義両親と食材の買い物に行ったときに、10尾ほど入った冷凍物のニシンのパックが割引価格で売られていた。
すかさず「これを食べてみたいものだ」と彼らに言うと、魚好きの義父も私に同意した。
「私がいないときに作ってくれ」と義母はご機嫌斜めだったけど。
普段、ニシンはビン詰になった酸っぱいものとか、缶詰になったものなど、すでにそのまま食べられるような状態のものばかりで私にはつまらなかった。
単純に焼いたもの、を食べたかったわたし。
なかなか義母が昼食時にいないことがないもので、義母はいつまでも減らないニシンに恐怖を感じ、彼女から積極的に料理し始めた。
毎回毎回、義母は焼かれているニシンに悪態をついていた。
「なんて臭いの!」
焼いているうちに身が崩れると「だから魚は嫌いなのよ!」。
だったら、私に任せればいいのにねぇ。台所の主は自分であることをひたすら守っているのだろうか。
黄色く衣が付いているのは冷凍食品「魚棒」(直訳!)。普通、ウチで魚を焼く、といえばこれのことだ。
これが義母人生最後の焼き魚料理。もちろん義母自身は食べない。海から遠く離れた内陸で育つと魚介類を嫌う傾向にあるのは仕方がないだろう、あ~あ。
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自分の台所でうんと魚を焼いてみたい私。夢の生活さ、小さな夢にクリックを!
すかさず「これを食べてみたいものだ」と彼らに言うと、魚好きの義父も私に同意した。
「私がいないときに作ってくれ」と義母はご機嫌斜めだったけど。
普段、ニシンはビン詰になった酸っぱいものとか、缶詰になったものなど、すでにそのまま食べられるような状態のものばかりで私にはつまらなかった。
単純に焼いたもの、を食べたかったわたし。
なかなか義母が昼食時にいないことがないもので、義母はいつまでも減らないニシンに恐怖を感じ、彼女から積極的に料理し始めた。
毎回毎回、義母は焼かれているニシンに悪態をついていた。
「なんて臭いの!」
焼いているうちに身が崩れると「だから魚は嫌いなのよ!」。
だったら、私に任せればいいのにねぇ。台所の主は自分であることをひたすら守っているのだろうか。
黄色く衣が付いているのは冷凍食品「魚棒」(直訳!)。普通、ウチで魚を焼く、といえばこれのことだ。
これが義母人生最後の焼き魚料理。もちろん義母自身は食べない。海から遠く離れた内陸で育つと魚介類を嫌う傾向にあるのは仕方がないだろう、あ~あ。
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