スノーマン見聞録

ジャンルも内容も気の向くまま~“素浪人”スノーマンの見聞録

『仏教談話』 (5)(天国と地獄)

2013年11月20日 | 雑感
あなたは 天国と地獄 もし自分で 選べるなら どっち?

そりゃそうでしょ 地獄など選ぶわけがありませんよね。

でも 天国と地獄とかいってるけど あるのかなあ?

いったことはないので わかりませんが 多分 無いと思いますけど、、、。

いったことないのでしょ じゃ あるかも知れないじゃないですか。



先日 地獄を体系化したという 源信さんに 会ってきました。

源信さんは 平安時代の天台僧 『往生要集』を著した 浄土教の 偉いお坊さんですが

天国にも 地獄にも なにか いってきたような 様子で話しておりましたね。


『往生要集』は諸々の経論の中から浄土に関する要文をとり出し集めたものだそうです。

地獄は やっぱり どう考えても いきたくないですよね。

阿鼻地獄とか叫喚地獄とか、、、考えただけでも ぞっとします。


ところがですよ 話では 天国にいってからでも 死ぬっていうこと があるみたいで、、、。

えっ! そんなばかな~! 

 
実は 紀元前 古代インド最古の聖典・文献に 『リグ・ヴエーダ』 というのがあって 

天国は 願望を達することのできる 楽しいところ とは考えられてはいたのですが

『再死』 というものを極度に恐れていた とも書かれているのだそうです。

結局 天国にいったとて 同じことなの ですか?



それに  閻魔(えんま)さま  怖い あのお方、、、ご存知ですよね。

天国(楽土)って 実は 死者の王ヤマ(yama)の支配する王国で 

その天国の ヤマさまが 地獄イメージの 閻魔(えんま)さまの 祖先 と言うではないですか。


ヤマ(yama)は 漢訳で 閻魔 と書くのだそうです。

驚きました。


朝鮮の閻魔さまは おどけたような顔 をしていますが

天上の王者としての ヤマの 明るい性格が 仏教にとりいれられたからであろう とも言われております。


日本には 夜魔天 というかたちで 伝えられましたが 炎魔天 とも言って

その図像は、白牛に乗り笛を吹く なかなかの美貌の青年 として描かれているそうです。



それに 源信さんは こんなことも 言ってました。

地獄では 死は 唯一の楽しみなのだ そうです。

そりゃそうでしょう あんな苦しみばかりの 地獄では そのような考え 成り立ちますよね。


所詮 天国も 地獄も またこの世も 表裏一体 なのでしょうか。


死ぬることを 『苦』 と意識して もっているのは 人間だけなのでしょうか、、、。


まあ 井上陽水【傘がない】 の歌と一緒で 余計なことを考えずに 今日一日 頑張るしかないのかも。