Que ma vie est belle!

私とは、美しいもの、美味しいもの、楽しいものの集合体。

吉田都&スティーブン・マックレー「くるみ割り人形」@ロイヤルオペラハウス、ロンドン

2009-12-03 00:30:00 | バレエ

昨日の演奏会についてMailをやり取りしていたMさんが、今日はロイヤルオペラで「くるみ割り人形」をご覧になるという(ご紹介ありがとう)。もしやプリンシパルの吉田さんが踊られるのかしら、と見てみるとその通り!

舞台横£30の席か立ち見席£10の2席しか空きがない。年寄りは座りたいわ、と舞台横を選択。行ってみると、多少視界が限られる部分もあるものの、殆どかぶりつきの素晴らしい席であった。

ロイヤルオペラハウスは、オペラハウスなのにいまひとつ音響がよくない。今日の席はオーケストラピットの横なのでやむをえないが、ヴァイオリンの一人一人の音まで聴こえる(混ざって聴こえない)。フルートがなんとなく「もたっ」とした演奏に思われる。バレエの伴奏とはいえ、もう少しがんばろう!

舞台は後半の吉田さんとスティーブン・マックレーが出てきてから素晴らしい。思わず見入ってしまう、とはこれだ。バレエの流儀なのだろうが、ちょっとしたシーンごとに(そこそこの演技でも)拍手をするのは煩わしく思えて、拍手は省略していたのだが、彼らの演技には迷わず大きな拍手。アンコールで出てきてくれないかとちょっと長めに拍手。でも、次にも踊りがあったのね(くるみ割り人形を観るのは実は初めてで、何も分かっていない)。ロシアンダンスの人たちにも拍手。コサックダンスのような踊りは相当きついはずだが、そんな様子を見せない。流石、そうでなくっちゃ。

吉田さんは44歳だそうだ。プロなのだから年齢と比較して物を言ってはいけないのだろうけれど、やっぱりすごい。44歳であれだけ舞台をくるくる、くるくる回って、それでもにっこり笑ってポーズ。足を後ろにそらせても、筋肉をぷるぷるいかにも震わせたりしない。どれだけの努力と才能があれば、ここでこうして笑えるのだろう。

スティーブンは、プログラムの写真を見て、この素敵なお方はどなた?と思っていたら登場-感激いたしました。彼は見た目がソフトで私好み(ミーハー)。踊りも悪くない。何と、まだ23歳だそうだ。44歳の吉田さんと踊って、全く遜色のない風格がある。ちょっと注目してしまおうかしら。

いけない、いけない。はまるのは音楽だけにしておかないと。

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なお、今日の演技はOpus Arteから2010年にリリースされるDVDと映画のために録画されているとのこと。