Reiko's Travel 記事と現在の英国事情

在英51年、2020年7月未亡人になって以来、現在英国事情と過去の旅行の思い出を記載。

へードリアン・ウオール踏破ーBrampton

2024-09-02 02:53:32 | 日記

今朝はやく目覚めた。朝食はやっぱりイングリッシュ・ブレックファスト。10数人の団体ウオーカーが賑やかに食事をしていた。ほとんど中高年。

此のTwice Brewed in (2回醸造)という変な名前のB & B はOnce Brewed(一回醸造)と言う小さな村にあり、ここは非常にポピュラーなIN(旅館)である。此の名前のいわれは、軍人のジェネラル・ウエード(Wade)はスコットランドの有名なボニー・プリンス・チャーリー(Bonnie Prince Charlie)の敵であり、その彼が此の宿に泊まったとき飲んだビールがまずいと言ってもう一度醸造するよう指示したという。

今日は朝7時頃まで雨が降っていたが出かける8時頃にはやんでいた。それでも昨日のことがあるからレインコートをリュックに入れ、スパッツの上から雨用ズボンを履いてでかけた。

昨日降りてきた道路を真っ直ぐ歩いて左側にどんぐりマークの付いたスタイルを見つけて叢の小道を歩きだした。朝まで雨が降っていた為草は濡れて道にもぬかるみのあるところが多い。

 

ここGreen Slackと言う山頂は此の道程の中で一番高いところで、海抜345メートル。

道は登り坂はきついが、それよりも下り坂は手すりがあるわけでもなく、濡れた草や石の上でいつ滑って転ぶか、特に足が疲れているときは非常に危ない。

此の山頂からは壁は延々と続くが下り坂が多くなってきた。

当時の見張り台想像画、壁自身が素晴らしく真四角。

途中のマイルカースルの近く石に座って休憩。水を飲みビスケットをいくつか食べて、スマホを見たら知らない電話番号から3回もかかっている。不思議に思って電話してみたら、もう50年以上も前日本で知り合った英国人男性の奥さんが、彼が3週間前に亡くなりました。どんなに驚いたか。1年に1-2回は連絡していた3歳年下の優しい人だった。こんなときに訃報を聞こうとは・・・・

 

この旅たった1枚の写真、家族の写真を撮していたおじさんに頼んで撮してもらった。

丸顔、元気いっぱいで、金太郎さんみたい?

あの遺跡が、こんなすごい砦だったとは想像がつかない。

 

 

 

このあたりから空模様が怪しくなってきた。

雨の中、サールウオール城(Thirlwall Castel)をみてまわる。此のお城は14世紀にローマの壁の石をリサイクルして建てられたものだという。14,15世紀に、アングロ・スコティシュのアタックに貢献したという。此の当時壁の両サイドのローカル人は非常に仲が悪く、お互いの家畜を盗んで食料にしたり、最後にはプロの警備人が馬で壁の周辺を警戒するまでになった。

此の城は300年後カーライルの男爵に売られ、彼は城のある土地が欲しかっただけで、城は放置されたままで崩壊した。

途中から雨は激しくなり、Gilsland のバス停で雨宿り、大きなリュックを担いたおじいさんと一緒になった。テントや食料を担いて壁を歩いているという。バス停の中で着替えに裸になったので驚いて出てきた。

雨は小止みになり、どんぐりマークの細道はぬかるんでひどい有り様。

此のマイルカースルは線路のそばで、線路を歩いて渡らないと道路に行けない。

ここで道を間違え、左の道へ行ったものだから、人里離れた道路を黙々と歩き、最後に車で来たおばさんが自宅のカーポートへ駐車したので、今夜のB & Bまでどれくらいあるかをきいた所 4マイル(6.2KM)だという。がっかりしていたら、車で送ってあげると、なんて親切な方。遠回りして私がミスした

ラナーコスト・プライオリ‐(Lanercost Priory) 小修道院というがこのあたりでは大きな建物で、やはりここも壁からの石を利用して建てられたものだそうな。エドヮ‐ド1世がここで5ヶ月も療養して、スコッツとの戦にでかけたという。

此のこじんまりしたB&B は居間の暖炉が暖かく、オーナーが濡れた靴を乾かしなさいと暖炉の前に5足も置いてあった。大変気持の良い場所で夕食にインド料理店を紹介してくれ、食後暖炉のそばでスマホを見ていたら、若いオーストラリア人と話し込んで11時まで、トルコ、ギリシャや日本の話しで、すっかり日本へ行く気にしてしまった。

此の日の歩数11916歩と言うがこれは全く正確ではない。此の日の距離26kmと言うが、道を間違え遠回りして車で送ってもらった6kmを差し引いても20km以上歩いていたから。

 

コメント
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