Reiko's Travel 記事と現在の英国事情

在英51年、2020年7月未亡人になって以来、現在英国事情と過去の旅行の思い出を記載。

オープンハウス ミドル・テンプル・ホール

2011-10-19 23:12:57 | ロンドンオープンハウス 2011





ギルドホールをでて地下鉄にてテームス河沿いのテンプル駅へ。
この近くに見事なテンプル教会があった。この教会はダン・ブラウンのダ・ヴィンチ・コードにもでてくる由緒ある教会でオープンハウスに加わっているが、予約が必要で入れなかった。教会の屋根の上に輝く船が面白い。






このテンプル教会の次のブロックが素晴らしい装飾のあるマンションのようで、上の一角にミドル テンプル ホールのシンボル 羊と英国の旗(白地に赤の十字)があった。と言うことはこの巨大な建物がテンプルホールの所有物だったのだろうか。





ホールはこのゲートを通って石畳の狭い坂道を100メータほど上った所にあり、入り口にしっかりと羊のシンボルマークがあった。



このホールは1562年から1573年にかけて建築されたエリザベス朝のもっとも代表的な建物で、この樫の木で作られた天井をモデルにして英国各地に同様の天井が建築されたという。



エリザベス1世はヘンリー8世と不義の疑いで首をはねられたアン・ボリンの娘で息子が欲しかったヘンリー8世は、次々妻をとっかえひっかえしたわけだが、娘が世継ぎになって英国が栄えたとは何たる皮肉。とにかくこのミドル テンプル ホールへはエリザベス一世は何度も足を運んでここで食事をされたと言う。



この長さ10メーター近くのテーブルはウインザーの森から切り出した樫の木をテームス河に浮かべて運び3枚の板から成っている。このテーブルはエリザベス1世からの贈り物で16世紀以来このホールから移動させたことがないと言う。



このホールは法律に関係する人々の集合や食事の場であり又法律を学ぶ学生の宿泊をアレンジしているところでもあった。一年に二回、食事の間にリーダーによって法律に関する講義が行われ、その名誉に与った人たちの名前が壁のパネルに飾られている。





窓は法曹界の有名人のメモリアルとしてステンドグラス様の飾り付けがされている。エドワード7世がその筆頭に入っている。





現在でもこのホールは法律家と法律を学ぶ学生の為に毎日の昼食や夕餉を提供している。

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