Que ma vie est belle!

私とは、美しいもの、美味しいもの、楽しいものの集合体。

Die Liebe Der Danae@ゼンパーオーパー

2009-03-15 01:00:00 | オペラ

2009年3月14日。ゼンパーオーパー、ドレスデン。

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Die Liebe der Danae: Richard Strauss

Danae I: Schwanewilms

Danae II: Srna

Jupiter: Ketelsen

Merkur: Homrich

Pollux: Duffin

Midas: Very

Xanthe: Incontrera

Conductor: Luisi

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これまで観たオペラの中で、一番といってよいほど聴衆の服装がフォーマルだった。これに匹敵するのは、もう7年前になるが、ジルベスターのメトロポリタンオペラ&NYフィル、というくらい。

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このオペラは初めて観たが、ダナエ役が2人1役。見た目と声と。北京オリンピックよりあからさまな分だけ許される?

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ダナエの声(写真右から2人目)は、オペラというよりは合唱ソロのような澄んだ声質。声質として私は嫌いでないが、あまり聴衆受けはしていなかった。あるいは、やはり見た目で損をしているか。一方、ダナエの見た目役(写真左から2人目)はかなり聴衆に受けていた。

ゼンパーオーパーはとてもレベルが高いと聞いて期待していたが、なじみのないオペラだったからか(一応ストーリーの予習はしていったものの)、いまひとつ印象に残らなかった。同じR.シュトラウスの「影のない女」を7年前にメトロポリタンオペラで観たが、こちらの方が同じような現代的な演出でも気に入った。このオペラは、神話を題材にしたものであり、古典的な演出で観たら違った印象があったかもしれない。最近は古典的な演出というのは受けないのだろうか?これまで観たオペラの75%は現代的な演出のように思われる。


古典絵画館@ドレスデン

2009-03-14 22:00:00 | ヨーロッパ

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ドレスデンに行ったら、この美術館を外してはならない。

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まずは、ラファエロの「システィーナのマドンナ」。この凛とした表情のマドンナ。超然とした感の赤子。そして画面下部の納得できない顔の天使。この天使、要るのかなぁ、想像の中で画面の下部を少し切ってみたり。この絵と記念撮影をする人は多いが、それでも、夕方など独り占めできるので、ゆっくり考えながら、ぼおっと絵を眺める。

ラファエロ29歳頃の作品らしい。この後のフェルメールも20代後半の作品。天才に年齢は関係ない。

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レンブラント。髭の色が美しい。この美術館にあるレンブラントの中では一番のお気に入り。

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この美術館にはサスキアを描いた、あるいはモデルにした絵がいくつかある。レンブラントが幸せの絶頂にあった頃の作品なのだろう。

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そしてフェルメール。細密な描かれ方、質感の表現力。ラファエロとのテーマの違いを考えたり、技術、技法の進歩を考えたり。

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ドレスデン関連の絵画。言うまでもなく、ドレスデンの風景画。写真のよう。

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緑の丸天井で観た美術品を実際に身につけていた人の一人と思われる。

本当に素晴らしい美術館である。何時間居ても飽きない。時を忘れ、絵と対話ができる。


緑の丸天井(2)-旧美術館@ドレスデン

2009-03-14 20:00:00 | ヨーロッパ

間違えて酷く高値で購入した、旧美術館のチケットを持って美術館へ。

入り口は2重といってよい。まず、チケットを見せて、各国語のイヤホンガイドを受け取る(ちなみにこの日本語が非常に聞きづらい。思わず、私が吹き替えしてあげる、といいたくなる)。横に居た係員のおじさんは、時間予約チケットであることをいつの間にか確認していて、案内してくれた。

部屋の対角にあるバイオハザード室に入るかのような、二重扉の前に立たされる。愛想なし典型的ドイツ人のお姉さんにチケットを渡して、バーコードが読み取られると、手前の扉が開く。何の説明も無く、とにかく前へ進めといわれるままに進むと、後ろでドアが閉まる。いくら透明のガラス戸とはいえ、閉所恐怖症の人には、恐ろしい瞬間に違いない。

何の説明もないので、思わず目の前の扉に手をかけたくなるが、ドアを押すな、というような絵が描かれている。おそらく5秒程度なのであろうが、何の説明もなしに、2つのドアの間に挟まれて居るのは、相当不快である。

すると、目の前のドアが開き、無事旧美術館へ。

琥珀の部屋、象牙の部屋、銀の部屋、ガラスの部屋、まあ良く集めたものだ。

しかし何よりすごいのは、最後から1つ手前の部屋の宝石。これでも散逸して一部が残るのみ、というが、大きくて素晴らしい輝きを持つダイヤモンド、エメラルド、サファイア、真珠。。。

ダイヤモンドの質の高いこと。昔のダイヤモンドには、ローズカットなど、表面積は比較的大きくても、深さが無く、輝きの薄いものも多いが、此処にはブリリアントカットの、恐ろしく輝きの良いダイヤモンドも多く展示されている。この強烈な輝きは何だ?ああ、こんなダイヤモンドが欲しい。

手が展示品へ伸びる前に、再び、二重扉を抜けて、元の入り口の展示室へ。

旧美術館は11.5ユーロ、新美術館は6ユーロ。旧美術館はともかくとして、新美術館はもっと入場料を上げてもよい、いや、上げるべきなのではないか?


緑の丸天井(1)-グリーンダイヤモンド@ドレスデン

2009-03-14 19:30:00 | ヨーロッパ

昔、NHKの番組でドレスデンの特集を観た。ドキュメンタリーは天才的に上手いNHK。

その時に、これは絶対自分の目で確かめようと思っていたのが、「グリーンダイヤモンド」。41カラットというこの色では世界最大。というよりこの色と同じ色のダイアモンドはおそらく2つと存在しないのだろう。

緑の丸天井には美術館が新旧2つ。間違えないように、グリーンダイヤモンドは新美術館にある(私は間違えた)。

新美術館の経路を守ると最後、逆回転に回れば最初にあるのが、このグリーンダイヤモンド。観たらきっと驚くに違いない。なぜなら、

輝いていないから。

勿論、全く輝かないわけではないが、周囲の無色のダイアモンドの方が遥かに輝きが強く、邪魔なくらい。

しかし、この色。恐ろしい。青みの緑、緑みの青。湖水のような色、普通のダイヤモンドとはまるで逆に全ての光を吸収するブラックホールのような気がしてくる。

深い神秘の洞窟の入り口。

同じ新美術館には、Dinglinger workshop, The Court of the Grand Mogul Aureng-Zebという驚異的に精工にできたムガール帝国宮廷のミニチュアもある(ちなみにこれは裏から見ると、非常に「ちゃち」な中国風の絵が描かれていて、笑える)。しかし、こうやってどんなに人間が努力して立派なミニチュア、美術品、工芸品を作っても、自然の成したグリーンダイヤモンドには敵わないのだ。


ドレスデン観光@ドレスデン

2009-03-14 18:30:00 | ヨーロッパ

ドレスデンは、非常に限られたエリアに多くの素晴らしい建物が残っていて、週末観光にもぴったり。ただし、私のように美術館にはまるタイプの方は少し余裕を持って出掛けられることをお薦めする。

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大聖堂。有名なフラウエン教会より、私はこの建物から不思議な力を感じた。側を歩いていると、涙が溢れてくるのである。この黒ずんだ石は何を語ろうとしたのだろう。

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大聖堂の内部。丁度ミサが終わったところ。

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美しいパイプオルガンがあった。

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とてもモダンな祭壇も。

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こちらが有名なフラウエン教会。戦火に焼けた真っ黒な石と、再建にあたって調達された新たな白い石と。

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大聖堂の隣の建物。

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ドレスデン城の前にあった建物。これもなかなか立派。

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ドレスデン城。

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エルベ川とブリュールのテラス、フラウエン教会。

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ブリュールのテラス。

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こちらの美術館は改装中。

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帰りの電車の中から。さようなら、美術品と芸術の街、ドレスデン。


Kempinski Hotel Taschenbergpalais@ドレスデン

2009-03-14 18:00:00 | ホテル

今回ドレスデンでの宿泊先は、The Leading Hotels of the Worldで予約したKempinski。先週のベルリンでの宿泊先と同じグループ。

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立地は申し分なし。ゼンパーオーパー、ツヴィンガー宮殿、大聖堂、緑の丸天井が目の前。

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部屋は少し細長い。

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別に困りはしないが、少しベッドが狭い。化粧室は洗面が2つ、トイレも2つあるが、1人用の部屋と思われる(このベッドに2人は無理)。

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洗面は、先週のベルリンよりは広いが、アメニティもタオルも一人分。

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ケーキが美味しそうにみえていただいたが、味がない。

プールは水深が比較的深く、泳ぎやすいが、サウナ室のシャワーなど、かなり老朽化し、手入れが行き届いていない。

また、緑の丸天井には新旧2つの美術館がある。古い美術館に「グリーンダイヤモンド」があると思い、その旨を記載して予約をお願いしたが、実はグリーンダイヤモンドは新美術館にあるにもかかわらず、何の注意も無かった。さらに予約チケットは、11.5ユーロのところ、18ユーロも取られた上に、結局時間予約チケットを取る必要が全くない程空いていた。

さらに、チェックアウトでは、196ユーロを169ユーロといわれ、混乱しきり。勿論、ドイツ語が出来ない私が悪いのだろうが、5ツ星ホテルというのであれば、英語が出来ないのは許されないのでは?

以上、プールと立地が良いので悩むが、プールが必要ない方には、他のホテルをお薦めしたい。


サグラダファミリア

2009-03-10 20:25:36 | ヨーロッパ

バルセロナを訪ねたら、ここは外せない、のだろう。

サグラダファミリア。

相変わらず無謀な私は、徒歩でホテルカーサフスターから海の方向へ向かい、カテドラルやピカソ美術館をめぐり、今後は逆行してサグラダファミリアへ。

あれだけ大きい建物だし、すぐ分かるだろう、と思ったら、意外と分からない。

あ、見えた。

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が、ここからも結構ある。

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5分程度列に並び、入場料を払って中へ。

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建設中、というが、本当に中は非常に建設中(?)。

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天井は、幾何学的。

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回廊を回って、正面から見ると左手の出口を出ると、彫刻が比較的完成している部分を観ることができる。

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宗教は違っても、美しいものは美しい。

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楽器を弾くので、これも記念に。

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帰りがけに気がついた。ちょっと楽しそう?高所恐怖症の人には出来ないけれど。

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幅はかなり広いが、思ったより奥行きがなく、また、裏にはすぐにマンションが林立している。ちょっと想像していた姿とは違った。また、「未完成度」が高い(?)。入場料は確か11ユーロくらい。建設費用に当てるのか、建設しながらも修復費用なのか。


内田光子&ハーゲン四重奏団@Wigmore hall

2009-03-10 00:30:00 | コンサート

2009年3月9日。ウィグモアホール、ロンドン。

Mozart: String Quartet in E minor K.428

Bartok: String Quartet No.3

Brahms: Piano Quintet in F minor Op.34

Hagen Quartet

Mitsuko Uchida

ハーゲン四重奏団に内田光子の組み合わせ。

一曲目のモーツァルトは、申し訳ないけれど酷い出来に思われた。モーツァルトなのに音(ハーモニー)が濁る。特にFirst violinは弓が変に擦れる音がしたり。思わず、ヴァイオリンのレッスンで先生にしかられたことを思い出す。

しかし、次の曲、バルトークを聴いて、この人たちは、バルトークのような音楽の方が向いているだけなのではないか?と思った。ジャズのピアニストがクラシックを弾けない(逆もまたしかり。指が流れたり、流れなかったり)ように、バルトークのような音を要求される演奏とモーツァルトは共存できないのではなかろうか、というのが私の疑問である。音階を自由に作れるヴァイオリンの場合、両方の曲を一度の舞台で弾くのは、かなり難しいのではないか、と思うのは素人考えか?

後半、内田光子が入ると、雰囲気は一変した。内田光子にはシャーマン的要素、あるいはカリスマ性がある。今回はソロではないので、譜面を見ながら(赤いふちのめがねはかわいらしい)、弦と息を合わせながら、ではあるが、盛り上がるところでは、かなり没入し、殆ど彼女がConductorであった。

楽屋では、演奏が終わったばかりというのに、知り合いにブラームスを歌って聞かせていた。本当に音楽が好きなのだろう。音楽とともにある、というべきか。Dudamel(今の私の基準は完全に彼である)にしても内田光子にしても、没入するタイプの人を前にして、残りの者はそれに惹き込まれてしまうしかないのだ。


National Galerie@ベルリン

2009-03-08 19:30:00 | ヨーロッパ

Pergamon Museumは小雨が降っているにもかかわらず長蛇の列。さっくり諦めて、National Galerieへ向かった。

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ドイツ絵画は、色も主題もなぜか暗い。

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ピアノを弾くリストの前に、ベートーベンの胸像。

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あまりこの手の絵に惹かれることはないのだけれど、この絵は純粋に美しいと思った。子供達の表情がかわいらしい。

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フランス絵画の部屋は印象派が多いからか、ドイツ絵画とは打って変わって色彩がとても明るい。両国の気候の違い、太陽の光の違いなのだろうか。

このルノアールは、タッチがちょっと違うような気もして思わず署名を確認する私。でも、この幅広い少女の顔は確かにルノアール。。。

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これはタッチもとてもルノアール。色彩もとても美しい。

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ベルリオーズ。幻想交響曲を聴いたばかりだったので。

ドイツ絵画の特徴が良く現れていて、とても面白かった。それでも、フランスの印象派絵画を何点か置かないといけないのか知らん(そういう私も印象派の写真ばかり撮ってきたような気がするけれど)。


ベルリン観光@2日目

2009-03-08 19:00:00 | ヨーロッパ

ベルリン観光2日目は、お決まりのMuseuminselへ向かう。

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通りの建物はどれもなかなか質実剛健で立派である。

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フンボルト大学。こんなところで勉強したら、賢くなりそう?

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Berliner Dom。

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Berliner Domeの回廊に、こんな彫刻が。

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Agyprisches Museum。

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Staatoper。来週は此処でDudamelのドン・ジョヴァンニを観る。