つれづれなるままに 1423  被災地より戻って

2011-12-20 13:38:30 | 旅行

モーツアルト作曲「ラクリモーザン」涙の日の曲で演奏会は始まりました。鎮魂と連帯そして希望と、被災者の方々を招待、この日の収益金はすべて東日本大震災に遭われた子どもたち、「子どもみらい募金」に義援金として送られました。

 

飛行機から眼下を、遠くからは穏やかな仙台平野が広がっていました。降りるにしたがって、まだ海水が引かず海水をかぶったままの田んぼや畑、道路だけが残され、何もかもすべてが津波に持っていかれてしまいました。

  

仙台空港から仙台市内へと高速道路を通りました。向こうはもうすぐ海、防風林も流され何にもない湿地帯に、塩害で水田や田畑は当分無理のようです。

  

辛うじて残った家も住むことができず空家のまま、田んぼに転がる船、、高速道路ぎりぎりで止まった船も目の前に、余りの近さに驚きました。

  

  

会場は岩沼市民会館 7月まで被災者のための避難所だったそうで、会館の目の前には仮設住宅が立ち並んでいました。夏に建てた仮設住宅、これから寒さ対策が行われるようですが、仙台もマイナス気温に、狭い寒いとまだまだ苦難は続くようです。

  

今回は札幌から参加は21名、群馬の桐生市からも36名、ロサンゼルスから3名と、岩沼合唱団加えて180名の大合唱になりました。前列の席は被災者の招待席、大ホールとは言へ舞台から観客席が、皆さんの顔が、表情が、手に取るように見ることができました。あとがとう・・がんばります・・と書かれたプラーカードを掲げての被災者の皆さん・・私たちの小さな贈り物、心に届いたでしょうか。

震災から9か月、この風景だけをを見ると、もはや瓦礫が取り除か、道路が開通、ここに人が住んでいた街があったなどとは思えない、数十年前、いや数百年前の開拓地に一歩踏み込んだようなそんな風景でした。

   

 


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