六甲1号の出撃にっき

撮影ロケの出撃模様のほか、日々の雑感なんかも綴ったものです。

さよなら八戸線のキハ40(撮影編)

2018-03-10 |  出撃 at 東北地方
 八戸線のキハ40が今月のダイヤ改正で運用を離脱し引退するため、最後の記録に行くことにしました。
 既に八戸線は3年前から毎年のように訪問していましたが、これが最後になります。
 地上での撮影はある程度していますが、運が良ければ撮っていない雪景色が撮りたいのと、最後の名残惜しでの乗り納めもしたいところです。
 3月に入ったら青春18きっぷで行くべく、その心積りもしていたのですが、2週間前になって職場にて他の研修に出る同僚の替わりに3/9に当直勤務に入ることとなり、その日は有休を取って3/7~3/9の3連休にするはずだったのですが、通常の週休日のみで予定を組まざるを得なくなりました。

 .東北本線を一切使わない旅程
 毎年春は東北に行く事が恒例になっていて、だいたい4月上旬に岩手・宮城の被災地域を見物に行ったり、福島第一の放射線の状況を見に原発の近くの最寄駅まで行ったりしていて、往路か復路に必ずと言ってもいい程、大嫌いな東北本線を使っていましたが、今回は旅程が厳しく、のんびり行き来ができないので、東京-八戸線沿線をダイレクトに夜行バスで往復することにしました。
 しかし残念ながら東京-八戸を結ぶ「シリウス号」は閑散期の平日なのに関わらず、数日前から既に満席で取れなかったため、東京-盛岡間の「ドリーム盛岡号」を利用するして盛岡を起点にするしかありません。こちらは全然余裕があったので、出発前日に予約を押さえていざ出発。
 何でもっと早く予約を押さえないのか?というと、もし2日間とも雨だったら行く意味が無いので、ある程度天気が確定してから行く事を決めるからです。

 名古屋-東京(渋谷)間は青春18きっぷでの移動のため、久々に静岡地獄を味わいます。
 浜松で311系から乗り換えで居たのが211系5000番代で地獄感アップでしたが、前を見ると熱海寄り3両が313系だったので、前へ移って熱海まで耐えます。熱海からは品川までしか乗らないので、ナンチャッテグリーン車は使わず、走ルンです土人シートで耐えます。

 夕食は品川か渋谷で40分ほどの時間があるのですが、高くて不味い東京のメシ食うぐらいなら駅弁にした方がマシかと思い、浜松駅で赤飯弁当を買ってきたのですが、少し足りないかな。

 品川で山手線に乗り換えて渋谷で下車。よく低民度と言われる東京を象徴する汚い渋谷の街は降りたくもないのですが、今回は我慢して降りました。90年代に比べると路上のゴミなども少しは減って、何とか歩けるかなという程になってましたが、大阪でいうと新今宮並みの汚さなので出来る限り避けたい街です。JRの改札を出て一旦地上に下りて横断歩道を渡って京王井の頭線方面に歩いたのですが、改札前からダイレクトに行けたようで、次に来る機会があ・・・多分ないと思います。

 渋谷マークシティが始発となる盛岡行きのバスが入って来ました。
 ここを発着駅としているバスはほとんどなく、小さな発着場にも関わらず20分前から待機していました。ここから乗車したのは私1人だけ、その後東京駅で11名、池袋・王子で1名ずつ拾って14名で運行、後ろの席に座っていないので思いっきりリクライニングしようとしたら、大して倒れない岩手県北の車両でした。東北便の多くの車両はコンセントもなく、サービス面で遅れているのが普通。

 翌朝定刻に盛岡駅に到着、渋滞が無ければ少々早めに着くのがデフォというところですが、時間調整をしてきっちり定刻に着けてきます。この辺がサービスに対する概念の違いなのかというところか?

 .盛岡からのアクセスが悪い北三陸方面
 盛岡に早朝に着いて、北三陸方面へのアクセスを見るとこれが実に不便で、バスは主に午後~夕方しか運転されておらず、唯一午前中に運行してる久慈行きのバスが盛岡6:30発と早すぎて間に合わず使い物になりません。
 ということで、今日は晴天なので八戸を基点にレンタカーで回ることにしました。

 盛岡から八戸までは新幹線で飛びます。初めての〔はやて号〕に乗車、車両はE5系なので別に〔はやぶさ〕と変わりませんが。
 レンタカー屋の最寄り駅が本八戸駅なのですが、その先のまで買っても同じ運賃なので乗車券は鮫まで買います。これだと途中下車してきっぷが手元に残る(特急券は回収されます)もんね。
 注意しないといけないのが、八戸駅が新幹線-在来線の乗換え口を閉鎖してしまい、一旦改札口を出ないと乗換えを出来なくしており、八戸着となる乗車券・特定特急券の1枚券だと回収されてしまうことです。

 八戸駅で八戸線に乗り替えます。
 待っていたのはキハ40を引退に追い込むE130系、これに乗って移動してキハ40を撮るという何とも因縁めいた関係。
 八戸を出ると一面の雪景色が広がっていたので、急きょ予定を変更することにして

 次の長苗代で下車しました。
 長苗代には過去3度ほど車で来ていますが、列車で来るのは初めてで、この駅も初下車になります。
 上り列車が来るまでの余裕時間は15分ほど、雪道を普通の靴で全速歩行します。靴下が濡れてきますが、一応想定して乾きやすいフェルトの中敷きを入れてます。
 全速歩行で来たところ、八戸方の線路脇に1人の撮影者がいて、順光で追い撮りした時に入ってしまいそうです。なんであんなド逆光の場所で構えるんだ、素人か?おまけに汚い髭ヅラで胡麻塩頭の小太りっぽい出で立ちで、これはアングルに映りこまないよう注意しなければなりません。

 8:15 定刻に上りの428Dがやって来ました。正面逆光の前からとパンして順光のケツ射ちです。
 雪晴れの中を行く3両編成、『3万円出して撮りに来た甲斐があった!』  と一度贅沢を言ってみたい気分ですが、先を急がなければなりません。9時にレンタカーの予約をしているので、お店に行くのですが列車は当分無く、最寄りのバス停から出る市営バスは本八戸の駅には寄らないため、中心街から歩く羽目になり、お店の到着が15分ほど遅れました。
 9時半に本八戸を出発、鮫方面へ車を走らせます。
 葦毛崎の展望台付近は既に太陽が南に回っていて順光にならないので、更に南へ走ります。

 11:14 やって来たのは宿戸-陸中八木のアウトカーブですが、前回に続き曇落ちしてしまいました。それも今回は直ぐ後ろは晴れていて、列車の場所辺りから手前が雲落ちというまるで狙ったかのような嫌がらせです。せっかくの赤鬼なのに。
 他に来ていた2人は急いで車を出して追っかけでもするのでしょうか?私も久慈方面に車を走らせながら、次の撮影地の選定をします。
 一部の列車がE130系に置き換えられてからは、撮影できる時間帯にキハ40系が来るのはたったの3本しかないので、効率よく移動しなければなりません。

 .八戸線では初めての追っかけ撮影
 八戸線の列車は、それなりの運転速度があるのと、八戸市内の道路環境が悪いため、追っかけ撮影は基本的にやらなかったのですが、今回意外と間に合ったので結果的に追っかけ撮影したことになりました。
 本来は晴れてるので特撮を予定してたのですが、海沿いは風が強くて危険なため回避、昨年9月に行った時は海辺でも風がなかったのが珍しい位でした。

 13:27 上りの442Dは、『行くぜ東北!』のポスターで知られた場所です。
 本来は1本後の446D辺りからが光線が良いのですが、この時間帯の40系はこの列車しかなく、難しい選択になります。
 この442Dは次の陸中八木で数分の交換待ちをするので、ひょっとしたら追っかけられるかもと思って行ってみたところ、間に合った。

 13:34 2発目の442D撮影
 ようやくケツ射ちですが、順光で撮れました。まさに3度目のなんやらです。急いで車を出して追っかけます。

 14:17 3発目の442D撮影
 最後は葦毛崎の鮫角灯台敷地からの撮影。ホテル前の駐車場に停めて、そこから200mダッシュで走ってギリギリという感じでしたが、撮れて何よりです。

 15:39 下り443Dも撮影
 この場所ではもう1本待って、より海に近い位置から撮ることにしました。 この鮫角灯台付近はいろいろアングルがあるので、何度来ても飽きない場所です。ちょっと後ろの道路を行くトラックと被りましたが写真では被ってはないショットもあり安心。

 16:27 最後は朝来た長苗代に再度やって来ました。
 もう光線的に撮れる場所というと、ここしか残っていないのでここで最後の3連をゲット。

 17:21 次ぎは鮫駅の北側に来て、鮫を発車した八戸行きを撮ります。
 八戸-鮫間の区間運転の列車にはまだ何本かの40系の運用が残っているのですが、何せ撮れる場所が崎ほどの長苗代付近と限られるので、動画主体でこのような市街地で撮ります。

 日没後は鮫駅ホームにてバルブ大会が開かれますが、来ていたのは延べ4組6人だけで、それも入れ替わりでやってくるので、ホーム上には最大でも3人が立っただけでした。
 
 18:19 昼間撮った赤鬼がその後区間運転で八戸から鮫折返しで2番線に入ってきました。
 すでにテスト休みに入っているのか下校の高校生もほとんどいません。

 19:40 1番線に入る久慈からの八戸行454D
 反対側のホームからきれいに撮影ができるのは1・2番線で、下りの久慈行は撮れないので上り列車まで待ちます。
 これにて今日の撮影は終了。

 .2日目は曇天下の撮影
 レンタカーは7日の朝9時から24時間のレンタルだったので、翌朝の9時に返しに行けばよく、それまでの間は撮影ができます。でも天気予報は「曇のち夕方から雨」出来ばえは無視です。
 暗い曇天下でいかにして撮るかというと、雪を絡めた風景で撮ることです。

 6:10 最初に来たのは大久喜駅の北側にあるカーブで、曇天で暗かったので、松林の中を行く列車は諦め、動画のみで撮れそうな場所を選定しました。
 この列車に赤鬼が入ったので、夕方まで久慈で昼寝する運用です。

 7:14 続いてお馴染みの葦毛崎の展望台下、若干の雪が残っていたので、こちらで撮影。晴れると晴れないのでは大違いの撮影場所ですが、雪ならまぁいいでしょう。それにしても風が強い。

 8:15 そして、またお馴染みの長苗代へ来ました。昨日と同じ列車です。
 やっぱり昨日線路脇に人がたっていた件ですが、また同じ場所に1人撮影者が立っています。体型が明らかに違うので昨日の撮影者とは別人です。
 そこまでして正面望遠&逆光で撮りたいのか(今日は曇天)と思うけど、私も特撮をする関係で昨日と全く同じ位置から撮影しました。

 8:42 そして最後は本八戸駅方面に車を走らせて途中の馬淵川の鉄橋で上りの430Dを撮影。
 契約時間の9時ちょうどにレンタカー屋に帰着して一連の撮影を終えました。

 このあとは今日の夕方までキハ40の名残惜し乗車を行いますが、その様子は次の記事に書きます。

  オ  マ  ケ 

 今回移動で使用したのは、ホンダライフのノーマルエンジン4WD車で、遠距離走行や車中泊を伴うわけでもないので、この車で十分でした。走行距離も232kmと、普段24時間借りると500~700kmぐらい走ったりする事も珍しくないのですが、今回はすこぶる少ないので、レンタカー屋さんもニコニコだったでしょう。
 久しぶりにノーマルの軽自動車に乗りましたが、アクセル踏んでも全然スピードが上がりません、70km/hも出そうものならエンジン音が可哀相なぐらい大きくて、50km/hぐらいで転がしてたら後ろから煽られるかと思ったのですが、国道45号はあまり走らず、県道1号とかばかり走ってたせいか、そういう目には遭わなかったです。
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