スノーマン見聞録

ジャンルも内容も気の向くまま~“素浪人”スノーマンの見聞録

医療三山

2015年02月20日 | 雑感
医療三山という連峰がある。

術前山・手術山・術後山の三山をこう呼ぶのだそうだ。

私も幾度か登ってみたが、術前山はおきまりの検査があるものの、まぁハイキング程度の山だ。
              ≪初登山の時はいま思い出せば、一概にそうとも言えなかったが≫

手術山も本人にとっては、まな板のコイみたいなもので軽登山程度か。十数秒の麻酔でコロンだ。
              ≪インストラクター(医師)やガイド(看護師)には大変な作業で敬意を表するが≫                      
難儀なのは術後山。 完治までの下りが長々と続く、、、これが結構辛い。

麻酔から覚めるとなにか得体の知れない≪tube≫がいたるところにくっ付いてくる。

ベッドで寝返りがうてないということの辛さは、術後山を登った人なら理解できるだろう。

四年前(舌癌)の時は、真上しか見られず顔を左右にも動かせられないという経験をした。
(術前山でガイドの指示によりその訓練も積んだ上で挑んだが、それでも結構 これが辛い)

今回は看護士の介助で寝返りはうてたが、夜になれば幾度も呼ぶのを少しは遠慮もしなければとも思い、
結構辛い夜を過ごした。
(12日間の縦走、今朝無事下山した。 症名は混合性腰部脊柱管狭窄症で腰部手術)

人間誰しも、いずれはベッドに横たわざるをえない日々がやってくる。

今から寝返りをうたない訓練を日々実施しておくことも、いやはや 必要なのかも。

せめてもの救いは、登山ガイド(看護師)の優しさに触れることや山仲間(同室者)との語らいであろうか。

途中で諦めてはいけない。 辛くても登りきることが肝心だ。

それにしても 寝返りが自由にうてる なんて幸せなのだろう!!
四年に四度の縦走経験をもつスノーマンでした。 もういいな、とは思いますけどね(苦笑)。


    (医療三山は人があまり登りたがらない魔の山でもある・画像/ネット借用)