らんこ先生のようちえん日記

能登半島にある幼稚園での小さな出来事の日記です。

お母さんのお手伝い

2009-04-30 21:32:18 | Weblog
「母の日」のプレゼント作りをしている子供達に、「お母さんのお手伝いする?」と聞いてみました。
「しなーい」という子もいましたが、「するよ」という子がほとんどでした。
「何するの?」
「おかたづけ」「・・・をもってあげる」
その中で「たまごをわる」と答えてくれたSくん。
予想外の答えに立ち止まったらんこ先生。
「すごいね、たまご、割れるんだ」「お母さん助かるね」。
そんなふうに声をかけました。
けれど・・・。
もしかしてお母さんにとってはそのお手伝い、助かるというより本当は邪魔かも?と後から思ったのです。だって卵を2,3個わるのは大人にとってはたいしたことないけど、子供にとっては一大事。それでもその子に割らせてあげているお母さんってステキだな。「ありがとう」って言いながら、お話しながらするんだろうな。
小さな子供のお手伝い、本当は効率は悪い。かわいいお手伝い。きっと母の日の前後にはりきっていっぱい失敗するんだろうな・・・。
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おかあさんの顔

2009-04-29 14:22:36 | Weblog
近くのスーパーに、「お母さんの絵」が展示されているのを見てきました。うちの園の年長さんたちの絵も貼られていました。
まだ展示期間にはなっていないはずなのですが、待ちきれずに見に行った子供達からの報告でもう貼ってあるというので、私もとりあえず見に行ってきたのです。
今回、年長さん達が描いた「おかあさんの絵」はなかなか楽しい作品でした。技術的なことはさておき、なんとなくそのお母さんの顔が浮かんでくるような作品がたくさんあったのです。子供達が描いた後、職員室で年長の担任が一枚一枚他の先生に絵を見せて「これは誰のでしょうか?」というとけっこうみんなアタリました。その子なりにお母さんの特徴をよくとらえているなと思ったのです。機会がありましたら、是非その絵に並んで写真をとってほしいと思う作品もありました。
そしてどれもニコニコ笑っている優しいお母さんの顔であったことも嬉しいことでした。

母の日にむけて、幼稚園の中では小さいお友達も「おかあさんの絵」を描いています。少々抽象画っぽくはありますが、それでもなんとなく、そのお母さんの笑顔が浮かんでくる感じです。

子供達にとって、おかあさん、おとうさん、そしてお家の方々の顔は、一番よく見る「顔」です。自分の顔を鏡で見るより、お母さんお父さんの顔を見る方がはるかに多い。一番よく見るお顔がニコニコ顔なら、子供達の顔もニコニコ顔。
お母さんの優しい笑顔を思い浮かべながら、明日も心をこめてお母さんへのプレゼントを作ってほしいなぁと思います。
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今日いちばん歌った歌

2009-04-28 20:32:42 | Weblog
約一週間かけて、制作してきた「こいのぼり」が完成!
今日はお家に持ち帰る日です。一人一人が思いをこめてつくったこいのぼり。できあがりは、まあいろいろですが、「自分で作った!」という気持ちこそ何より大事。他の人からどう見えるかではなく、自分にとって大切な大切な宝物です。

持ち帰りを前に、それぞれのクラスで「こいのぼりさんを泳がせてみよう」をやってみました。小さいお友達はおいすに座ったまま、ゆーらゆら。年少さんはお部屋の前のテラスでさーらさら。年長さんはお部屋の横のベランダでワー!
そして、一番いっぱい泳がせたのは、こいのぼりを持ってお庭に出てきた年中さん。お庭を走り回った後は、高いところにのぼってみます。滑り台、たいこ橋、ジャングルジム。矢車が風でくるくる回るのがうれしくってうれしくって・・・。

そしてどのクラスでも、自然と子供達の口からでてくるのは「やねよりたかーい、こいのぼーり」のお歌。歌いながらこいのぼりを泳がせると気分は最高。

それぞれのお家でも元気に泳いでいるといいな、こいのぼり。
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ふんで、ふんで

2009-04-27 20:45:16 | Weblog
昨日は強風と雨。朝、幼稚園のお庭の真ん中にはちょっと大きな水たまり。晴れてきたのでサッカーしよう(サッカーボールをおいかけまわすという遊びです)とお庭に出てきた子供達。でも真ん中に水たまりがあると、どうもうまくいきません。
そこで・・・。
砂山から砂を運んでくることにしました。手のひらいっぱいに運んでくる子、スコップを使う子、バケツいっぱいもってくる子。みんなで運んで、水たまりへ。たくさん運んで、その後は平らにして、だいたいうまった後は・・・。
「ふんで!」
みずたまりのあたりをお友達と一緒に、ふんでふんで・・・
ふんでいるうちにやっぱりぬかるんできます。
また砂を運んで、平らにして、そして・・・
「ふんで、ふんで!」
またまたみんなでふんでふんで。

そしてサッカーができるようになりました。
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一人のど自慢大会

2009-04-25 18:21:40 | Weblog
職員室にあるCDをながめていた、Yくん。「あ、シンケンジャー」と嬉しそうな声をあげました。そこで「シンケンジャーのおうた、歌える?」と聞いてみると、すぐに歌い始めました。年少さんなので、サビのところだけかと思ったら、1番をだいたいしっかり歌ってくれました。
「うまいねぇ~」と拍手。すると・・・
しばらくしてまたYくんがやってきました。「こんどはゴーオンジャーのお歌をうたいます。」
またまた1番をそれなりに歌いきりました。またパチパチ・・・。満足してお友達の方へ。
けれどまたしばらくして登場。「ドラえもんを歌います」。拍手、満足、退場。
そしてまた登場。「ヤッターマンを歌います」・・・

年少さんとしてはけっこう上手だったYくんの歌。大きくなったらカラオケ好きになるかな?
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かわいいこいのぼりをつくるぞ!

2009-04-24 21:23:51 | Weblog
5月5日の子供の日にむけて、「こいのぼり」を見かける今日この頃。幼稚園でも子供達が一人一人「自分のこいのぼり」を作っています。
年中さんが取り組んでいるのは、プチプチ(包装の時に使う緩衝材です)を使ったこいのぼり。プチプチに油性ペン(マジック)で色をつけていきます。

色を塗るという単純なことですが、そこでもけっこう個性がでます。とにかく早くどんどんする子。一つぬるのにもじっくりじっくり考える子。端っこから塗っていく子。デザインを考えて塗る子。いろんな色のマジックを全部均等に使いたい子。お気に入りの一色をずっと使いたい子。
と、いろいろです。

お友達と一緒に制作を続けるとどうしても、早く終わる子となかなか終わらない子がいます。これも理由はいろいろです。20名以上の子が一緒にするのですから、スピードは一定にはなりません。油性ペンもそんなに本数があるわけでもないのです。お部屋の時間に全て終わるのがいいのですが、なかなかそうはいきません。完成しないのです。そこで本人の希望を聞きながら、自由遊びの時間にも少しずつ色塗りをしてもらいました。
「すてきなこいのぼりをつくるぞ!」「オー!」。「かっこいいこいのぼりをつくるぞ!」「オー!」ノリはとってもいい年中さん。「やねよりたかい・・」と鼻歌も飛び出して、気分は上々、やる気マンマン!。
だけど・・・。やっぱりゆっくりゆっくりとする子はおりまして・・・。いつまでかかるのかなぁと思いつつ、まあ本人の気のすむまでやらせてあげようかと思ったらんこ先生でした。
来週の火曜日には持ち帰る予定です。
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幼稚園の教師として・・・

2009-04-23 15:21:11 | Weblog
去年の秋、命を終えたカブトムシ君の飼育ケースに、なにやらうごめくものがおりました。それは、小さな小さな幼虫でした。最初は真面目に何匹いるか数えていたものの、途中からはとにかく居場所を確保し、もらってくれる人がいたらもらってもらい・・・。
そして春になり、まるまると太った幼虫くん。たぶん去年の春にさわったものより大きい!

というわけで、今年も恒例の「カブトムシの赤ちゃんをそっとだっこしてみよう!」。園長先生ニコニコと登場。そして、今年ももちろんまずは先生達から手のひらに幼虫をのせてみました。
まずは年長担任から。実は去年したので今年はやらなくていいだろうと思っていたらしい。ちょっと苦手な気持ちを隠しつつ子供達の声援に応えて、てんこ盛りの幼虫君をのせて、ひきつりながらニコッ!続いて新人・年中担任。なんで呼ばれたのかもわからぬまま、子供達にひっぱられて前へ。こちらもちょっと苦手ながら、19匹の幼虫を手にのせてみたのでありました。

その後で子供達。興味津々で幼虫とふれあった子供達。一人だけどうしてもこわかった女の子がいましたが…。

この幼虫が立派なカブトムシになるかどうかは園長先生のお世話次第であります。
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おかえり ただいま

2009-04-22 23:10:09 | Weblog
今日は今年度2回目のスイミングの日。
先週は子供達と一緒にプールまで行ったのですが、今週は幼稚園でお留守番のらんこ先生。幼稚園バスに乗り込む子供達を「いってらっしゃーい」と見送ると「いってきまーす」と子供達。

そして子供達が帰ってきた時には、「おかえりなさーい」と声をかけます。「おかえりなさーい」と声をかけられると「ただいまー」と子供達。このやりとりが楽しくて、なるべく一人一人のこどもたちに「おかえりなさーい」。子供達は次から次へと帰ってきて、迎えるのは私一人だったので、何度も何度も「おかえりなさーい」。でも一人の子供にとっては、一人ずつ一回の「おかえりなさーい」「ただいま」。

けれども中には笑いをとりたいのか、(そんなとこを園長先生に学んでしまうのか)、「おかえり」と言うと、「こんにちは」という子もおりまして・・・。そんなお友達には、笑いながら(ウケてあげないといけませんので・・・)、「ちがうでしょ」と「ただいま」を言うまで「おかえり」を繰り返すらんこ先生なのでした。
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ホールの中のこいのぼり

2009-04-21 18:19:30 | Weblog
去年よりはちょっと小さめなのですが、今年もホールにこいのぼりを飾りました。「屋根より高い~♪」とはいかないのですが、それなりに大きなこいのぼり。
特にちびっこ達にとっては、大きい!顔を上に向けて一生懸命見ていました。
さて、お部屋ではこいのぼり作りが始まっています。一人一人のこいのぼりは大きさは小さいけれど、一人一人の思いはいっぱいいっぱいつまっています。そうそう、糊もいっぱーいつけたよね。
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春なのに・・・

2009-04-17 17:11:02 | Weblog
昨日、制作コーナーにカラーセロファンの切れ端を見つけて、「あれ、これはイースターの卵のだ!」と嬉しそうに言っていたTちゃん。そう、イースターの卵はセロファンで包んであったのでした。「うん、なんか、それ幼稚園の廊下のところに落ちてたんだ」とらんこ先生が話すと、Tちゃんの推理が始まりました。
「きっとイースターうさぎさんがサーっと走っていった時に、落としていったんだ」「イースターうさぎさんの足の裏についていたのかもしれない」「包むときにちょっと落としてそれが足の裏についていたんだ・・」「廊下を通っていったんだね」・・・
それを聞いていて、らんこ先生はイースターうさぎさんが、あわててセロファンを包んでいるところ、それで、セロファンの端っこが足についちゃったところ、そして幼稚園に隠しにきた時にそのセロファンが落ちたところ、なんだかとってもイメージがわいてきました。絵本が一冊できそうな・・・。想像力ゆたかなTちゃんです。

ところが、一転、今日の昼過ぎにはブルーなTちゃん。ちょっとお友達に何か言われただけでどーんと落ち込んでしまうのです。一度落ち込むと、下手な慰めは受け付けません。それはもう思春期の女子中学生のように、自分の存在意義を問うているのです。実はTちゃんのお母さんは妊娠中。だからがんばらなくちゃいけない!と思えば思うほど、甘えたらだめだと思えば思うほど、時に突然泣きたくなってしまうのです。真面目で想像力豊かなTちゃんだからこその、マタニティブルー。
少し前によくテレビで流れていたアンジェラ・アキの「手紙」では、「十五の僕には誰にも話さない悩みの種がある」のですが、「5才の彼女にもうまく言えない悩みがある」のです。
妹や弟ができるとき、3つや4つの時にはちょっと赤ちゃんがえりをするだけなのですが、5つになると、事情もよくわかっていて、ただ甘えん坊さんにもなれなくて・・・。幼稚園では時々見かける5才のマタニティブルーです。単純な解決法はありません。軽い言葉でごまかしても見抜かれてしまいます。

ただ、応援しています。そっと見守っています。だってみんな、あなたの事が大好きだから。あなたならできるって信じているから。
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