▶今日は写真展4日目になります。
❤ これは3日目の朝、開場前の様子です。左奥に立つのはドイツから持って帰った聖バルバラのレプリカです。
▶毎日楽しい会話があちらこちらで花開きます。
3日目、連れ合いの大学時代の友人、米山さんが来てくれました。苦楽をともにしたバドミントンの話に始まり、隠居後の農作業の話まで延々と…。他にお客様がいないときは彼の独演会で、皆ゲラゲラ笑いっぱなし。大きな口を開けて笑う私を見ては「あんたの歯並びは昔とちっとも変わらないねぇ」と言われ、また大笑い。受付をやってくれている友人の山田さんが「米山さんは歯医者さんなんですか?」と驚くと、連れ合いが「小学校の校長先生をやっていたんですよ」とフォロー。こんな校長先生ならきっと楽しい学校だったのではないでしょうか。
トップ写真は朝のまだ一人もお客様のいない状態ですが、この天井の梁が良い空間を作ってくれています。オーナーの藤澤瑩子さんの拘りで大きなテーブルにもなるビリヤード台、梁のある天井、グランドピアノを入れたそうです。ここでコンサートを開いたバイオリニストが「天井が高いので音の響きが良い」と喜んでくれたとのこと。国分寺のIさん(第2回写真展の開催を中心になって導いてくれた友人です)のご家族にチェンバロ奏者の中川岳さんがいます。岳さんも都内の小さな会場で古楽器の仲間たちと演奏会を開いていますが、この会場の造りにどんな感想を持つのだろうと、来場を楽しみに待っているところです。
▶嬉しかったことばと出会い
朝一番に来てくださった女性。大きな荷物をお持ちでした。椅子の上にその荷物を置いて静かにゆっくりご覧になっています。他に誰もいないので話しかけてみたところ、娘の福田奈々子がパートナーと共に開催している金継ぎ教室の生徒さんだということがわかったのです。「今日、このあとで教室に行くんです。」というので、大荷物の理由も納得です。きっと重たい金継ぎ途中の陶器や道具が入っているのでしょう。ありがとうございます。
その若い女性がじっくりと私の写真を見て、「写真を写す人の心が伝わってくる」(この通りのことばだったかどうか自信がありませんが)というので心の底がジーンとしました。私が「このアングルがとても素敵よ」と思いながらシャッターを押す瞬間、「マリア様が天に召されていく場面をこんなに楽しそうに見送っているのね」と思いながら写した聖女たちの写真。「そうか、私の心が躍ったり感動したりしていることが画像になって表れていると感じてくださっているんだ」と私の方が感動させていただきました。
毎日の来館者数は今までの写真展よりずっと少ないのですが、こうした心に残る会話が「写真展を開いて良かった!!」と思わせてくれます。
また、本当に様々な履歴をお持ちの日本彫刻を愛して止まない塚本純久(いとく)さんとの出会いも圧巻でした。彼が履歴を語る間中私は動くこともできず圧倒されたまま。こんなすごい人が来てくれているのかと改めて今後の行方が楽しみになりました。きっとまたこのブログで少しずつ塚本さんの偉業をお伝えできることでしょう。
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