昨日10月16日の月曜日朝は急激な寒さで、室内温度が14℃、毎朝裏庭で縄跳び1000回をしているが、手袋をしてない手がほとんど凍ってしまった。
この日の午後、かねて娘が予約してくれていたヴァーチャル・リアリティの会場、オリンピックスタジアムの近くの大ショッピング街の一部で、娘と孫に落ち合った。
今年の出し物は古代エジプト、娘だけが先日下見に行って、面白いと言った。
玄関のロッカーでコートや、バッグを入れて、
背中にコンピューターを背負い、
此の大きなゴーグルをつけるとあたりは白黒になってしまう。
3人が押し出された空間で案内役のMONA(モナ)が登場。
3つの有名なピラミッドのうちの大ピラミッド(クーフ Khufu)の中へ入っていった。急激な階段もいつの間にか登らず、下らず、狭いトンネルを娘と孫は膝で這っていったが、私は中腰で通り抜けた。
入っていったところは大きな石棺が一つだけあるだだっ広い石の部屋、剃刀の刃も通らないくらい隙間のない巨石が積み上げられた部屋、昔本物のピラミッドの中へ入って狭い階段を下りてもっと小さい部屋へ入ったことがあった。石棺がこんなに大きかったことは覚えていない。最近読んだ ”神々の指紋” にもこのピラミッドの石棺が書かれてあったのでなおのこと興味深くあたりを眺めた。
それからは壁を通り隙間のある石畳、隙間の下は深い谷間だったり遠くにカイロの街並みが見えたりと高所恐怖症の人にはちょっと無理かも。
お葬式の場面では遠くで泣いている召使らしい女性たち、ちょっと後ろを向いたら私の顔と20センチも離れていないところに、皮膚の汚い女性が立っていて、ぎょっとした。
後ろにもほとんどくっつくくらいにエジプト人の男性が立っていた。娘と孫がこの時2-メータくらい離れていて、私が古代エジプト人に取り囲まれているのがよく見えたと言った。
ピラミッドの天辺迄いつの間にか連れていかれ、巨石に落書きがひどいのに驚いた。これはヴィクトリア時代の英国観光客の仕業だそうで、いつの時代にも悪い人は無くならない。
ルクソールの神殿の石柱にはローマ時代の落書きがあった。そして今年の新聞で見たニュースでは、30歳の英国男性が、どこかの遺跡に自分と彼女の名前を彫って逮捕されたという。本当に情けない・・・。
古代のボートに乗ってナイル川を旅する。岸辺にわにがいたり、きれいな花が咲いていたり。
45分はあっという間に終わってしまった。素晴らしい経験だった。