Reiko's Travel 記事と現在の英国事情

在英51年、2020年7月未亡人になって以来、現在英国事情と過去の旅行の思い出を記載。

娘の結婚式 その2

2013-06-10 23:44:39 | 英国内のこの頃

金曜日の夜は早く寝た割には夜中に暑さで目覚めて全くの睡眠不足。この大きなお屋敷中に暖房ががんがん入っていてラジエーターをしめても室内の熱気はなくならない。
貧乏性の私などこのお屋敷の光熱費がどれほど大きいだろうと心配になったくらいだった。

土曜日の朝は6時前に目覚め、まだ誰も起きてこない朝食用食堂でお茶を沸かし朝食セアリオを食べて7時に来ると言う美容師を待った。宿泊しているたくさんの招待客は午後一時の教会挙式まで自由だから皆朝寝坊をして好きな時間に起きて食堂で好きなものを食べてよいことにしてある。だから我娘はあらゆる朝食用セアリオを買い揃えてあり、お茶もコーヒーも多種あった。



7時に予約してあった美容師さんが私たちの部屋で私とブライドメードのかわいい女の子の髪を結い上げ、終わると3階の大きな屋根裏部屋で娘と大学時代からの友達のブライドメードの髪結いや化粧、着付けなどを行った。

 

その間私は持って行った紫色留袖を一人で着付けた。着物は英国へ来て40年の間に5-6回くらいしか着たことがない。それで今回はほとんど毎週着付けの練習をして帯も切ってお太鼓の格好にして簡易帯を作っておいた。だからほとんど一日中だった着物も着崩れすることなく楽に着ることができた。
パトリックのお母さんは息子たちの結婚式ごとにドレスを新調するが、日本の着物には及ばないよとパトリックに言われた。

 



11時に図書室で女性の登録書記官による正式の結婚式が執り行われた。この結婚は宗教には一切関係なく2人以上の証人立会いの下、法的に認められるもので、両家の親族だけが全部集まり見守る中、二人の宣誓と指輪交換,結婚証明書へのサインで終わる簡単なものだった。私たちも40年前、レジスター・オフィスでこんな簡単な結婚式をした。

 


これが終わると私の友達が用意していたブーケや襟飾りのお花を渡してくれ、すぐに滞在客や花婿、ベストマン、パトリックの親族は三々五々車でダルバートンの教会目指して出かけていった。
娘は急いで裾の長い結婚衣装に着替えてブライドメードと二人で出発、私たちも友達に便乗して田舎の狭い道を教会へ向かった。

 

一時には小さなカソリックの教会で牧師による結婚式が執り行われた。パトリックの両親とブライドメードが聖書の朗読をし聖歌を歌い神に誓う結婚の儀が執り行われた。ここでも再度指輪交換をして満面の笑みを浮かべた二人は招待客皆から祝福された。

 ブライドメード3人とベストマンに囲まれた二人

 

 

お屋敷に帰ってくるとシャンペンとスナックが用意されており、次々到着したお客は玄関の大広間で暫らくリラックス、披露宴の始まるまでお屋敷の外で記念写真撮りがおこなわれた。披露宴の準備には数人のお手伝いを雇っており、彼らがテーブルへの食器や食べ物の運搬を受け持ってくれ、早朝打ち合わせた後は娘は一度もキッチンへ入らなくても良かった。



残念ながら食べ物の写真が一枚もない。何しろ披露宴が予定より遅れたためお腹を空かせた私たちはシャンペンで乾杯した後花婿とベストマンのスピーチを聞きながら夢中で食べ物を食べていた。スターターも娘の手作りのハムとフルーツ・チャツネ、昨日準備した肉や野菜、フィシュパイなどが出され、珍しい料理にお客さんもとっても喜んでくれた。




食事が終わって座が開けた後白いチョコレートのウエディングケーキを二人で切って皆が一切れづついただいた。

その後は飲みたい人踊りたい人、夜中の2時過ぎまで音楽が鳴り響き皆大いに楽しんだらしい。私は疲れきって早々に寝てしまった。この夜は大きな窓を2箇所全開にしていたから暑さに悩まされることも無かった。

日曜日の朝も寝静まっている6時前にはおきて荷物を片付け、キッチンを片付けにかかった。このお屋敷は11時には明け渡さねばならない。
100人分もクッキングするのを厭わない我娘ながら見積もりができなくていつも大量にクッキングしたり、高価な材料を余らせてしまう。今回も大量の野菜やチーズ、バター、パン、朝食セアリオ、飲み物等が山済みになっている。
9時過ぎから二日酔いの父親や、つかれきった女性たちが起きだして朝食を食べ出かける準備をして挨拶しに来る。皆が出てゆく11時までそれぞれに余った食べ物や飲み物を持って帰ってもらった。

私たちのキャンパーも持って行ったより多くの荷物を持って帰る破目になった。大量のケース入りワインも大幅にあまりパトリックに拠れば130本も余ったそうな。

11時お屋敷を出るときにマネジャーが”今まで多くのパーティ客を見ているけれどこんなにきれいに片付けていったグループは貴方たちが初めて。”と言った。そして花嫁がクッキングしたのも今までで初めてだと大いに感心していた。

忙しい3日間だったけど、ありきたりの結婚式でなくて何時までも思い出に残るだろう。
日曜日の夕方疲れ切って帰宅した。

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