかった全行程レンタカーの出撃に比べて大幅に旅費も抑えようというものです。
 既に前回の出撃で目ぼしい場所は撮影し終えているので、今回は補完撮影と特撮をメインとして、気合を入れて一眼レフは持たずに、特撮機材+ビデオカメラ+コンデジの3台体勢で荷造りをしていざ出撃。
 往路は10/10に大阪ー米子間の夜行バスを使い、10/11・12で現地撮影としたのですが、バスの予約を取り終えた時点で悲報が・・・
 山陽本線の復旧が2日早まったため、迂回貨物列車の運転は上下とも現地10/11走行分で終了します
と。マジかよ! と思いましたが、今さらバスの予約を取り消すのも何だし、1日だけでいいから行くことにしました。

 .運の悪い方へ悪い方へ

 本来ならバスの予約は撮影終了日の12日(金)の大阪行きの夜行分を取って、往路の10日は乗り放題パスの1日目として電車移動するはずでしたが、金曜日の夜行はどの便も満席で取れなかったため、10日の下り夜行便で米子入りして11日から乗り放題パスを使うことにしました。
 予約段階では座席は指定できないので、窓側か通路側か分からないのですが、出発およそ3時間前に発券してもらったところ、最後の2席でした。赤いCの文字はクレジット決済の印という事でしょう。

 22:42 7番のりばに米子行が入ってきました。東京や熊本・高知など他の行き先のバスは数人~せいぜい10人程しか乗らないのですが、なぜかこの便には20人近くの列ができました。平日なのに凄い人気路線なんですね。(写真は到着のアナウンスが入る直前に撮ったので、他の乗客は入れずに撮れました)
 バスは定刻に発車し、途中の神戸で数人を乗せて満席となりました。座席は完全独立の1_1_1ではなく、1+1_1のような感じで2_1に近い配置で、私が座ったのは左側の後ろから2番目でした、席はあまり倒れません。
 ここで問題が発生。隣に座った初老のオッサンの加齢臭がヒドイこと酷いこと。頭の整髪剤だけでなく、腕からも臭ってくるレベルの最悪。これはとても寝れたもんじゃない。結局加西SA休憩停車をする1時半まで寝れず仕舞でしたが、手荒れケア用のハンドクリームを塗ったらその香りが上手く打ち消してくれて、それ以降は寝ることができました。
 OCATの案内係りが、「米子行き最終便が到着します。」と言っていた意味が分かりました。あくまで最終便であって、夜行便じゃないから寝る仕様ではないのですね。毛布やスリッパもありませんし。

 4:50 定刻に米子駅に到着、全員が降りると思いきや、1/3位は終点の米子営業所まで乗るようで、自家用車を停められるなどの何かがあるんでしょう。


 5:30にみどりの窓口が開くのを待って、米子駅発行で秋の乗り放題パスを購入。あとは天気が回復するのを待つだけですが。

 .伯備線内での撮影
 今回の目的の1つに伯備線内でのEF64牽引シーンを撮るという事がありました。しかし、10月に入ってからの運行では国鉄色の1028号機は他の定期列車の運用に入ってしまい、この迂回貨物列車は更新色が牽引、しかも日によっては「がんばろう岡山・広島」のステッカーを貼っていない車両が牽く事もあるので、中ば諦めていたのですが、今日は最終日なので、最終日ぐらいは1028号機で、できればHMも掲げて来てくれないかなという期待を少し持ちつつ。

 伯備線の1番電車は今でも現役の黄色い103系(この角度から見たら)、暖房がガンガンに効いていました。
 天気予報とは裏腹に雨が降る中、撮影予定地である岸本へ向かいます。途中の駅間で1台だけ軽自動車の人が待機してました。

 6:21 岸本に到着。雨は止みません。
 貨物列車は岸本に6:56に到着して20分ほど停車するため、駅の岡山側と米子側の両方で撮ろうとすべく、駅の中で暫く待ちましたが、止む気配がありません。時間も迫ってきたので仕方なく傘をさして歩き始めます。

 6:55 1発目撮影 雨の中やってきました。
 1009号機 がんばろうステッカー貼り付けあり HMはさすがに掲げていません。
 急いで駅に戻って、そのまま駅の北側に歩きます。

 7:16 雨は小降りになり、少し明るくなった中を岸本を発車した列車を撮影。
 どうなるかと思いましたが、何とか2発撮れました。記録が目的なので、光線云々は今回は関係なしで。

 再び岸本駅へ戻って、米子行に乗るのですが、1本前の新見方面行の電車の方がなぜかホーム上は賑わっていました。米子とは反対方向に通学の流れがあるんですね。新たな発見です。

 .晴れない中での山陰線内撮影

 米子から快速アクアライナーで出雲市で普通浜田行に乗り換えます。
 2両のキハ120はガラガラだったのですが、発車間際になって、特急やくも1号からの乗り継ぎ客で平日にも関わらず3割ぐらいの乗車で発車しました。

 途中の小駅で。かわいい園児たちが列車を見送り。
 列車の移動だと、こういう風景にも出会えたりします。車で撮り鉄だと絶対に見られない光景。
 五十猛で下車します。

 11:56 雨は上がっていますが、結局明るくなることもなく、遠くで振っている雨粒が飛んできてレンズに当たる程の強い風に耐えながらの撮影です。前回は下り列車の狙い位置から後追い撮影だったので、一応前からも撮った形になりました。
 さて下り列車をどこで撮るか?
 下りの貨物は12:46に五十猛を通過するのですが、13分後の12:59に下りの普通列車がやってくるので、下り用の俯瞰場所で撮っていたのでは駅に戻っても間に合いません。そこで駅ホーム端から入線シーンを撮ろうとしたのですが、電柱が邪魔になってしまいます。そこで見つけたのが、

 12:48 駅の南西側の畑から見上げる形で場所を取りました。2分遅れで通過。
 この五十猛駅近辺は西側に山があって風が遮られたため、風の心配も無いことから、特撮も行いました。というかむしろこちらがメインの場所としての位置取りでした。
 
 13:04 撮影場所から5分程で歩いて戻ってきたのですが、下り列車が5分遅れでやってきたので余裕で乗れました。
 単行気動車は満席で、優先座席に座る羽目でしたが、次の仁万でグループ客らしい若い男女のグループが降りてボックス席が空いたので、即移動し、後は楽に移動できました。

 と同時に1番線に先ほど撮った下り貨物列車が退避していて、この列車をやり過ごします。さてどこまで逃げられるか?

 14:07 遅れを取り戻して定刻に浜田に到着。
 次の下り列車は30分後に来る特急列車。さてどうするか?

 時間があるので駅前に出てみます。
 浜田駅で降りた記憶は、まだ50系客車が走っていた時代の1986年秋で、当時は上り列車がここで長時間停車するので、その間に駅前に出てきて以来、32年ぶりとなります。駅も橋上駅舎になり、まるっきり変わりました。

 駅前の通りを歩いてみましたが、本当に人が歩いていません。
 32年前に立ち寄った食品スーパーも跡形も無く別の建物に変わっていました。ちょっぴり寂しいですが、これでも石見地区最大の町とのことです。

 浜田駅のコンコースには迂回貨物列車などの写真が展示されていました。

 .最後は海沿いで撮影
 さて、浜田駅で下りの特急を待っている間に、先ほど仁万で追い抜いた下り貨物が入線して、追い付かれました。そこで見られた粋な光景については前回の記事を参照して下さい。

 結局浜田から益田までは特急を使って移動する事にして、別途乗車券・特急券を買います。1,510円の出費は吉と出るか凶と出るか?

 14:36 下り特急〔スーパーおき5号〕が入ってきました。
 これで次の停車駅益田まで1駅飛ぶことにします。浜田で15人程が降りて、需要が意外とあるのが感じられました。

 海沿いに出た所で、上空の雲の隙間から太陽が覗き始めました。
 これはいける? とにかく明るくなってほしいと願いを込めます。

 15:14 定刻に益田に到着。
 まぁまぁ明るくなってきたので期待が持てます。

 益田駅前に出ます。
 鉛色の雲はのいて、だいぶ明るくなってきています。さて撮影地へどうやって行くか?

 答えは地元の路線バスを利用します。
 石見津田方面に行くバスがちょうどいい時間にあるので、予め調べ済みで、これに乗って「下遠田」というバス停で降りれば、撮影地最寄りの遠田の鉄橋までは徒歩10分ほどで行けます。

 16:16 いよいよ下り貨物がやってきました。
 結局あれ以上は明るくはならず、時間も16時を回っているので、自然と暗くなってしまった感じです。
 この海沿いを行くシーンを私としては撮っておきたかったので、一応形としては撮ったことで満足。
 そしてそれなりに風が強かったのですが、風速計を睨みながら特撮も敢行できました。

 こちらは引きのコンデジ画像で+0.7EVで設定していたので、明るめに写っています。
 これで全ての撮影が終了しました。全部で5ヶ所で撮影できたので、一応ミッション・コンプリートです。


 撮影後は30分ほど歩いて石見津田駅に到着。
 この駅も1986年に下車して以来、32年ぶりの再訪です。駅にパン屋の幟が立ってますが15時で終了していました。

 石見津田からは米子行の快速〔アクアライナー〕に乗ります。
 ちょうど下校時間帯なので、意とした席に座れないかな?と心配したのですが、その心配はよそに海側のボックスに簡単に座れました。生徒の数も減ってるんですね。

 浜田辺りで夕焼けになり、今ごろ晴れてきても遅いわ、と言いつつも、いつもの事です。
 夕焼けが見られたという事は、明日は晴れるのかな?

 20:52 米子に到着。
 3時間40分の旅が終わります、このあと境線に乗り換えて、今夜の滞泊地である後藤で下車し、今日の予定は全て終了。

 .晴れない出雲路
 翌日はもう迂回貨物列車は走ってませんが、せっかく来ているので、出雲路を走る他の列車を撮ることにしました。今日は朝から晴れ予報なので気分よく撮影できそうです。

 7:08 朝の米子行に乗ります。
 いつものお約束ショット。でもこれで運を使い果たしたようです。

 1ヶ所目は直江-出雲市間で撮影したのですが、駅に着いた時には晴れていたものの、撮影地着いたら雲ってしまい、2分晴れては10分曇るという有様。それもサンライズが来た時は一番暗い雲に見舞われてしまいました。通過後はまた晴れてきたりで、ツイてません。

 昼からは岸本-伯耆大山間の直線区間に来て、上りの貨物列車を撮ろうとしたのですが、なんとウヤ。
 いつまで待ってもやって来ないので、仕方なく7連〔やくも〕などを撮って終わりにしました。
 今日はホントについてないな。

 その後は鳥取-智頭-佐用経由で姫路へ出て今回の撮影行は終了となりました。

 まぁ鉄道+歩きで5発撮れたので、よしとしましょう。
 気になるコストも全部で18,000円ぐらい。車で来ると25,000円ぐらい掛かるのでコスパ的にも良しですね。
 しかし、天気予報の外れっぷりには閉口。この当たらない予報、何とかならないのでしょうかね?
コメント
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