リーメンシュナイダーを歩く 

ドイツ後期ゴシックの彫刻家リーメンシュナイダーたちの作品を訪ねて歩いた記録をドイツの友人との交流を交えて書いていく。

316. 17回目のドイツ旅行(44) インスブルックからフライブルクへ

2023年02月27日 | 旅行

▶今日からフライブルクで2泊です。


フライブルクの夕暮れ


▶今日からフライブルクに2泊します。

 今日の目的はまずインスブルックからフライブルクに移動し、アグスティーナー美術館に行ってマウホのレリーフや他の後期ゴシック彫刻家の作品を見ることでした。
 また、フライブルクの旧市街には多くのマークが路上にタイルではめ込まれています。それらのマークをできるだけたくさん写してくることももう一つの目的でした。

◆2022年10月16日(日曜日)5266歩
 5時半に目覚ましをかけておきましたが、「夜中の咳がずいぶんひどかったよ」と言われたように、自分でも度々咳で目が覚めてあまりよく眠れない晩でした。熱は2人とも平熱に戻って一段落でしたが、咳のひどさに「このあと大丈夫かなぁ、コロナじゃないよね?」と不安が募ります。

 パンを食べて7時15分にはホテルをチェックアウト。地下に通じるエレベーターで駅に出たところ、トイレの入口でお掃除のおばさんが怖い顔をして「出てけ、出てけ!」とモップを振り回しながら怒鳴っています。若者たちがお金を払わずにトイレに入ろうとするのを防ごうとしているのです。もしかしたらそのお金もないのか、あるいは節約しようとしているのか、これも難民問題が関わっているのかもしれないと思うと辛い光景です。

 今日の旅程はインスブルック中央駅7時47分発の RJX に乗り、10時23分に Sargans 駅に到着、 Sargans 駅を10時53分の ICE に乗り換えて13時46分にフライブルク中央駅に到着するという段取り。両列車とも2時間以上の乗車となるので座席指定を取っておきましたし、乗り換えも30分あるので余程のことがなければ大丈夫でしょう。2人とも完全復調ではないので座席を予約しておいて良かったと思いました。結局最初の列車が遅れたので乗り換え時間は10分しかありませんでしたが、スロープで下って上って移動できました。ハンブルク・アルトナ行きなので混んでいるのではないかと思いながら乗ったのですが、がら空きでした。
 それにしても階段だけしかなかったら大変でしたが、せめてスロープが使えてホッとしました。日本の私が普段利用している駅にはほとんどがエレベーターか、エスカレーターか、あるいは両方ともが設置されている駅が多いのですが、ドイツなどの海外旅行先では、しばしば大きなトランクを持って階段を上り下りしなければならない駅が多いのが残念です。私の第二のふるさとシュヴェービッシュ・ハルに行くために通るシュヴェービッシュ・ハル・ヘッセンタール駅はその一例です。ヴュルツブルク中央駅もそうでしたが、ようやく数年前にエレベーターが開通しました。


▶フライブルクに来るのは4回目です。

 フライブルクではインターシティホテルを予約しておいたのでイビスよりは部屋が広めだと期待していたのですが、入ってみるとほとんど同じ広さで窮屈だったのが残念でした。それでも午後3時より前に着いてもチェックインできたのは助かりました。
 荷物を置いてから町に出ました。まず最初に遅めの昼食としてケバブを食べ、路上のマークを探しながらアウグスティーナー博物館目指して旧市街に向かいます。マークはずいぶんたくさんあって次から次へと出てきますが、そのうちに目新しいマークも増えてきました。これはお金を出して最近作ったのだろうと思えるものはやはり魅力が今一つです。古くからあるのだろうと思われたマークをここにいくつか載せておきます。










フライブルクの路上のマーク


▶アウグスティーナー博物館(美術館・博物館㉚)でお宝発見

 こうして道草を食いながらようやくアウグスティーナー博物館にたどり着いたときは汗をかくほど暑くなっていました。そのためロッカーに上衣とリュックを入れて回り始めたところ、今までの疲れと寒さとでまた腰がミシミシ痛み始めたのです。「全く懲りないわね!」と自分を叱りました。この博物館はもと教会の建物です。こういった昔の教会建築は冷えるということをすっかり忘れていたのでした。後半はベンチに座って休みながら歩き、三津夫が閉館時間ギリギリまで歩き回るのを見て「こんなに回復して良かった」とは思いつつ、早く暖かい外に出たいと思いながら待ちました。マウホのレリーフもしっかり見られましたし、三津夫のお気に入りとなったハンス・バルドゥング・グリーンの「燃える矢を持つアモール」も大変興味深い絵でした。
 閉館間際、受付であれこれ見ていた三津夫が見つけたのはアウグスティーナー博物館のカタログでした。トランクが重くなるからどうしようかなと悩んでいましたが、「明日は休館日だし、買うなら今日しかないと思うけど」と私が言うと、ついに決心して購入。今夜はこのお宝を眺めて十分楽しめるはずです。

 帰りがけに小さなお寿司屋さんを見つけたので持ち帰り用パックを握ってもらい、部屋に戻りました。三津夫は美味しかったと言い、私は今一つかなと思いましたが、考えてみるとフライブルクでこのように職人さんが握って作られたお寿司は初めて食べたように思います。

 明日は日帰りでブライザッハに行ってきます。そして月曜日になるのでどこかで絶対にのど飴を買います!

※このブログに掲載したすべての写真のコピーをお断りします。© 2015-2023  Midori FUKUDA

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