梅様のその日暮らし日記

その日その日感じた事や世間で話題の事について自分なりの感想や考えを書いていきます。

韓国映画・ドラマに見る北に対する意識の変遷

2020-06-13 17:08:50 | 日記
   韓国ドラマ・映画を長く見て来たが、実はその流れの中で、北朝鮮と韓国の関係について、極めて大きな変化が見られることについて触れている人がいない。すべてが、胸キュンドラマトップ10の類で、完全に感情移入しきっていて、客観的に見ることが出来ない人ばかりのようだ。だから最近のドラマを見て、北朝鮮に行きたいなどという妄想に駆られる女子が出現してしまうのだろう。

    私が韓国ドラマを見始めたころ、「シュリ」という映画が大ヒットしていた。日本でも評判になったから、知っている人もいると思う。韓国からヒットマンとして要人暗殺の使命を帯びてやって来た北朝鮮の女諜報部員と、彼女が自転車事故を装って接近し、動静まで始めた韓国の諜報部員の悲恋の物語だ。結末では、事実を知った男の手で、女は撃ち殺されてしまう。銃弾が頭を貫通する際の、女が男を見つめる悲しみに満ちた視線が印象的だった。

   次に目を引いたのは、「彼女を知らなければスパイ」というタイトルだったと思うが、38度線を越えて来た女諜報部員と韓国人の恋愛。ここでは彼女はある日そっと姿を消し、北朝鮮に戻ってしまう。決して韓国側に殺されることはない。ほのかなラブ・ロマンス感だけが残る。

   次は連続ドラマ。恋愛相手の女性の手で一人前の男に育て上げられる役をやらせたら天下一品の俳優イ・スンギと、情けない男と交際しながら一人前の男に育て上げる役をやらせたら右に出る者のない女優ハ・ジオンという、絶妙の組み合わせ。ここでは韓国の王室がまだ存在するという設定で、王子であるイ・スンギと、本来は彼を暗殺するために要請された特殊部隊要員ハ・ジオンが、最後には公式に結婚してしまうという結末。こうなると南北和平どころの話ではない。

   最新のドラマでは、「愛の不時着」。日本では地上波でも衛星放送でもない、マニアでないと知らないようなところで放送されたらしい。したがってわざわざこのドラマを視聴した人は、筋金入りの韓流マニアだと思われる。話は、韓国の財閥の令嬢がパラグライダーで飛行中誤って北朝鮮の領内に不時着してしまい、若いエリート軍人と恋に落ちるというストーリー。北朝鮮の農村が牧歌的に描かれており、これを視聴した若い日本女性たちが、北朝鮮へ行ってみたいと言い出しているという。

   映画とドラマのストーリーの変遷を追うと、韓国側の北に対する意識の変遷が実に良くわかる。北から密かに送り込まれている工作員の地道な活動が功を奏しているというべきだろう。私達日本人にできることは何もない。このまま推移するなら、半島ごと丸々縁を切るしか道がなくなるかもしれない。

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1 コメント

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━━平和な国、住みやすい国、Best Countries━━ (KARA ・ 少女時代 のち、LOVELYZ)
2020-06-27 19:56:06
 IEPの「世界平和度指数レポート」[2020年]によりますと、平和な国ランキングで、日本は9位、韓国はなんと48位ですね。また、米社会発展調査機構によりますと、住みやすい国ランキング[2019年]で、日本は10位、韓国は23位となっていますね。さらに、U.S. News and World Reportの“2020 Best Countries”によりますと、日本3位、韓国20位となっていますね。━━日本人でよかった、とあらためまして痛感します(笑)。
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