昨年までいたタヴィラキャンプサイトの仲間たちが12月末から続々タヴィラへ帰ってきた。
まずはオランダ人のマールースと彼女の旦那のアドで、昨年はキャンパーも隣同士だった。アドは昨年夏に80歳になり、記念にロンドンへ数日行ってきたという。アドは退職弁護士で、昔ロンドンで数年住んで英語を習いフランスでもフランス語を学んで、数か国語が話せる。はじめ会った時はなんだか気難しそうな人という印象があったが、話してみるとユーモアのセンスがあって面白い。昨年春まで一緒にラジオ体操をして、彼の指導のストレッチもして皆が和気あいあいとしていた。
二人でタヴィラのキャンプサイトに落ち着いて、私たちのいる隣町のキャンプサイトまで自転車でやってきた。このキャンプサイトを案内して上げ、サイトのレストランで昼食、大きなビーカー満杯のワインを飲み、レストランの中庭でおしゃべりに興じた。
タヴィラのキャンプサイトは値段が2倍に上がったけれど、タヴィラの町まで歩いて行けるのが魅力で、当分タヴィラで滞在するそう。マールースの双子の姉妹も2月にはタヴィラへやってくるからそれまでは、よそへ行けないそうだ。
1月上旬ロジャーとペニー、ジョンとステファニー、ディヴとバーバラ、コリンとダイアンの4組が英国ポーツマス港からスペインのサンタンデル港へフェリーでやってきた。
ディヴは一昨年秋ポルトガルへの出発準備をしているときに、キャンパーの外に置いた踏み台から落ちて肩の骨を折り、ポルトガルへは来れなかった。今回タヴィラには一泊だけして、アルガ―ヴの西へ向かって行ってしまった。
コリンとダイアンは、昨年までタヴィラでキャンプしていたが、コリンの肺がんは手術不可能とのことで、今年は彼らの巨大なキャンパーを売り払って、近くのホテルの一室を長期レンタルして避寒している。
1月半ば、これら英国人の集りで作っているタヴィラ・ランチョン・クラブをいつものレストラン・チコ(Xico)で開催した。ワインを飲んでそれぞれオーダーした昼食で大いに楽しんだ。
一年ぶりの再会で積もる話も多く、食事の後は近くのコーヒーショップでおしゃべりに余念がなかった。
ジョンとステファニーは翌日からディヴとバーバラのいるキャンプサイトへ向かい3月頃にタヴィラへ戻って来ると言う。
タヴィラのキャンプサイトの急な改革で昨年までの仲間がバラバラになってしまった。
それから数日後にフランス人のウーバーとジョセリン夫妻が突然私たちのキャンプサイトへ訪ねてきた。彼らもタヴィラで親しくしていた仲間で、昔フランスの警察官だったウーバだけが英語が話せて、彼がいつもジョセリンの通訳を兼ねていた。
この夫婦、ジョセリンが18歳の時に産んだ娘の子供がもうすぐ出産予定で、彼女はひいおばあさんになるそうだ。ジョセリン68歳、ウーバーは58歳の変則夫婦。ジョセリンは若いころとっても美人だったらしく、若くして離婚後10歳年下のウーバーと再婚したというから、彼女の魅力は外観だけでなく性格が良かったのが一番の要素だったと思う。私より小さくてコロコロ太ったジョセリンにウーバーはとっても優しく尽くしている。
昨年2月まで毎朝一緒に7㎞の道を散歩していた英国人のスーは、ご主人と巨大なアメリカのキャンパーに乗っていて、最近スペインへ旅立っていった。
スーは元美容師で背が高い金髪の美人、ご主人の退職と同時に、自宅を売り払い、老後のために小さな家を買って今は貸家にしているそう。その差額のお金で長さ10メートルのキャンパーにベッドルームも2室、普通のアパートと変わらないサイズのゆったりしたキャンパーで年中生活している。
昨年も行ったネヴァダ山脈のスキー場目指して行ってしまった。行く数日前に私たちのキャンプ場へ訪ねてきて、一緒に近くのレストランでお食事、大いに話が弾んだ。
来年のことは判らないがとお互い確約は出来ないながらも、再会を約束して別れた。