梅様のその日暮らし日記

その日その日感じた事や世間で話題の事について自分なりの感想や考えを書いていきます。

悪意ある投稿が全てをダメにする

2017-08-08 16:15:38 | 日記
  今日中国語の個人レッスン中、雑談で、ネット上で親韓の人たちと反韓の人たちが論争を続けているという話をすると、中国人の講師の先生、

「なんて暇な事を!」

の一言。

  勿論当該の両国民としては、少しでも事情をかじると、相手方が許せないという気持ちになるのもまた自然なことではあるのですが、絶対に折り合いがつかないというのは第三者から見れば実に滑稽な現象なのかも知れません。もっとも中国については開戦するのかしないかのレベルの論争になっているので、実はもっと極端な言い合いになっています。

  韓国をそしる人たちが最もいけないのは、事実をゆがめてネットにアップし、受けを狙うという事です。先日も、「チャングムの誓い」というテレビドラマ中での両班のカラフルな服装と、現実の庶民の服装を並べて、韓国人の妄想だとけなすスレが立っていました。私は内容次第で蝙蝠のようにあっちの味方をしたりこっちの味方をしたりするのですが、今回はあっちの味方につくしかありませんでした。

  ドラマの中で、登場人物が実にカラフルな衣装を着ているのに対して、現実の庶民は、染めてすらいない薄汚れた服で写っていました。これについて投稿者は、「見栄を張り他を貶めて威張り自分達の虚栄心を満足させいてるんだ。」という解説をつけていました。要は、現実はもっとみじめな格好をしていたのに、ドラマの中では大嘘をついて、当時は豊かで色彩に富んだ時代だったと、詐欺まがいの作り方をしていると言いたいわけです。

  しかしそれはこちら側の勝手なこじつけ、もしくは想像で、韓国の時代劇がカラフルなものになったのは、イ・ビョンフンという監督が、若者の時代劇離れを食い止めるために、衣装や背景をカラフルなものに変えていったのが始まりです。自分の娘が、父親がダサい時代劇の監督であることを恥じて、もう時代劇なんか作らないで!と訴えたのがきっかけだったと述懐しています。

  要は韓国国内での視聴率を上げるためです。外国に対して過去のみじめな貧しい時代を隠すためではなかったのです。彼が登場する以前の時代劇と以後の時代劇を比較すると、歴然とその違いが分かります。理由はごく単純な、思想的背景などないものなので、あまり拡大解釈しない方が良いと思います。

  私は政治的には反韓ではありますが、事実誤認に基づいた解釈はしないように、心がけております。

  こうした投稿を見ると、ついつい、「そうではないんですよ」、と、親切心からアドバイスをしてあげるのですが、もともとが韓国を貶めるためなら嘘でも気にしないという人たちも多いので、かなりうざったがられている様な気がします。中には「お前はなんで俺にいつもケチをつけるんだ?学術論文を書いているんじゃなくて、自分が思ったことを書き込んでいるだけなんだから、余計な事を言うな!」と、救いようのない反論を書き込まれることもあります。

  一方で韓国人側もほぼ同じことを続けているので、日韓の和解(これまでしたことが無い訳ですが。)など、1,000年たっても無理なのかもしれません。