懐かしのバレエ

バレエ、パフォーミングアーツ等の感想、及び、日々雑感。バレエは、少し以前の回顧も。他、政治、社会、競馬、少女マンガ。

愛したひとは、何者か?

2015-05-23 01:41:23 | バレエ
モスクワ音楽劇場バレエ、日本公演。

今日から、名版・ブルメイステル版「白鳥の湖」。

ほんとに久しぶりに、1公演見たら、「次も見たい!夜も見ちゃおっか、」って、一瞬本気で思って、予定変更しかける、
って経験をしました。

バレエは、もう、いいかな~?
とか、この頃、思っていたのだけど。

やっぱり、どんな公演も、好みがあるし、このバレエ団も、好き好き、好みはあると思うから、誰にでも「絶対行くべき」、とは言わないけど。

前も思ったけど、ここのバレエ団は、3キャストあったら、全キャスト見てもいいような。

逆に、バレエ団によっては、プリマの力量差や当たり外れがはっきりあって、第一キャストで見た方がいい公演も、あると思いました。

正直、本音を言えば、近年見た公演で、がっかりしたのもあって。ブログには書いてないし、言わないけど。
今どきは画像も充実してるし、わざわざ劇場まで足を運ぶほどのものか?と思ってしまう公演も、あって。

他、どの公演とは申しませんが。
これって、どうよ??と思った、バレエファンやってる自分に疑問を持ってしまう公演も、ありました。


そんな中で、堅実、誠実なものを、見せてくれました。ダンチェンコ日本公演。
私が、今回の来日、公演日程を把握してなく、直前にこの公演あるって知ったから、そんなに何公演も行けないのが残念。
24日昼公演、迷ったけど、やっぱ無理。23日土曜公演行って、自分は終わりです。

『エスメラルダ』

前回公演の、フェビュス役:セミョーン・チュージンの時も思ったけど。
私は、モテ男で女たらしのフェビュスがよく分らない!

前回のチュージンは、天然フェビュスで、本人の素が、まだとても若くて、今にして思えば、たぶん深く女性を愛した経験ないとかで、ああいう演技になったんでしょうけど。
3幕のエスメラルダを無視する所が、冷たすぎて、自分は見てショックで、しばらく立ち直れなかった。

今回のイヴァン・ミハレフは、チュージンよりは、あざといフェビュスの芝居をするので、途中から、フェビュスのプレイボーイぶりに、むかつきながら、見てました。こういうブログでは、踊りの感想が求められてるんでしょうけど、踊り以前に、途中からフェビュスの行動が納得できなくて、そっちに目がいっちゃって。冷静に見れてないですね。

恋の不思議。

最低男のフェビュスが悪いのか?
それとも、こんな見かけ倒しの美男に、エスメラルダが恋したのが、まずかったのか?

って、フツーに考えると、あると思うんだけど。私は大人になりすぎてしまい、ちょっと変化球を考えていて。

フェビュスは、あんな男どこがい~んだ?と思える極端な例だけど。
でも、恋って、そもそも。

相手に幻想を抱いて、それで、どこかのタイミングで、どうも思ってた人とは、違うらしい、と気づく、そういうことは、ままある。


恋したひとは、何者か?

恋した相手の正体を、後になってわかる、そういうこともある。

その時、自分が、何をどう思うか、それ次第。それが、恋。

自分はフェビュスみたいな男を好きになった経験ないけど、今、愛を感じる相手が、彼を含めて3人いて、
彼氏はもう、今までに、そういう(相手の正体がわかるような)経験はあるので、問題ないけど、
普遍的に、恋したひとは何者か、という問いかけは、常時心の世界で、自問自答で出てくることじゃないかと思った。

3人のうち、もう一人は、去年短期的に好きだった職場の元同僚なので、場所的にも今、離れてしまって、合うことないし、問題ない。
問題は、もう一人。いつか、相手にがっかりする明日も、あるのかもしれない、それまでは、恐れずに恋していれば、それでいいと

舞台見た後、帰りの電車内で、そんなことも思っていました。

エスメラルダを見ながら、エスメ、あそこまでしょ~もないフェビュスを盲愛して、破滅していく彼女を見たら、異性に誤解の幻想抱いて、間違っっちゃう、なんて、人生のエッセンス!恐れることない!って気がしてきて。
今の彼氏とは高め安定だけど、別件で、そのうち終わる恋も、ある。


全然バレエの感想になってないけど。ほぼ独り言・・。

罪滅ぼし↓。

※モスクワ音楽劇場バレエ、日本公演のフェイスブック経由の、ちけっとぴあのHPに、ダンチェ「エスメラルダ」公演紹介記事が。ゲネの様子だけど、舞台の最初の方の情景が分りやすいのがあったので、全然舞台の感想書けてないので、転載。(1幕の最初の様子がわかる記述については、公演パンフもこういうのがあればいいと思います。新しい観客層とか、古いバレファンでも、目新しい演目で、舞台見ても物語の状況が分らなかったりとか、あると思うので。)

興味あったら、ちけぴHPでみてね。
※以下。

国立モスクワ音楽劇場バレエが5月20日(木)から24日(日)まで、『エスメラルダ』『白鳥の湖』を上演する。公演に先駆けて19日に行われたリハーサルの現場に潜入した。

リハーサル開始前。イーゴリ・ゼレンスキー芸術監督が、バレエ団スーパーバイザーのアンドレイ・ウヴァーロフと、オケピットの前で立ち話をしている。舞台上には、本番の衣裳の下にレッスン着をつけたダンサーたち。踊りの確認に余念がない。ほどなくゼレンスキーがマイクでスタートを告げ、ウヴァーロフとともに客席に着くと、オケピットの指揮者がタクトを振り下ろし、リハーサルが始まった。

セーヌ川を描いた幕と共に、これから始まる激動のドラマを示唆するように、力強い音楽が流れる。幕が上がると、小さな女の子を抱きかかえた母親がよろよろと登場し、聖母子像のふもとで眠り込む。するとジプシーたちが現れ、女の子を連れ去ってしまう。目を覚ました母は半狂乱で娘を探しまわるが見つからない。像に向かって振り上げかけた拳を自ら下ろし、悲嘆に暮れる母。この場面こそ全ての発端だ。女の子は成長して、タイトルロールのエスメラルダとなる。

続いて舞台は10数年後、祭りで賑わうノートルダム寺院前の広場に。この場面の特徴は、大勢のダンサーたちが、ひとまとまりの群舞としてではなく、町の人々として一人一人独立した演技や踊りを展開すること。演技理論として演劇界・映画界に大きな影響を与えている “スタニスラフキー・システム”と縁の深いバレエ団ならではと言えるかもしれない。東京文化会館大ホールの舞台全体にパリの広場の活気を再現するべく、バレエマスターのミハイル・クラピーヴィンが客席と舞台を行き来し、ダンサーたちの動きや立ち位置を細かく指示。一方、バレエミストレスのマルガリータ・ドロズドーワは客席最前列から、主にソリストたちを指導する。さらに、指揮者がダンサーに曲のカウントを確かめるなど、最終調整に取り組むバレエ団の白熱した空気が伝わって来た。

広場で踊る美しいヒロイン、エスメラルダに、聖職者ながら欲望をぎらつかせるフロロが目をつけ、せむし男カジモドに命じて誘拐させようとするが、フェビュス隊長がこれを阻止し、フェビュスとエスメラルダは恋に落ちる。エスメラルダとフェビュスをメインで踊っていたのは、20日昼のキャスト、オクサーナ・カルダシュとイワン・ミハリョフだったが、袖の近くで同日夜に踊るナターリヤ・ソーモワとゲオルギー・スミレフスキも振りを確認。同じ動きをする彼らを見比べることで、体型や踊りの質、タイミングの取り方などが全く違うことが、改めてよくわかる。どちらの活躍も楽しみだ。

堅牢・重厚な美術に、ダンサーたちの躍動する身体が映える、モスクワ音楽劇場バレエの舞台。そのドラマティックな世界にどっぷりと浸かりたい。~~~~~~~

~~以上、ライターさんの文章です。
本来、バレエのブログだから、例えば、この舞台情景部分の描写みたいのが書ければ、多少見る人の参考になって、いいんでしょうけど。

あ、そうだ、前の芸術監督のフィーリンは、確か、次回は「石ノ花」を持ってこようかな?と、その時は、多少考えていたみたい。
監督交代なければ、ダンチェの独自カラー、独自演目路線は続いたでしょうから。ゼレンスキーだと、世界のバレエ界のメジャー作品、我々の知ってる作品が入る可能性もあるのかしら?と、インタビュー読んだ限りでは思うけど。ダンサーにとってはとても良いことだけど、日本で公演打つ場合、独自色があって、かつ良いのをやれるのも、良いとは思った。ま、人が変わればそれはそれで、ダンチェの問題ではなく、今日本でバレエ公演というと、白鳥は集客効果面で良いけど、それ以外の演目について、色んなバレエ団公演の内容が妙に似すぎてて、半分くらいの公演が、どこのバレエ団も、似たようになってしまって、それはどうか、と思いもする。


ダンチェ白鳥の湖、お勧めです!(チケット持ってるけど、自分は行けるかな)

公演パンフ、ダンサーインタビューが充で、、ベテラン、いぶし銀のダンスールノーブル、スミレフスキー、今日の夜の王子役が、一番好きな役として、このジークフリートを上げていて、これ読んだら、見たくなりました。彼は今回が最後かな。
今の指導者の指導の方向性が分りやすいのは、新人なので、昼のダンサーもほんとは見ないといけない(ダンチェが今後どう変わってゆくかは、ベテラン見ても分からないから。)と思うけど、間に合わないかも。

20日見たら、今日の昼の王子役も、悪くなさそうだった。
ソーモワは無難な感じかも。ふわふわしたプリマと思ったことがある。
演奏、座付オケ、いいです~。

チャイコ最高!!!

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