リーメンシュナイダーを歩く 

ドイツ後期ゴシックの彫刻家リーメンシュナイダーたちの作品を訪ねて歩いた記録をドイツの友人との交流を交えて書いていく。

172. 15回目のドイツ旅行(20)ハイリゲンブルートの祭壇

2019年03月04日 | 旅行

▶︎15回目のドイツ旅行(20)ハイリゲンブルートの祭壇



 

聖ヴィンセント教会(ハイリゲンブルート、オーストリア)

 

青空に映える聖ヴィンセント教会

 9月25日(火)は好天となりました。これなら山並みに映える教会が見られそうです。でも心配なのはバスの乗り換えでした。リーエンツ東チロル駅から8時のバスで出発。第一目的地はヴィンクレルン・イム・モルタール・バスターミナル・ハイリゲンブルートと言うのですが、ここで8時31分に下車すると次のハイリゲンブルートまで行くバスが10:31発となっているのです。この日は幸いお天気が良くなったので何とか外でも過ごせるかもしれませんが、近くにカフェでもあるのかどうか…、トイレは大丈夫だろうかと気がかりだったのです。ところが、着いてみたら隣りにバスが停まっていました。行き先を見るとハイリゲンブルートと書かれています! 良かった~。それもすぐ出発しそうにエンジンがかかっているではありませんか。慌てて飛び乗りました。とっても得をした気分。三津夫も大喜びでした。終点のハイリゲンブルートに着くとまだ観光客は誰もいません。お店も準備中。それでもバスから下りてすぐに公共トイレを見付けました。これで安心です。無料で使うことができました。ウェブ検索では途中2時間待ちとなっていたバス便ですが、これから行く方、安心してくださいね。ちゃんと乗り継ぎができますから。

 終点から少し道を下っていくとスッとした教会の尖塔が見えてきます。回り込んでみると聖ヴィンセント教会が青い空と濃い緑の山を背景に見えました(トップ写真)。心が爽やかになるような景色です。入り口がよくわからなくて墓地のある裏側から入ってしまいましたが、静かで凜と立つ教会の中に入ると真っ正面にミヒャエル・パッハーの弟子が作ったといわれる祭壇がありました。確かにちょっとマリアの表情など今まで見てきたパッハーのものとは違います。そしてよくよく見ると、聖母マリアの上を舞っている天使たち(?)も今まで見たことの無いおかっぱ頭。金太郎さんが琵琶を弾いているような姿で何だかユーモラスでした。

 

 

この場面は今までに見たことがないものです。誰の足なのでしょう?

 

 

 不思議な雰囲気の祭壇をゆっくり撮影してから外に出ると、既に日は高くなっていて花々も元気に咲き誇っていました。近くのお土産店もオープンし、活気のある村に変身。もう一度景色を写してからバスの時間を確認し、それまでカフェーでひと休み。

 帰りのバスも乗り換えは順調で、お昼過ぎにリーエンツまで戻ってきました。


午後はリーエンツの探索です。

 帰りがけに昨日と同じインビスによってチャーハンを頼んだつもりが焼き鮭が乗ったご飯でしかも照り焼きの味付け。私には馴染まない味でしたが、仕方なく全部食べました。ホテルに帰って三脚や一眼レフカメラを置き、身軽になって町の探索へと出かけました。この町の中にもずいぶん沢山の教会があるのです。足を伸ばしてブルック城にも入ってみました。城内はアルビン・エッガー・リーエンツという画家の絵が中心に展示されていました。また中世のフレスコ画の展示もあり、きれいな色合いでした(写真・下)。


Leonhard von Brixen(1438-1475/76)

Christus in der Mandorla


  夕食は今度こそちゃんとした中華レストランで焼きそばとチャーハンを食べて満足しました。ホテルに戻り、翌日の朝食が早いため、食べられない旨伝えたところ、今夜持って来てくれるというのです。そしてトランクを下ろすには翌朝ではエレベーターが使えない(部屋の仕切りがあってそちらには入れない)ので、今夜のうちに下ろしておいた方が良いと言われ、早目にシャワーを浴びて少しの着替えと洗面用具を出しておき、他はトランクに入れて鍵をかけ、1階の裏口前に下ろしました。その間に、ホテルのスタッフが朝食として大きなお盆にパン4個、マーマレードとバター、ジュース、コーヒーとコーヒーカップを乗せて持って来てくれました。こんなに豪華な朝食を早目に出発する人に出してくれるホテルは初めてだったので感激しました。

※このブログに掲載したすべての写真のコピーをお断りします。© 2015 Midori FUKUDA

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