梅様のその日暮らし日記

その日その日感じた事や世間で話題の事について自分なりの感想や考えを書いていきます。

②おっさんとApril

2016-03-29 03:12:05 | 日記
   そういえば、以前KARAのファンミーティングで私の前の席に座っていたおっさんも来ています。髪の毛は茶髪に染め、まるでしおれた枯草のよう・でっぷりと太っている割には華奢な脚・眼鏡をかけ、笑みを絶やしません。見ようによっては不気味です。この方以外にもおっさん・おっさん・おっさん・女の子・おっさん・おっさん・オジーさん・おっさん・おっさん・たまにお姉さん・・・。

   でも、おっさんたち、本当に真剣なのです。娘のような年頃のAprilの舞台に向かって、思い切り絶叫します。隣に座っているのが恥ずかしいくらいです。

   開始直前になって、私の隣に一人のおっさんがやって来ました。普通は頭を下げながら他の観客の前を横切って来るものですが、このおっさんはいきなり背もたれを乗り越えて自分の座席へ。更に、その前の席のお姉さん二人に自己紹介をしています。

「始めまして。トムです。」

   どうやらAprilのファン同士が交流するサイトが発足しており、お姉さんたちと自称「トム」さんは、サイト上で既に知り合いのようです。「トム」さん、自分はこの時間は勤務中なのだが、外回りの仕事なので、ちょっと時間がかかっていると報告してあるのだそうです。かつ、夜間に行われる2回目のファンミーティングにも(彼らの言葉では)「参戦」し、その後同好の士による懇親会が予定されているとか。

   やがて舞台にはAprilが登場、おっさんたちは何の恥じらいも無く大声援を送ります。等の昔に引退したキャンディーズのフィルムコンサートで盛り上がったおっさんたちも恐らくはこんな乗りに違いないと思われる、熱狂的な声援です。DSPサイドはAprilの集客能力には不安があったはずで、念のため元KARAのヨンジを特に派遣し、MCを務めさせていましたが、ヨンジがいなくてもこの盛り上がりと熱狂的な歓迎は変わりなかったと思います。KARAの末っ子として、どこかおどおどと務めていたヨンジが、KARAが消滅してしまった今、自分よりはるかに年下の子たちを前に落ち着きを見せようとしているのが、痛々しささえ感じます。Aprilリーダーのチェギョンなどは、年下ながらDSPにおいてはヨンジよりはるかに先輩なのです。

   メンバーが若い、というより幼いと、やることなすことが健気に見えます。勉強はしてきたものの、まだまだ不自由な日本語でさえ、可愛く見せることができます。リーダーのチェギョンはそれほど不自由していませんでしたが、他のメンバーはまだまだ四苦八苦状態ですが、客席からの熱気がそれを補っています。

私の推測では、DSPは日本市場の好みを考慮して人選をしたのではないかという気がします。日本人は未完成で素人っぽい女の子をアイドルとして好む傾向があります。メンバーの一人、女子高生のナウンは、大手事務所が募集して作ったTWICEというグループの予選ともいうべきメンバー選抜から落とされています。TWICEは既に「何でも知っていそう」な女の子ばかりを集めています。しかし、そこから振り落とされたナウンはあっと言う間にDSPに拾われ、Aprilメンバー入りをしています。そこにはDSPのはっきりとした意図があったはずです。日本人に受け入れられるグループにする、と。はたして日本人のおっさんをターゲットにするという意図があったかどうかは推測の限りではありませんが。