ピュイ&キュイの徒然

ポーセリン・ペインティングや美術館・お寺巡り・バードウォッチングのことなどの覚書です

春日の杜で学ぶ・檜皮葺

2013-11-15 21:46:11 | 春日大社
春日大社では、現在第60次式年造替(しきねんぞうたい)
に向けて、様々な造替工事が行われています

今回は、幣殿・舞殿の屋根を葺き替える工事の見学と、講義を
受けてきました



一番気になっていたのが、この「林檎の木」
木の上の屋根を空けて、雨が掛かるようになっていました
大切にされてますね。



檜皮(ひわだ)の整形過程を展示してあります



本殿側の屋根の葺き替えがほぼ、終わっていました



瓦屋根と違い、柔らかな曲線が魅力です
年月が経つほど、味わい深くなっていくのです。
苔が生え、草木が育ち・・・良い雰囲気になってきたと思えば、葺き替です。
(痛んできた証拠なので、困るそうですが。)



飛火野のナンキンハゼ
奈良公園では、ナンキンハゼが一番初めに紅葉します




式年造替・・・伊勢神宮の式年遷宮と同じく、20年毎に建て替える事ですが、
       春日大社は国宝や世界遺産に指定されている事から、
       完全に建て替える事ができません。
       その為、痛んだ箇所の修理を行います 


国内で、檜皮を剥ぐことの出来る檜が少なく、毎回、材料の調達が
大変だそうです。

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2 コメント

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先人の知恵 (boss)
2013-11-16 08:23:41
檜の皮、これだけの数を調達するのは気が遠くなる作業ですね。
それも、国内産! ビックリですね

一番初めにこの屋根材を考えた先人の知恵は本当に素晴らしいですね。
そして何より美しい曲線、日本家屋の中に存在する曲線は美しいですね
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bossさま (ぴゅい)
2013-11-16 22:04:26
屋根の材料は、萱葺き、瓦葺き、板葺き、檜皮葺き・・
様々ありますが、耐用年数を考えると、檜皮が一番贅沢かもしれませんネ。

今から檜を植えても、使えるようになるには、100年近く掛かるそうですから、気が遠くなります。
それに加えて、職人さんが育たなくなってる・・・

私に出来る事は、心付けをお納めする事位・・・

伝統や文化を残していきたいですよね!


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