gooブログはじめました!

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

<リアル ボクシング ルポ>5月6日 WBAスーパーフライ級タイトルマッチ。河野公平対リボリオ・ソリス

2013-05-06 13:28:16 | スポーツ

Dscf5108 う~ん・・・・ひょっとして!? 

 リボリオ・ソリス(写真上。イスに座って、真ん中で、大きくⅤの字に両足を開いている男)の放つ、得も言われぬオーラというか、敵地のそれも、相手のジムでの囲み会見にもかかわらず、何かみなぎる自信を感じ取っていた。

 一番近くでは、河野公平と、いわば二人三脚で苦難のチャンピオン・ロードを共に歩んできた、高橋智明(ともあき)トレーナー(写真上。右端で腕を組んで、ソリスをみつめている男)がいた。

 彼は、先日の「スポーツ報知」での、河野公平の記事では、高橋昌明と書かれ、「仕方がないですね」と、苦笑していた、とても普段から、心やさしい人。

 ソリスは、暫定王者であり、無敗の”売り”も、無い。しかし、彼が来日する前から、これは要注意だぞ! と、思っていた。

 片や河野は、厳しく見れば、すっかり浮かれ、ブログでは、自分のPRに、これ勤めていた。苦難の末に手にした栄光だから、分からないでもないが、もう、そう伸び城は少ないのだから、良いのかなあ~・・・・・と、感じていた。

 練習は、すっかりボクシング・ファンの間では知られた、自宅ジムルームで終えてる日もあった。

 柴田明雄のところでも書いたが、トレーナーあってのボクサーだ。その逆は無い。

 もともと減量には、苦しんでおり、前回の前日計量では、朝からいらだっていた。それが、ボクサーとしては、当たり前のような勝利後の発言には、驚かされた。

 「あれは、前日まで、減量がうまくいかなかったから」と、小声で釈明。頬はこけ、今回も苦しみぬいた様子が、うかがわれた。

 Dscf5134 先の会見、続いて30分以上に渡る、入念な縄跳び(ロープ)で、しっかり大量の汗をかき、シャドーボクシング。

 そして、トレーナー相手のミット打ち!

 パパパパパパパ! 内山高志張りの、息をもつかせぬショート連打!

 スパーリングではないが、下がりながらも打つテクニック、足を巧みに使っての、バック・ステップ。

 自らの身長を楽に上回る、176センチものリーチから、次々と繰り出されるパンチは、多彩だ。

 しっかり、相手の顔と、拳の先を見つめ、一打一打、打ち込んでいる。

 Dscf5136 パンチは、シャープで、且つ、時に重く、連打によって破壊力も増す。

 足は、河野と違い自在に使えるし、河野の連打によって、コーナーに詰め寄られて、河野がトドメを刺す前に、スルリと、コーナーワークを使って逃げてしまいそうだ。

 パンチは、上(写真上)、下、左、右、アッパー、打ちおろしと、多彩に瞬時に展開、変更。身体も、クネクネと軟らかく、かわすのも上手い。

 はたして、ソリスを射程圏内に捕まえ切れるか?

 「止められないでしょうね」

 そういったのは、何を隠そう。当の河野。

ーーでは、どうするの?

 「じわじわ、ボディなどを攻めて、相手のスタミナを徐々に奪って、後半に勝負を賭けようと思っています」

 先の、ソリスの公開練習の映像は「見ていない」という。

 高橋智明トレーナーも、「後半での、勝負」を、クチにした。

 「向こうは前半から、ガンガンくるでしょうが、うまくかわしながら、後半に持って行ければ、河野はスタミナが有りますんでね。それに、賭けます」

 河野は、いまだ独身、実家暮らしだが、片やソリスは、妻あり、7人の子持ち。生活費、養育費が、両こぶしに掛かっている。ミルク代が、いるのだ!

 「パナマで、長期間、良い練習を積んできた」という、ソリス。

 公開練習に来たときは、頭に大きなヘッドフォンを掛けたまま、ジムへ。聴いているのは、軽快なサルサ。

 トレーナーによれば、いつも練習のときは、ヘッドギアを付けてないときは、フォンの方をして、聴いているとか。

 ただし、だだ漏れ(笑) 。日本の電車に乗らないまま帰国するだろうから、良いけどさ。

 記者会見の場では、突然、立ち上がって、叫んだ!

 「ヘイ、コーノ!」

 挑戦的なパフォーマンスを、披露した。「ヘイ、コーノヤロー」とは、言わなかったけれど。そこまで、ウケは狙わなかった。

 気になるのは、河野が、「ベルトを守りたい」と、言ってること。もちろん、「勝ちたい! 何としてでも、勝ちたい!」とも、言ってはいるけれど、”守る”などという意識があるうちは、ソリスには・・・・・・

 もっとも、昨年の大晦日、大番狂わせで、チャンピオンベルトを、ダウンを重ねた末に、文句なく手にした河野。

 高橋トレーナーですら、「ビックリしました」と、本音を漏らしていた。

 あの絶壁に立った時の、集中力は、目を見張らせるモノを持っているだけに、この見方・展望も、どこかで狂わせて欲しいと、願ってもいるのだが・・・・・・

 

 

 

 


最新の画像もっと見る