梅様のその日暮らし日記

その日その日感じた事や世間で話題の事について自分なりの感想や考えを書いていきます。

朝食から車中の雑記

2016-03-15 15:23:30 | 日記


   今日は移動がとても長い日で、写真がほとんどありません。今日掲載した写真は、民族村に掲げてあった村人に対する指針です。3文字でまとめられた一つ一つがスローガンのようなものです。全部で72個あります。孔子様の論語も良く読むと当たり前のことしか書いてありませんが、この指針というか標語というか、も、私たちから見ると実に当たり前のことが書いてあるに過ぎません。

   中国人同士の声高な会話もなんのその、疲れた私は間もなく眠りに落ちてしまいました。そして次の朝・・・やはり小雨と濃霧・・・。パンフレットにあった、抜けるような青空と目の覚めるような景色はいったいどこにあるのでしょうか。

   今朝は中国人の団体とも重なり、食堂は収容能力を上回る人数で大混雑しています。中国人は知己だけでテーブルを囲まないと気が済まないらしく、他のテーブルからどんどんと椅子を運び去り、自分たちのグループだけで固まります。私が日本人夫婦と向かい合って食事をとっていると、身だしなみ・全身に漂う雰囲気・無精髭などから、間違いなく中国人だと思われる男性二人が、私たちのテーブルにやって来て、空いている席に座りました。しかし、話し始めたのを聞くと、二人は日本人でした。

   少しして私が食事を終えた頃、皿を手にさ迷っている日本人と思しき老人を発見、一人のようなので、席を代わってあげようと、手招きをしました。老人の口を突いて出た言葉は、「你吃饭了吗?(あんたは食べ終えたのか?)」という中国語。今日は朝から意表を突かれた日でした。

   本日もバスに乗って移動開始。ABCの三グループに分け、日替わりでバスの前方、中ほど、後部と席が変わります。しかしなぜか必ずいるこういうタイプの人。一人の髭を生やした男性が、自分は後部座席がいいのだが、と、主張します。前になろうが後ろになろうが、こだわることではないじゃないかと思う私。幸いこの人一人がこういうタイプだったので、はいはい、どうぞご勝手に、と平和裏に着席。

   私が先に着席して出発を待っていると、再びTさんが登場、私の隣に座ります。これほど私に対して無警戒な女性はお目にかかったことがありません。これまで数知れぬ旅行で私の隣は敬遠されるものと相場が決まっていたのに、いったいどうしたことでしょう。ただし、その喜びと引き換えに、一人で自分の世界に浸っていられるという快感が失われてしまうのは止むを得ないところです。

   Tさん、先日は27歳で担任した生徒たちがクラス会を開いてくれたという話を楽しそうにしてくれます。煙草を吸いながら授業をし、生徒にライターを投げつけたこともあると武勇伝を語る割には、思い出に残る教師だったようです。こんな風に教師としての過去を赤の他人に誇らしく語れる元教師を、少々うらやましく思ってしまう私なのでした。バスに乗り続けること4時間、周囲の人が呆れてしまうほど話し続けた私たちでした。

   Tさん、体が至って丈夫らしく、月に一度登山、毎週ダンスと卓球とシャンソン教室に通っていらっしゃるとか。齢70にして少しも衰えるところを知らないという気概が素晴らしい人です。どんどんと心身ともに衰弱しつつある私とは大違いです。それでもそんなTさんと互角に対話できていたところを見ると、私も気の持ちようではもう少し何とかなるのかもしれません。

   本日のバス移動は、羅平というところに向かってひたすら420kmも走り続けます。昼食時にはワインがサービスされたのですが、(恐らく添乗員のポケット・マネー)アルコールの利尿作用を恐れた私はほとんど口にしませんでした。他の皆さんはそれで大いに気分を良くされていたようですが、残念なことをしました。