梅様のその日暮らし日記

その日その日感じた事や世間で話題の事について自分なりの感想や考えを書いていきます。

中国時代劇に見る「韓流」

2017-09-06 07:47:25 | 日記


 
  韓流の影響力、というテーマで、興味深いものを発見しましたので、それについて触れてたいと思います。

  しばらく前に、「則天武后」という中国ドラマを録画してありました。実はヒロインの顔が好みでないという理由から、鑑賞することもなく放置してあったのですが、せっかくなので中国語の聞き取り練習として見てみることにしたのです。すると・・・・。

  則天武后と言えば中国・唐の時代に、皇帝とは血縁の無い女性でありながら皇帝の座に上り詰めたという、傑女です。則天武后の記念碑も直接見たことがあるのですが、その功績はあまりにも大きく、到底文章で書き表せるものではないという理由で、碑には文字がまったく刻まれていませんでした。

  全70話のドラマを20話まで見終わっての感想ですが、これまで見て来た中国の時代劇とは明らかに一線を画していると感じました。一言でいうなら、中国で製作された中国の時代劇でありながら、その実は韓流時代劇なのです。

  一目で分かるのが、明らかに韓国ドラマ「トンイ」などを意識した、成り上がりが骨子となっている上に、衣装が華美で鎧兜が現実よりも立派なものになっていることです。また、「トンイ」や「チャングムの誓い」を制作した韓国ドラマの監督であるイ・ビョンフン氏が取り入れた、ピンクを主とした花を背景や前景にさりげなく取り入れ、画面の華やかさを演出するという手法がそのまま使われています。夜の室内には無数の太い蝋燭が光を放ち、本来は薄暗いはずの部屋が明るく照らし出されても違和感のない演出がなされていることも韓流の手法です。

  城内で武芸大会やポロの大会が行われるところなども、以前見た韓国ドラマそのものです。陥れたい相手の部屋に呪いの人形を隠すなども、韓国宮中時代劇の常套手段です。セリフも、「三国志」や「三國」などと比べると、ほとんど現代劇と変わらない、優しい言い回しになっています。相違点を挙げるなら、韓国歴史ドラマの真骨頂である、「妬み・嫉み・足の引っ張り合い、殺し合い」という色合いは、かなり薄められている印象があります。

  中国と言えども、韓流時代劇の良いところ??は積極的に採用するという姿勢があるのでしょうか。しかし、「則天武后」は、あまりにも韓流時代劇であり過ぎるような気がします。大中華帝国の誇りや如何に?というところです。