スノーマン見聞録

ジャンルも内容も気の向くまま~“素浪人”スノーマンの見聞録

役行者小角

2014年08月13日 | 雑感
山岳宗教・修験道の開祖といわれ、7世紀末に大和・葛城山を中心に 活動した宗教界のスーパーマンがいた。

仏法を修め、前鬼・後鬼という鬼(力で制圧された山族たちか)を使役、聖徳太子死後12年に生れたとの説
もあるが、他界した年も場所も不明。 晩年には新羅へ渡ったとも。 謎だらけだが実在の人物らしい。


奈良の当麻寺(禅林寺)や吉野の金峯山寺などいたる所でその像が見られる、不思議な造形をした人物。
西国・紀三井寺を訪ねた時も、金剛杖をもった同じような姿で鎮座していた。  みな真言系寺院だ。

山伏(修験者)はこの役行者小角(えんのぎょうじゃおづね)の姿を模したともいわれている。

天武天皇を支えた新羅系豪族の一人なのか。あの女人高野・室生寺など天武勅願で役行者創建の寺も多い。

       

その後、役行者は時の文武朝廷に睨まれ伊豆に流されたりするが、その背後にはやはり藤原氏がいた。

百済系(藤原氏・天智天皇系)と新羅系(蘇我氏・天武天皇系)は、いつも敵対関係にあった。  

その藤原氏に敵対する勢力が、「葛城山」や「高尾山」に篭り、修験道が生れ、朝廷の根幹を揺るがす
存在になっていく、、、そんな構図だという。


日本の歴史書といわれる『 日本書記 』も百済系藤原氏の都合のいいよう改ざんされた書と言われる。

いやいや日本の歴史は その後も ず~っと百済系。 じつに百済(くだら)ない歴史なのです。(笑)

藤の名がつく 佐藤さん・加藤さんごめんなさい!

それはそうと、この山伏や修験道。 「新羅系秦氏のルーツはユダヤ系」などと当ブログで記したことがある。

     

  日本では 「兜巾(ときん)」       イスラエルでは 「ヒラクティー」と呼ばれるそうです。
  山伏では 法螺貝「虎の巻」      ユダヤ人では トーラースクロール(トーラーの巻物)を持っています。


何より特徴的なのは、頭に黒い小さな箱をつけているところで、世界中でこのような物をつける宗教は、
日本とユダヤにしか見られないそうです。

 
その姿は瓜二つ。  虎はトーラーっていうんですねえ。 
ちなみに神社にある赤い「門」はヘブライ語で 「トリイ」 と言うのだそうです。

テング(鼻の高い異人?)は、秦氏のいた中央アジアの言葉で、「山ノ神」を意味するという。
京都の天狗で有名な鞍馬山の中腹にある鞍馬寺には、ダビデの星が描かれている。 

そういえば 鞍馬天狗も倒幕のために新撰組と一戦を交えた反体制・反骨ののヒーローでしたね。
昨日もBSフジでテレビ放映(松平健主演「鞍馬天狗」)されておりました。(時代劇の見過ぎかな~?)

         

伊勢神宮の内宮から外宮に至る道路の両側に並ぶ石灯籠(合計約700基)にも、不思議なことにイスラエルの紋章
である「六芒星」が刻み込まれているというではないか。(上は天皇家の紋章)

百済系といわれる天皇家の紋章と並んでイスラエル・ダビデの星「六芒星」が、、、ん?  
(伊勢神宮のルーツにあるといわれるが、長くなりそうなので次回のブログに)

  
     
明治 政府は慶応四年(1866)に神仏分離令を発し,明治五年(1872)に修験道を禁止した。

役行者小角のことは仏教説話集である『日本霊異記』や『今昔物語集』によく出てくるが、
この混迷する現代日本に出現したらなんと思うのでしょうか。

修験者(山伏)のもつ情報ネットワークに恐れを抱いたという説や 政府主導による仏教界の再編に邪魔となった説
などいろいろあるが、悲しいかな 修験道の反骨の魂まで奪われた。