スノーマン見聞録

ジャンルも内容も気の向くまま~“素浪人”スノーマンの見聞録

子規の宇宙

2018年01月30日 | 雑感
連日の寒さのせいなのか、人とは随分と弱いもの そうつくづく感じる今日この頃です。 

読書も久しぶり、俳人・長谷川 櫂さんが書いた 『 子規の宇宙 』 という本を読んでみた。 

        

子規は病気が発覚した頃、当時ロンドンに留学していた親友・夏目漱石にこんな手紙を送っている。
≪ 僕ハモーダメニナッテシマッタ ≫ ≪ 実は僕ハ生キテヰルノガ苦シイノダ ≫ ・・と。

≪ 悟りとは如何なる時でも平気で死ぬることではなく、平気で生きることだ。≫ 
そう「病床六尺」で語り、平然と病に相対峙していた あの強い子規でさえこうなのだ。

さてさて弱い話はこの位にしときます。  

実はこの子規、ベースボールを熱愛していて、功労者として野球殿堂入りもしているようだ。
学生時代は左利きの投手兼捕手(ん?)だったという。 ベースボールの歌も詠んでいる。


いいのがあった。

  ○ 打ちあぐる ボールは高く 雲に入りて 又落ちくる人の 手の中に

  ○ 打ちはづす 球キャッチャーの 手に在りて ベースを人の 行くぞわずらふ


打ちあぐる 打ちはづす そう 人生はベース幅みたいなもので、まばたきのように通過してしまう。 
子規はいいですねぇ! なんとも言えない一瞬の歯がゆさ・悔しさ、そして青空の下 悲しいほどの明るさ。


子規は ≪ 病床六尺の小さな宇宙 ≫ で 何を想っていたんでしょうね。

私も3月からの軟式野球練習開始に向けての鍛錬に余念がなく、ジムは週2回ほどしか行けてませんが、
ほぼ毎日、エクササイズバンドとダンベル、そして320gの肩強化用ボールを使い筋肉強化に励む日々です。


筋肉は2ヶ月ほどでつくそうですから。 5㎏のはあるのですが、昨日また3㎏のダンベルを買ってきました。 

気合いの入らぬ時のためにはこの位が丁度良い。 その為に買った?( 軟弱者! )

  ○ 球うける 極秘は風の 柳かな 
       
                       できれば こんなふうに生きたいものですが。