六甲1号の出撃にっき

撮影ロケの出撃模様のほか、日々の雑感なんかも綴ったものです。

石巻線 キハ40系乗り&撮り納め

2015-03-26 |  出撃 at 東北地方
 3月ダイヤ改正の引退フィーバーから少し落ち着きましたが、私はその次の引退予定である、石巻線のキハ40系を納めるべく、石巻へ行くことにしました。
 石巻周辺へは、震災翌年のの2012年10月に訪れて以来、約2年半ぶりとなります。
 5月30日で引退と聞いているので、訪問する機会としてはちょうど春の18シーズンで、また先日女川までの最後の不通区間が復旧したので、この春休み中が最適だと思います。
1.上野ー東京ラインを一気に通過
 恒例の東海道線鈍行乗り継ぎ旅ですが、JR東海区間は幸い全て313系だったので静岡地獄をあまり感じずに熱海に到着。

 熱海からは快速アクティー 宇都宮行に乗ります。以前なら大船・小山で乗り換えていましたが、宇都宮まで乗り換えなしで行けるのは便利といえば便利です。

 いよいよ完成した上野ー東京ライン区間を通ります。高架で防音壁もあるので、あまり並走する電車は見えません。秋葉原付近で新幹線を見下ろします。

2.ようやく乗れたE6系
 鈍行列車を乗り継いで来たのですが、福島から先は最終の藤田行しかないので、ここから仙台までは新幹線で飛びます。

 福島発の最終の新幹線、やまびこ233号。17両編成と書いてあったので間違いなくE6+E5で来るはずです。

 そして23:21E6系を先頭にやまびこ号が入ってきました。やまびこ号での運用なので自由席として乗れます。去年のE5系に続いてこれでE6系にも乗車済みと。

 車内は在来線サイズのため、4列シートですが、基本的に作りはE5系と同じで、E2系のように座面がスライドしてくれないし、リクライニング角もあまり倒れない残念な仕様なので、やっぱりE2系が最強でしょうか?

 25分で仙台に着いて、初めてのE6系乗車はこれにて終了、次はいつ乗れるやら。

3.こちらも乗り納めの仙石線代行バスの旅
 仙台を早朝に出発する下り1本目の直快で石巻へ行こうとしたのですが、何と、小牛田駅構内作業の遅れのため運休しますと。
 遅れて運転ではなく運休とは、ふざけやがってと怒りが込み上げます、JRも全くやる気のなさを呈してます。これだと大幅に遅れることから、急いで仙石線のホームへ降り、6:12の高城町行に滑り込みセーフで乗車。前回も乗りましたが仙石線代行バスで石巻へ向かうことに。
 
 終点高城町の1駅手前の松島海岸駅が代行バスの乗り換え駅。駅前には地元のバス何社かがスタンバイ。

 陸前大塚付近、ここは海沿いを通るため、真新しいコンクリートの護岸が作られています。

 陸前大塚を過ぎると線路が内陸部の高台を通すために、高架が作られ、ここを登っていくことになります。

 春休み中とあってか、車内は半分程度の乗りで、この便はバス2台で運行なので、2台目のバスはガラガラです。

 最初の松島海岸から暫くを除けば、渋滞らしきものもなく、ほぼ定刻通りに矢本駅に到着。

 矢本からは再び仙石線の列車に乗るのですが、このキハ110による運行も5月の全線復旧を持って終了し、この車両が石巻線へ回るのでしょうか。

4.全線復旧した女川へ
 震災後はまず渡波まで、その後浦宿まで復旧させて走らせていた石巻線ですが、ようやく最後の浦宿ー女川間が開通し、めでたく全線復旧となりました。一昨日の土曜日はももクロのライブも行われ、臨時列車も走ったとか。

 矢本から乗ってきた列車からの乗り換えは、橋を渡って石巻線下りホームへいきます。
 
 すでに小牛田からの普通列車が入線しており、乗り換え客を待っていました。
 復活した女川行の表示。でもこの幕表示ご見られるのも5月末まで。

 渡波を過ぎると列車は湾に向かい、沢田を過ぎた辺りからは車窓右手に万石浦が見えてきます。

 浦宿から次の女川までは5分程度ですが、ここがなかなか開通に時間が掛かりました。感慨を込めて女川到着。

 立派な駅舎も立ち、温泉施設も兼ねた建物になっています。温泉施設は残念ながらまだ工事中でした。

 女川駅では折り返しの列車は数分で出てしまうため、20分後に出るミヤコーバスに乗り、撮影地へ向かいます。女川駅を出発する列車を駅北側の丘から。

 駅から港方向を見ます。築堤上の列車もろとも津波にのまれ、壊滅的な被害を受けた女川駅付近は、震災から4年経っても更地のままで、おそらく防災上の観点から住居はもちろんのこと、事業所なども建てるのは難しいでしょう。

 バスの中から女川の町を見る。2012年10月に来たときは、まだ瓦礫も所々残ってましたが、さすがに片付けられてはいるものの、グシャリと曲がったままのガードレールなども残ってました。

 途中の沢田-浦宿間のカーブした所でバスを降り、1本後の列車を撮影。

 さらに30分程歩いて沢田駅近くまで戻ってきて、護岸復旧工事中の岸壁から撮影。

5.石巻線貨物も絡めて内陸部へ

 午前中に万石浦沿いで撮ったので、午後は貨物も絡めて内陸部へ向かいます。ただ内陸部は昨夜からの冬型の天気に逆戻りしてるので、雪が舞ってるかも知れず、風速も10m以上の予報と、撮影には厳しい予感が。
 

 午後から上り貨物に光線が良い、佳景山-鹿又へ来ましたが、案の定曇ってきました。とりあえず上り貨物を1本。
 下り貨物は国鉄色で2本やって来ました。午前中に順光になる位置ですが、ここの上空だけ薄く雲影が落ちて背景だけ晴れに。

 14時頃に雪雲が流れてきて、一時視界を遮る程の吹雪となったので、一旦駅に避難。再び晴れてきた所で気動車を撮影。
 
 その後小牛田へ移動し、駅東側の畑で夕陽を浴びてやって来る上り列車を待ちます。気動車は美しくも寒さ張りつめた感のある光線で。さらに上り貨物も撮りましたがが、日没前のギリギリ状態。私の影も写ってしまってます。

 撮影後は、今夜の滞泊地である石巻へ。このマンガ列車の去就はどうなるのでしょうか?

6.最後はやはり定番撮影地で

 石巻で滞泊し、翌朝6:51発の古川行に乗り、定番撮影地の前谷地へ向かいます。

 古川行はキハ48×2連に増結用のキハ40が2両付いた、石巻線では唯一見られる40系の4両編成です。あとは3両編成が最大。

 トンネル出口が定番撮影地なのですが、昨夜からの雪が一部の田んぼで残っているので、雪を入れて撮影。もうこの組み合わせも見られないかも。

 続いてやって来る貨物もここで撮ります。8時近くなると光線がほぼ正面なので、どちらから撮ってもこんな感じになります。

 日射しが南側へ回り始めたら、トンネル出口の定番位置へ移動、次の貨物は、せっかくですから望遠で狙います。というよりか、望遠で狙ってちょうど良いような場所だけ、線路脇の枝木が刈られているので、必然的にこのアングルになります(笑)。

 無事に撮影を終えて、予定より早目に切り上げて帰れそうなので、小牛田9:52発の仙台行に乗って、東北本線乗り継ぎ旅で戻ります。小牛田駅には5月から運行開始のハイブリッド車がエンジンを掛けて待機中でした。どこかで試運転でもするのかな?

 貨物列車はまだしも、キハ40系が話通りに置き換えなら、青春18きっぷで行ける春休み中に乗り&撮りしておくのをお勧めします。
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