今日、D先生と一緒にお葬式に参列しました。以前うちの園に在園していたMくんのお父さんのお葬式。私より年下の方の突然の事故死。ただただ驚き、つらいお葬式でした。
お父さんやおじいちゃんの関係者でいっぱいの会場の中で、数少ない、いやほとんどいないであろうMくんの関係者として参列したかったのでした。
仲の良い、ステキなご家族でした。入園前、幼稚園を見学に来る時にもお父さんお母さん一緒にこられました。お父さんの方が細かすぎるくらいいろんな質問をされ、それをお母さんが一緒に聞いてくださって・・・。お父さんがお母さんとこども達の事を大らかに守っていて、お母さんはそんなお父さんを心から尊敬していて、そんな中でMくんはやんちゃでかわいく育っていました。
幼稚園でのお写真をお渡しした後の事でした。私がとった写真の中に、ちょっとかわった表情のMくんの写真がありました。すると数日後、お父さんから「あの、Mのブサイクな写真をもう一枚下さい」というご連絡がありました。仕事場においておきたいとの事。照れ隠しのようにブサイクと表現しておられたけれど、かわいくてかわいくてしょうがないんだなと思ったものでした。
行事の時は、大きな体で小さなMくんを滑稽なほど一生懸命、人目を気にせず、追いかけていました。それを赤ちゃんを抱いたお母さんが優しく見守っていました。
そのご家族の幸せな世界が壊れてしまった。とてもつらく悲しい事でした。気丈に耐えていらっしゃるお母さんの姿がよけいにつらく見えました。「お父さんにお別れを」と言われて、プイとしているMくんの顔もとてもつらいものでした。
まだわからないだろう、と思います。お父さんのこと、記憶にほとんど残らないだろうと思います。だから、ここに書いておこうと思います。
Mくん、君のお父さんは君のことが本当に愛していたよ。君のお父さんは本当にお母さんと君たち二人の事を愛していたよ。大事に大事に思っていたよ。4人はステキな家族だったよ。こんなに大事にしていた家族を残していっちゃうなんて・・・。
今はただ、残されたお母さんと二人のお子さんの将来を案じています。何の力にもなれないけれど、ただ祈っています。そしてもし大きくなったMくんに出会える時があれば、パパのステキなところをお話ししてあげたいと願っています。