らんこ先生のようちえん日記

能登半島にある幼稚園での小さな出来事の日記です。

大人への階段

2013-08-14 18:46:10 | Weblog
小学生のおとまり会の写真などを整理しながら一日を過ごしました。
ほとんどの子が幼稚園の卒業生ですから、3才の頃からいや2才の頃からこの子たちの写真を撮ってきたことになります。手伝いにきてくれた中高生から社会人までの卒業生たちも、みんな3才だったんです。

この小学生のおとまり会を始めたのは1991年。園長と私と大学生たちで立ち上げた会でした。当時牧師になる研修実習にきていた神学大学の学生もいっしょに企画運営してくれました。そこから数えて23回目。たくさんの子が成長していく姿を見てきました。

最初の頃に夢のように語っていた「この会の卒業生がこの会を運営する」という姿はかなり実現してきました。中学生や高校生になって手伝ってくれる子は自分が小学生だったことを覚えていて、だから小学生の気持ちになってリードしていく。自分がしかられた事があるから、どのへんで注意してあげたらいいか、がわかる。

人は成長していくんだなとつくづく思います。幼稚園児から小学生になって中学生になって高校生になって大人になっていく。その長い階段をみんな一歩ずつあがっていくんだなと思います。時間がかかります。小学生がいきなり大人になるわけではありません。でもちゃんと階段をあがっていく。時々立ち止まる子もいるけれど・・・。友達と出会ってまた上がり始めたりする。

その様子をいつも同じ場所から見ています。

小さかった子どもが気がつけば社会人になっています。七尾にそのままいる子もいれば、大都会で働いている子もいます。親になった子のもいれば、幼稚園教師になった子までいるのですから・・・。(子というのはヘンですよね)

最初からのスタッフだった学生たちも、高校教師になったり会社の経営者になったり・・・。一番最初のおとまり会を手伝ってくれた神学生は、私の母校の大学で教授になってしまいました。園長も七尾の仕事だけではなくて、羽咋や富山の幼稚園保育園の仕事が増えて肩書きが増えました。みんな変わっていきました。

私だけ変わりなし。でも変わりなし、だから楽しめる光景なのかもしれませんね。なるべく長く、みんなを見守り続けていけたらいいな、と思っています。
コメント
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