ピュイ&キュイの徒然

ポーセリン・ペインティングや美術館・お寺巡り・バードウォッチングのことなどの覚書です

礒江毅=グスタボ・イソエ 

2011-10-27 11:34:13 | 美術館・博物館
~マドリード・リアリズムの異才~

大阪出身で30年あまり滞在したスペインで認められ、日本での活躍を期待された
まさにこれから・・という時に急逝した 礒江毅さんの絵を見たくて
奈良県立美術館に行きました

これほど時代を超えた写実があろうか。礒江毅は夭折した。だが、絵は残った。--佐伯泰英(作家)

礒江の言葉です。
「リアリズム絵画とは、実体とはフィジカルなものだけど、徹底した描写によってメタフィジカルな世界が見えてくるのを待つ哲学です」

展覧会場には、礒江毅の重厚な世界が広がっていました。
存在と時間を丹念に描き込んだ、表現への恐ろしいほどの根気と執念。
「物は見ようとしたときにはじめて見えてくる」
という作者の言葉・・・






(写真はチラシを撮影いたしました)

どの作品も実物より、リアルなのでは・・?
特に裸婦の美しい事!!
アングルの描く女性の背中より魅力的でした

多くの男性が絵の前で動けなくなるほど魅力的です

作品は作者自身の言葉で解説文が付けられているのが嬉しかったです


アトリエ・ラ・ヴィータ

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2 コメント

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何時も勉強に (boss)
2011-10-31 17:09:52
ぴゅいさんのブログは私の知らない世界の事が多く、本当に刺激になり勉強になります。
このグスタボ・イソエさんの画集も欲しい一冊になりました。
お小遣いが貯まったら絶対に買いたい本です。
何時も素敵な解説有難うございます
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bossさま (ぴゅい)
2011-11-01 11:21:05
いえいえ、そんな・・・です!
この展覧会、東京はもう終わってしまいましたね。未完成の作品でもどこが?と思うほどの完成度なんです。これほど丁寧な作品に囲まれると美術館は静謐な空気で満たされているようでした。鑑賞するときも背筋を伸ばしてちゃんと見ないと作者に申し訳ない気持ちになります。
私たちも家族に「絵は残った」と言って貰える様な作品を残したいですね~
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