梅様のその日暮らし日記

その日その日感じた事や世間で話題の事について自分なりの感想や考えを書いていきます。

「スーパーマンVSバットマン」を見て考えたこと

2016-03-31 10:23:56 | 日記
   「スーパーマンVSバットマン」という映画を見て来ました。「おすぎ」がこの映画に5段階評価の5と付けたという話ですが、見終わっての感想は、とにかく暗くて、人類の希望を根こそぎもぎ取って行くような映画だということです。異星人が仕組んだ罠にはまり人類の敵と目されるようになったスーパーマンを倒すべくバットマンが立ち上がるのですが、そこがストーリーの主眼ではなく、異星人が復活させた怪物を二人が力を合わせて倒そうとし、そこへ長年身を隠していたスーパー・ウーマンが加わって何とか怪物を倒します。しかしこの戦いでスーパーマンは命を落とし、人類の未来を信じないスーパーウーマンは立ち去って行きます。

   私はスーパーマンを死なせてしまい、人類の未来に希望を与えないところが、アメリカが現在抱える病理の深さを反映していると思います。アメリカはかつて世界で唯一のスーパーマン国家でした。少なくとも自分たちはそう思っていました。世界のどこへでも出かけて、(自分たちが妄想した)正義のために戦い、勝つ!これがアメリカが考える自画像だったはずです。

   しかし、太平洋戦争以後、アメリカが勝利を収めた戦争があったでしょうか。朝鮮戦争は引き分け、ベトナム戦争は負け、イスラム地区での戦いもフセインに因縁をつけて殺しすことに成功しただけで、少しも成果が上がってはいません。そんなアメリカにとどめを刺したのが、オバマ大統領の登場です。

   オバマが登場した時、私の教え子たちはみな無邪気に歓迎の意を表していました。私がオバマではだめだというと、異口同音に、「先生はオバマ嫌いですもんね。」と言ったものです。しかし今ではオバマはアメリカの国際的地位を衰退させた戦犯として、アメリカ史上最低の大統領だとまで言われています。「不適切な関係」で職を追われたクリントンの方がずっとましな大統領だったのです。

   そもそもオバマはCHANGEという言葉を乱用するばかりで、何を変えるのかという具体策まで持ってはいないことが明白であったにも関わらず、アメリカ人は不用意にムードに流され、オバマを選んでしまいました。その結果、ロシアや中国がアメリカ与し易しとなめてかかり、強気に出て来るようになってしまいました。彼は街角の弁護士で終わるべき人間でした。もともと大統領の器ではなかったのです。

   国民がムードに流されて本質を見失った時何が起こるか、それは民主党が大勝して政権を取った時に起きた混乱を思い出せば誰にでもわかることです。民主党が政権を取って間もなく、私はこのブログ上で、民主党はアマチュアの集まりであると切って捨てました。それが正しかったことはその後起こった様々な失態から明らかです。

   話をアメリカに戻しましょう。アメリカ人はもはやかつてのような過剰なまでの自信も、将来への明るい希望も持ってはいないように見えます。オバマがご丁寧に二期も大統領を務めたために、明るい未来を感じさせなくなってしまった時、忽然と登場したのが新しいスーパーマン、トランプです。

   トランプはハチャメチャですが、あの分かりやすさとみなぎる自信は、他の誰も真似のできない、まさにアメリカン・コミックのヒーローではありませんか。弱気ですっかりなめ切られてしまったアメリカに、とりあえず夢と希望をもたらしてくれています。国民がムードに流されているという点では、オバマの場合と同じと言えば同じではあるのですが。

   トランプが万一大統領に当選した場合、日本はうまくやればアメリカから真の独立を勝ち取ることが出来るかもしれません。最大の課題は、トランプが言うように米軍が日本から撤退した場合、日本が自衛隊を軍隊として認知し、隊員の数を最低でも倍増し、装備を更に近代化することができるかどうかです。「最悪」の場合、「最善」の策として、核を保有することが必要となって来ます。自衛隊強化の基準は、最低でも韓国を下回ってはならないうことです。

   韓国では過去に何回か、日本に核攻撃を加えるという映画が作られ、大ヒットしています。実際の軍備も、北朝鮮を相手にするには過剰な性能の戦車や戦闘機を備えています。何しろ韓国の大統領がアメリカの大統領に向かって、一緒に日本を相手に開戦しようと持ち掛けてクルクルパー扱いされたことがあるくらいなので、韓国は正にやる気満々なのです。

   韓国にとって日本は無条件で「卑しい悪の存在」であり、高貴な民族である自分たちには日本人を監視し、韓国人の下で導いてやる(実際にはいたぶってやるといったほうが正確ですが)義務があるという使命感に燃えているので、何か問題が起きた時に開戦するのではなく、韓国が開戦したくなった時に開戦することになるので、その点を忘れてはなりません。それを防ぐためには、私たちは最低でも韓国軍を上回る質と量の軍備を備えていなければならないのです。残念ながら誰もこの説を信じてはくれないのですが。

   中国についてまで書くといつまでも終わりが来ない恐れがありますので、今日は中国については触れずにおきます。