デイヴィッド・グレイルザンマー-一風変わったピアニスト、ということで興味を持って出かけた。曲目は、
Webern: Variation Op.25
Haydn: Variation in F minor HXVII:6
Berg: Piano Sonota Op.1
Mozart: Piano Sonata in A K331 "Alla Turca"
Schoenberg: Six Little Pieces Op.19
Schubert: Six Momtns Musicaux D780
ということで、2つずつ対になっていることが分かる。演奏も、2曲ずつ間を空けずに演奏。
どなたかのブログにもあった通り、コピーした譜面をつなぎ合わせて1枚の譜面とし、演奏が終わる度に1枚1枚落としてゆく。その譜面が床に落ちる音も、まるで演奏の一部、といった風である。
ピアノの上手さ、というよりは、その切り口とか、パフォーマンスで受けているピアニストなのではないか、という印象を受けた。今年始めにParisで同じような試みをしたようで、それが成功したからLondonにやってきたのかわからないが、Londonでは、まずその曲目で客の入りが非常に悪い(500人程度のホールの1/3程度しか入っていなかったのではないか)。さらに、演奏も上述のごとく、上手いというわけでもない。
モーツァルトの第一楽章が終わったところで拍手するのは何故?さっぱり分からなかったのは、この曲は3楽章でカップリングされている私の頭が固いからなのか?
熱狂的ファンは、最後ブラボーの嵐(尤も聴衆があまりに少なく、ちょっと寂しい嵐)だったが、個人的には久しぶりに「お金返して」な演奏会だった。全額とは言わないけれど、半額は返して欲しいな。