つれづれなるままに  245 友のブログ 満洲から

2007-05-02 17:48:47 | 雑記
満洲、それは途轍もない広い台地の様な気がします。
1931年大日本帝国の関東軍により、満洲事変が勃発、満州全域を占領して1932年満州国が建国されました。日本は多額の産業投資を行い、地元の農民を強制移住させ、農地や荒地に工場を建設し、反日感情が拡大していったようです。
1945年8月、第2次世界大戦終結と同時にソ連軍が満州を侵略、満洲国は崩壊、1946年には、中華人民共和国の支配下になってしまいました。
私は1941年生まれ、妹は1943年、1944年には、家族全員で引き上げ、終戦は日本で迎えました。満洲の記憶はありません。それでも4、5年前に大連を訪れました。
満鉄の官舎、銀行と当時の建物がそのまま、官舎にも今は地元の方が住んでいるようでした。もはや反日感情は無いと思いますが、夜はなるべく外出しないようにと言われました。
加藤登紀子さんも満洲生まれとか、旧満洲、ハルピンの流れる川(スンガリー川)の名を取り、ロシア料理のお店をオープンさせているとか。
思い出すのは、ラストエンペラー、清朝最後の皇帝、愛新覚羅溥儀が満洲国の元首であったこと、その奥方が、日本の公家嵯峨公爵家の娘であったこと、その長女が天城山のトンネルで無理心中を遂げたごとくらいでしょうか。そして「大地の子」「赤い月」と満洲に関わる書物は読んだような気がします。生まれ故郷満洲を訪れるには、姉達からも当時の様子を聞きしっかりと下調べをしてから、また訪ねたいと思います。