流れる川に身をまかせ 洗い清められるか 罪業の数々。
三途の川を渡るべく、昔むかし修錬に励んだことがあるのです。 見立ては札幌・豊平川の中流。
穏やかな支流に乗り込んだはいいが、流れが早すぎ戻るにも戻れないと気づく、が もうもとの黙阿弥。
そのまま本流に突入。 実はこれ 六文銭でカヌーを買い、初めて浮かべた川なのでした。(湖では少し)
水面は菩薩の如くのさらさらとした静かな流れだが、底はまさに荒れ狂う夜叉の如し。
カヌー語でひっくり返ることをチンという。 激流に飲み込まれ当然の如くあえなくチン。
逆さまになりながら身体を抜き、流れに身を任せ後尾にまわる、とここまでは必死に基本をなぞる。
数十メートル流されたのだろうか ” 助けて下さ~い ” そう叫んでいる自分がいた!
岸辺でカヌーの練習をしていたグループがいたのだ。 人間 修羅場にくれば神だのみ とはよく言ったものだ。
しかも思い起こせば <敬語> を使っているではないか。 こんな時にも育ちの良さがでるものなのか。
助けられ岸辺を少し歩いたが、ここで止めとけばいいものを また勇敢 ? にも乗り込んでしまった。
当然の如くふたたびチン。 今度は激流に押し戻され、岸辺に伸びた太い木に助けを求める。
ゴーゴーと唸る川。 川の水は風のように強弱も無いのだ。 水の重さと強さを初めて知った。
必死に支えていたが遂には力尽き、カヌーとパドルを手放し、身だけを大木に委ねなんとか這い上がった。
三途の川を渡るスノーマン
これ実は湖で撮った写真、背景を少し修正している
世の中を 何に譬(たと)へむ 朝開き 漕ぎ去(い)にし船の 跡なきごとし
万葉集・沙弥満誓(さみまんぜい)
これだけ命がけで修錬すれば、三途の川はカヌーでなんとか渡ることは出来るとは思うのですが、
やはり銀河の彼方へは川を渡らず、予定通り函館山頂上から銀河鉄道で向かうこととする。 チーン!
三途の川を渡るべく、昔むかし修錬に励んだことがあるのです。 見立ては札幌・豊平川の中流。
穏やかな支流に乗り込んだはいいが、流れが早すぎ戻るにも戻れないと気づく、が もうもとの黙阿弥。
そのまま本流に突入。 実はこれ 六文銭でカヌーを買い、初めて浮かべた川なのでした。(湖では少し)
水面は菩薩の如くのさらさらとした静かな流れだが、底はまさに荒れ狂う夜叉の如し。
カヌー語でひっくり返ることをチンという。 激流に飲み込まれ当然の如くあえなくチン。
逆さまになりながら身体を抜き、流れに身を任せ後尾にまわる、とここまでは必死に基本をなぞる。
数十メートル流されたのだろうか ” 助けて下さ~い ” そう叫んでいる自分がいた!
岸辺でカヌーの練習をしていたグループがいたのだ。 人間 修羅場にくれば神だのみ とはよく言ったものだ。
しかも思い起こせば <敬語> を使っているではないか。 こんな時にも育ちの良さがでるものなのか。
助けられ岸辺を少し歩いたが、ここで止めとけばいいものを また勇敢 ? にも乗り込んでしまった。
当然の如くふたたびチン。 今度は激流に押し戻され、岸辺に伸びた太い木に助けを求める。
ゴーゴーと唸る川。 川の水は風のように強弱も無いのだ。 水の重さと強さを初めて知った。
必死に支えていたが遂には力尽き、カヌーとパドルを手放し、身だけを大木に委ねなんとか這い上がった。
三途の川を渡るスノーマン
これ実は湖で撮った写真、背景を少し修正している
世の中を 何に譬(たと)へむ 朝開き 漕ぎ去(い)にし船の 跡なきごとし
万葉集・沙弥満誓(さみまんぜい)
これだけ命がけで修錬すれば、三途の川はカヌーでなんとか渡ることは出来るとは思うのですが、
やはり銀河の彼方へは川を渡らず、予定通り函館山頂上から銀河鉄道で向かうこととする。 チーン!