ラストダンス

年長さんにとって最後の一日。「最後にいっしょにしたいダンスは」という先生の問いかけで相談を始めました。すると「ガッツしたいね」という声。おお、まさかのパラバルーンか！

あわてて遊具庫からパラバルーンを取り出してホールに広げて、チャカチャーン。運動会以来のパラバルーンなのに、けっこうちゃんと覚えていたね。

そんなふうに最後の最後まで、めちゃめちゃわらって過ごした一日でした。

みんな、元気でね！また遊びにきてね！

一足早く

毎年秋にチューリップの球根を年長さんとうえる時には必ずこういう話をします。

「今は秋だね。次は冬。そして春になったらチューリップの花が咲きます。でもその時にはみんなは小学校に行っていて、チューリップのお花が咲くのを見ることはできません。」

自分は見ることができないけれど、後輩たちの為にうえるチューリップの球根。ところが今年はここ数日の暖かさのおかげで、花が開いてくれました。

水栽培のあとの球根をうめたクロッカスやヒヤシンスも同じように一足早く花を咲かせてくれています。ここを去る者たちへの優しい祝福の香りがします。

なるべく普通に・・・

３月30日。いつものように朝登園してきて、いつものように仲良しのお友だちと遊ぶ。

ホールの時間はいつものようにS先生の司会で、S先生のピアノ。変わらぬテンポですすんでいく。いつものようにいっぱい笑って時間はすぎていく。

でも明日で終わっちゃうんだなぁ・・・。


年長と年中の担任が多かったSSコンビ。こんなにいいコンビネーションはなかなか無かった。お散歩にいく時はいつも先頭がSA先生で、最後尾がSN先生。SA先生の先頭は、「この先生の後をついて行ったらなんだか楽しい！」と子どもたちがわくわくしていた。SN先生の最後尾はどんなに遅れても途中で転んでも「後ろに先生がいるから大丈夫」と安心できた。本当にいい相棒でした。このコンビをまた見たいなぁと思うのはらんこ先生一人ではないはず。

今度卒業する子たちも、いいコンビがいっぱいいるクラス。このコンビが明日で一応終わりかと思うとさびしいだろうなぁ・・・。

だから最後の一日も、いっぱいいっぱい笑って過ごしていきたいな、と思うのです。

くりくり頭の３人組

午前中、小学６年の男の子３人組が幼稚園にやってきました。バスケをやっている３人は見事なくりくり頭。Ｓ先生が初めて担任をもったクラスの子どもたちです。先生へのご挨拶にきてくれました。

しばらく幼稚園のこどもたちにまじって遊ぶ姿は、昔とかわらない笑顔だけれど体は大きい！

今度小学校にいく子を紹介し、「小学校にいったらよろしくね」と言うと照れくさそうな笑顔でうなづいてくれました。なんだかんだと気にしてくれると思います。そんなつながりを大事にしていってほしいと願っています。
また、幼稚園教師の現役ではなくなっても、先生は先生。そのつながりもこれからも続いていくと信じています。

変わらないお庭で・・・

今日のお昼ごろ、お庭の滑り台のパーツ交換の工事をしました。

１９９０年の園舎改築時からお庭に設置された滑り台。実は板やハシゴなどいろいろなパーツを交換しながら使っています。雨風にさらされる園庭遊具。年を経るごとに不具合が出ます。そこで、ダメになりそうな部分を交換して維持しているのです。

正直にいいますと、全部違う遊具にしてしまう方がカンタンなのです。「このパーツまだありますか？」とお願いして探してもらってかえるのはけっこう手間がかかります。実は金額的にも安くはありません。業者さんにはしょっちゅう「こんな新しいのもありますよ～」とご案内をいただきます。

でも何とかパーツが見つかるかぎり、安全に使えるのなら、この滑り台をお庭の真ん中においておきたいのです。

卒業した子どもたちが遊びにきた時、「ああおんなじだ」と思ってもらえるように。お引っ越ししたお友だちが「かわらないな」と思ってもらえるように。

ずっとおんなじ場所で、ずっと同じように。

明日でお別れ

富山に引っ越すことが決まっているＫくん。明日が最後の登園の日。
「せんせい、ぼく、明日で・・・」。全部の先生にお話しして回っていたＫくん。
そんなことは先生もお友だちもみんなわかっているよ。でも何度も言わないと心の整理がつかないよね。
時々「お腹がいたい」といってきたけど、それはお腹じゃなくて、胸がキュンってするんだよね。

だから最後までいっぱい遊ぼう。いっぱい笑おうね。

能登半島地震８年

３月２５日。能登半島地震から８年。そんな記事が出ているのはさすがに石川県の新聞だけのようです。能登半島地震が起きた時には、震度３とか４とかとは全く違うものなのだということを初めて感じたものでしたし、その後は建物の耐震性の問題があって、改築・改修と工事が続いたものでした。２０１０年度に幼稚園の厨房を改築している間は特に大変で、お庭の隅のプレハブの仮厨房を行ったり来たりするのは冬の間は特に寒くて大変だったなぁ・・。そのことを時々思い出すと、毎日当たり前に使っているものも、なんだかありがたく感謝な気持ちになります。

４月からの保育新制度にあわせて、厨房も２人で調理する体制になりました。今週は今までと少し違うメニューも登場しています。子どもたちの反応を見ながら、よりよい昼食となるように願っています。

つくしを見つけたのは

今日からは春休み中の預かり保育。卒業式を終えた年長さんもほとんど幼稚園に戻ってきました。いつも通り、今まで通り仲良しのお友だちと楽しく遊んでいました。
「つくし、あったよ」と報告に来てくれたのは、やはりNくん。さすが幼稚園歴が長いだけあって、幼稚園の事は知り尽くしております。

さて、今日保護者会の役員会というのがありました。今年度の役員さんと来年度の役員さんとの引き継ぎの会です。
その時に、意外な事が話題になりました。それは２０１６年にうちの幼稚園が創立１００周年を迎える、ということです。
「１００周年とかって、寄付を集めたりするんですか？」「何かするんですか？」
確かに他の園はそんなことしているんだなぁ・・・。

１００周年、ですので何かはします。でもどうも寄付集めはしたくありません。現状でできることをすればいいかなぁと思っています。「写真集」や１００年史の簡単なのを作りたいなぁ。そこに各年代の卒業生の文章があったらいいなぁ・・・、と考えています。派手なイベントはどうも苦手ならんこ先生なので、今のところはこんな感じです。

終業式

今日は２０１４年度の終業式でした。卒業式をした後の年長さんはお休み。ホールの時間の前に、年中の女の子が言いにきました。「ねえ、今日のおイス並べはどうするの？」「やってくれる？」「うん！」さっそくお友だちを誘っておイス並べを始めました。ガタガタだし、数は違うし・・・。でも一生懸命並べていました。

新しい年度への動きが始まっています。

さて、そんな中、今日のホールの時間に大切な事を子どもたちに伝えました。それは、この３月で退任する先生が２人いるということです。２人から退任の意向を伝えられた時に、最後まで担任としての仕事をやりきりたいという気持ちも聞きました。特に卒業する子どもたちにとって、事前に話をすると不安な気持ちにするのではないかという心配もあったり。お家の方にお伝えしたら、ヘンに気を遣わせてしまうのでは無いかと思ったり。そこで今日の発表となりました。
クラスとしての最後の一日も笑顔いっぱいで楽しい事いっぱいで過ごす事ができました。それが退任する教師の何よりの願いであったことを受け止めていただければと思います。まあ、３月３１日までは勤務しておりますので、まだ楽しい時間が続けられると思います。

離れていてもずっとともだち

卒業式に送られてきたピカチュウ。中には電報が入っていました。福井にお引っ越ししたSくんから。「離れていてもずっとともだち」。