お昼ごはんの後の自由遊びの時間。らんこ先生はいつものようにお金ごっこのコーナーに立っていました。すると、年中のHくんが何か話したそうにそばにきたのです。「なに?くじびき?」「りょうがえ?」。首を振ってなにか小さな声でつぶやいているHくん。ようやく「できた」という声が聞き取れました。でも何ができたのか?そこで担任のT先生に、何かな?と聞いてみたのです。最初はT先生も?だったのですが、ちょっと考えてT先生とらんこ先生とほぼ同時にHくんの言いたいことがわかりました。
「マカロニ、できたよ」だったのです。
今日の年中さんはリースづくり。マカロニをボンドで貼るという作業をしていました。一つ一つボンドではるので、けっこう時間がかかります。デザインもそれぞれ考えて・・・。ほとんどの子ができたところで、お昼ごはんとなりました。Hくんを含め何人かの子がまだしたいということで、お昼ごはんの後にも続きをすることになったのです。(らんこ先生はここまでみていました。)
後からT先生に聞いたところでは、お弁当もさっさと食べて続きをしたHくん。黙々と貼り続けてできたのが、このリースだったわけです。
“だから報告にきたかったんだなぁ”とちょっと嬉しくなったらんこ先生。本人なりに達成感を強く感じることができたのでしょう。
そこで早速見にいって、「すごいね、一番いっぱいマカロニついていたね」とHくんに言いにいきました。そこで、とっても満足そうなHくんの笑顔を見ることができました。
デザインとしては、そんなにきれいじゃないかもしれません。でもこれだけギッシリずっとボンドで貼るって、それはスゴイ集中力。それはHくんのいいところ、他の子にない能力。数えてみたら59個も貼ってあったマカロニ。マカロニリースはいろんなお友だちと作ってきましたが、最多マカロニ賞でした。