今日、サナギからちょうちょになって大空へとびたった1匹。
飛び立つ時にはハプニングがありましたが…
実はこの1匹、ハプニング続きだったのです。
ある日の午後、「らんこせんせー」と何回もRくんが呼ぶ声がしました。
他の先生がそばに行っても「らんこせんせいじゃないとだめなの」と。
何があったのかと聞いてみる、「幼虫がいる!」「ちょうちょの!」
いやいや簡単にちょうちょの幼虫がいるわけはないでしょう。でもそんなにいうのならとそばに行ってみました。
するとなんと公園との境のフェンスの上をノソノソ歩く幼虫。まさかのアゲハの幼虫。
しかもゆずの葉につくキアゲハではなく、黒アゲハっぽい。Rくん大発見。「Wくんといっしょに見つけたんだよ」と話してくれました。
さてちょっと困ったぞ。
黒アゲハはゆずは食べません。ところが偶然、山椒の枝がちょっとだけあって、それを食べてくれたのです。
もしあのままフェンスをのそのそしていたら、鳥に食べられちゃったかも。もし偶然幼稚園にサンショウがなかったら飢え死に。
RくんとWくんは命の恩人なのです。
今日ちょうちょになったことを他の誰よりも喜んだ二人。
きっとこれからもすてきな発見をしてくれることでしょう。